まだなかなか静まらないサマータイム論争です。あの爺が黙らなければ続くでしょう。
そんなわけで、こっちもちょっとしつこいようですが、また取り上げます。
そんななか、「サマータイムに賛成が53%という世論調査」という話が出ましたので、それがどこから飛び出したか、調べてみました。
すると、なんとなんと、朝日新聞の8月4,5日に実施した調査の中にありました。
前の方には、内閣を支持しますかとかいったつまらない設問が続き、だいぶ下の方ですが、次の通りに聞かれています。
◆2020年の東京オリンピック・パラリンピックの暑さ対策についてうかがいます。大会組織委員会は、気温の低い早朝を有効に使うため、日本全体で夏の間だけ時計を2時間進める「サマータイム」の導入を提案しています。あなたはこの案に賛成ですか。反対ですか。
賛成 53
反対 32
その他・答えない 15
この質問については、日経ビジネスオンラインの中で、小田嶋隆さんがエッセイで書いておられるように、明らかに誘導の臭いがプンプンとするようなものです。
まあ、このような引掛けに手もなく誘導されて「賛成」と答えてしまう人間の方が問題かもしれませんが。
これがもし、次のような設問であればどうか明らかです。
「大会組織委員会はオリンピックの猛暑対策と称し、国全体に影響を及ぼすようなサマータイム制が必要と言っていますが、単に競技時間を調節すれば良いのに、このような国民生活を脅かすような提案に賛成ですか」
「反対 100%」
しかし、朝日新聞も自分のところがやった世論調査の数字が悪用されているのを知ってか知らずか、その後の社説ではまったく反対ということを主張しています。
おいおい、お前んとこの世論調査が火を大きくしたんだろうが。
その反省は書かれていないようです。