今回は、Yngwie MalmsteenのMAGNUM OPUSの感想を記載します。
イングヴェイ・マルムスティーンはスウェーデン・ストックホルム出身のミュージシャン、ギタリスト。
「インギー」の愛称で親しまれている。
クラシカルなサウンドや様式美をヘヴィメタルに導入した作風で人気を確立。
そして、クラシカルなフレーズを盛り込んだ驚異的な速弾きによりギター奏法に革命をもたらした。
ジャンル:ヘヴィメタル
パワーメタル
ネオクラシカルメタル
ハードロック
活動期間:1983年~現在活動中(2018年)
MAGNUM OPUS(マグナム・オーパス)は、1995年にリリースされたイングヴェイ・マルムスティーンの8枚目のスタジオアルバム。
【収録メンバー】
ギター、シタール、バックヴォーカル:イングヴェイ・マルムスティーン
リードヴォーカル:マイク・ヴェセーラ(元ラウドネス)
ベース:バリー・スパークス(元ドッケン)
キーボード:マッツ・オラウソン
ドラムス:シェーン・ガラース
エンジニア、ミキシング:クリス・タンガリーディス
アシスタント・エンジニア:キース・ローズ
曲順
1. Vengeance
2. No Love Lost
3. Tomorrow's Gone
4. The Only One
5. I'd Die Without You
6. Overture 1622
7. Voodoo
8. Cross The Line
9. Time Will Tell
10. Fire In The Sky
11. Amberdawn(後にDawnに改名)
12. Cantabile (日本盤ボーナストラック)
作品について
前作『THE SEVENTH SIGN』も良いが、当作品『MAGNUM OPUS』も良い!!!
イングヴェイ・マルムスティーンのサウンド的特徴はクラシカルなサウンドを中心にブルースやロックンロール、そして驚異的な速さのギターソロ(速弾き)を聴かせてくれます。
速弾きなど技巧的なギターソロばかりを演奏するのではなく、印象的なメロディを作っては展開させたりと聴き手側を飽きさせないプレイを聴かせてくれます。
当作品は最高傑作と呼ばれている前作『THE SEVENTH SIGN』と比べられ、出来映えが劣っていると言われる事がありますが、そうは思えず充分に楽しめる。
『MAGNUM OPUS』ならではのアグレッシブなサウンドやダークな雰囲気に惹かれていき夢中になってしまいました。
2. No Love Lost
ヘヴィでダークでクラシカル!!!
前曲『Vengeance』から畳み掛けるように流れる構成の楽曲。
疾走感に溢れた『Vengeance』とは異なり、ミドルテンポでヘヴィにうねり続けるサウンドが展開され一変してダークな雰囲気に包まれる。
このダークな雰囲気が良い意味でクセになる。
アグレッシブかつメロディックに歌い上げるマイク・ヴェセーラの歌声が素晴らしい。
3. Tomorrow's Gone
イントロ、叫んでいるようなギターが印象的でミステリアス。
スローテンポのため一つ一つの音が力強く重い。
その結果、曲全体の雰囲気が重く暗い。
それを切り裂くように展開されるヴォーカルの力強いハイトーン・シャウトが良いバランスをもたらしてくれる。
負けじと光速ギターソロも展開され聴いている方もジワジワとヒートアップしました。
4. The Only One
ポップでアメリカンなロックナンバー。
とても爽やかなサウンドではあるが哀愁感もある。
キャッチーなメロディで聴きやすい。
一曲目からダークな感じの楽曲が続いていたので良い気分転換になりました。
5. I'd Die Without You
涙腺を刺激される美しいバラードナンバー。
アコースティックギターのクラシカルなフレーズに合わせ深味のある歌声が展開される。
サビでは迫力のあるバンドサウンドに合わせキャッチーなヴォーカルメロディが展開されしっかり盛り上げてくれる。
追い打ちをかけるように必殺の光速ギターソロが鳴り響き更に盛り上げてくれる!!!
癒されるように聴き入ってしまい、この楽曲はイングヴェイ・マルムスティーンの他のバラードナンバーと比べても引けを取らない名曲だと思いました。
7. Voodoo
ホラーテイストで不気味なイントロから壮大感のあるドラマティックなヘヴィメタルへと展開されていく楽曲構成が素晴らしい。
ミステリアスなヴォーカルメロディもまた素晴らしく更に惹き込まれていく。
鬼気迫る光速ギターソロが絶妙なタイミングで切り込んでくる!!!盛り上げ方が本当に上手い。
曲の終盤、地鳴りのような重低音を轟かせながらフェードアウトして終演。
次から次へと魅力ある音を聴かせてくるので最後まで圧倒されてしまいました。
8. Cross The Line
アメリカンハードロックのような感じの楽曲。
ヴォーカルもバッキングも荒々しくてワイルド。
哀愁感のあるブルージーなギターソロ。
渋い楽曲だなぁ、と思いました。
9. Time Will Tell
スローテンポのズッシリとしたヘヴィメタルナンバー。
イントロ、心地いいシタールの音色が展開されオリエンタルな雰囲気に包まれる。
そして、間髪入れず迫力のあるズッシリとしたヘヴィメタルへと切り替わる。
バッキングも熱いがヴォーカルも熱い。
シタールを上手く活かしたりするなど改めてインギーの音楽的センスに魅了されました。
11. Amberdawn(後にDawnに改名)
珠玉のインストゥルメンタルナンバー。
繊細かつクラシカルなギターフレーズの数々に舌を巻き心に染み渡る。
聴き手側を飽きさせるような速弾きギターソロではなく、しっかりと魅了させている。
美しい、、、とにかく美しい、音が透き通っているようにも思えました。
そして、終盤のタッピング・ハーモニクスに泣きました!!!
12. Cantabile (日本盤ボーナストラック)
アントニオ・ヴィヴァルディのフルート協奏曲ニ長調『ごしきひわ』第二楽章。
イングヴェイ・マルムスティーンによるギターアレンジ。
優しい安らかな旋律によって癒されていく、、、。
そして、アルバム『MAGNUM OPUS』の幕を閉じます。
おんすきの選曲
・Vengeance
・Overture 1622
・Fire In The Sky
選曲の感想
・Vengeance
アコースティックギターによるクラシカルなサウンドから疾走感に溢れた荒々しいヘヴィメタルへと切り替わるイントロが素晴らしい。
アグレッシブかつメロディアスでテンションが上がる!!!
全体的にキャッチーで分かりやすくカッコイイです。
アルバムの一曲目に相応しい完成度、聴いていて心を直ぐに鷲掴みにされました。
私にとって初めてのイングヴェイ・マルムスティーンの楽曲であり、ここからイングヴェイ・マルムスティーンの作品を本格的に聴き始めました♪
・Overture 1622
インギー節満載でインパクトのあるインストゥルメンタルナンバー。
優雅で洗練された要素もあればアグレッシブな要素もあったりと聴いていて面白い。
至る所にイングヴェイ・マルムスティーンが得意とするクラシカルなギターフレーズが散りばめられているため初めてイングヴェイ・マルムスティーンを聴く方にも最適。
このサウンドはまさにインギー!!!
楽曲時間が3分未満と短めであってもインギーの魅力が詰め込まれており聴き応えがあって楽しく聴く事が出来ました。
・Fire In The Sky
一言でカッコイイ!!!
ミドルテンポのネオクラシカルメタルナンバー。
重苦しい雰囲気と疾走感のあるドラマティックなメロディがジワジワと体を熱くする。
重厚感のあるギターとヴォーカルによって燃えさかる炎が空高く舞い上がるような情景が思い浮かびました。
最高傑作と呼ばれている前作『THE SEVENTH SIGN』には無かったグルーヴを体験する事が出来ました!!!
以上、Yngwie MalmsteenのMAGNUM OPUSの感想を記載させていただきました。
ではまた♪
関連記事