米女優リンジー・ローハンさん、性被害語る女性は「弱く見える」発言謝罪

Lindsay Lohan Image copyright Getty Images

米女優のリンジー・ローハンさんは12日、セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)について語る女性は「弱く見える」とした自身の発言を謝罪した。ローハンさんはこの発言を、4日付の英紙タイムズによるインタビューで、性的暴力や嫌がらせの被害を糾弾し連帯を表明する「#MeToo(私も)」運動について語る中で行っていた。

ローハンさんはタイムズに対し、「注目を集めるため」警察に行く女性がいるとも述べていた。

「#MeToo」は性暴力に反対する運動。米ハリウッドの大物プロデューサーだったハービー・ワインスティーン容疑者に対するセクハラ容疑をきっかけに始まった。

ローハンさんは「最近のインタビューでの発言により引き起こされた全ての損害と苦痛に対し、率直にお詫びしたい」と述べた。

謝罪のきっかけとなったインタビューでローハンさんは、セクハラに話題が及ぶと、自分はハリウッドで嫌な経験を何もしなかったと語った。

ローハンさんは「私が引き起こしたかもしれない全ての痛みに対し」謝罪した Image copyright Getty Images
Image caption ローハンさんは「私が引き起こしたかもしれない全ての痛みに対し」謝罪した

「経験してないことは語れない。でしょう? ほら、私は女性を強く支持している」とローハンさんは語った。

「皆それぞれ別の形で、それぞれ苦しい経験をしている」

ローハンさんは「警察に通報すれば、経験を本当にあったことにできる」とも付け加えた。

「こういうことを言うと本当に自分が嫌になるけれど、でも私は、セクハラのようなこと全てを公言する女性には、考えさせられてしまう。とても強い女性であっても、話すことで弱く見える」

ハービー・ワインスティーン容疑者に対する疑惑が、「#MeToo」運動のきっかけとなった Image copyright AFP/Getty
Image caption ハービー・ワインスティーン容疑者に対する疑惑が、「#MeToo」運動のきっかけとなった

ローハンさんはその後、米エンターテインメント誌ピープルに対し、「あの発言は単に、津波のように大量の勇敢な表明の中にある一握りの間違った証言が、『#Metoo』運動やそれを支持する私たち全員の重要性を弱めて欲しくないという、私の希望と結びついたもの」と語った。

「でもその後、私がしたような発言は有害に見られると学んだ。それは私の意図とは全く違った。私が引き起こしたかもしれない全ての痛みに対し謝罪する」

「私は『#MeToo』運動をとても心強く感じているし、人前に出て自分の経験について語るほどの勇敢さを持った女性を最高に尊敬し、敬服している」

BBCニュースビートはコメントを得るためローハンさんの代理人に接触している。

(編集部注――日本では「ワインスタイン」と表記されることの多いハービー・ワインスティーン容疑者の名前は、本人や複数のハリウッド関係者の発音に沿って表記しています)

(英語記事 Lindsay Lohan 'sorry' for Me Too 'weak women' comments

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