シーグラム社はカナダを本拠地とする酒造メーカーで、1857年にオンタリオ州に最初の蒸溜所を設立したのが創業の始まりとなっています。
アメリカで禁酒法が制定された際、シーグラム社はアメリカのマフィアたちにウイスキーを提供、密造酒の供給源となり、莫大な富を築きました。
禁酒法が廃止になると、アメリカ国内で再びバーボンなどの製造が始まりますが、当時は熟成の短いものが乱造され、品質が落ちていたと言われています。
そこに待ってましたとばかり、今まで密造酒としてウイスキーを供給していたシーグラム社が、十分熟成された原酒をブレンドしたセブンクラウンを販売、大ヒットとなったとされています。
シーグラム社は1990年代にMCA、ポリグラムなどのエンターテインメント企業を買収するなど隆盛を誇っていましたが、2000年に酒造部門がペルノ・リカールに買収され、今に至っています。
日本においては、キリンビールとの合弁会社、キリンシーグラムを1972年に設立、静岡県の御殿場に蒸溜所を建設、国内向けのウイスキーを供給していました。
しかしシーグラム社がペルノ・リカールに買収された後、2002年にキリンがシーグラム側の株を買収、100%子会社のキリンディスティラリーになっています。
現在、セブンクラウンの輸入元は、キリンシーグラム時代からの繋がりで、現在もキリンビールが手がけています。
まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色、香りはメロンのようなエステリーさがあります。
口に含むと、ナッツ、メロン、接着剤が先に訪れ、あとからブドウ、バニラ、カラメルと続きます。
味わいはアルコールからの辛さがありつつ、あとからビター、甘みがやってくる印象です。
ロックにすると、メロンとナッツがしっかりと香りますが、バニラなどの甘い香りは抑えられます。
味わいは軽いビターのあと、甘みが前にやってきます。
最後にハイボールにすると、ほのかにメロンとバニラの香りが現れます。
味わいは若干酸味を感じるほどで、さっぱりしたハイボールになる印象です。
ブレンデッドウイスキーとはいえ、主体となるのがバーボンなどのアメリカンウイスキーですので、バーボンらしい性格はしっかり残されています。
しかしながら、ブレンドによって尖った印象は少なく、比較的飲みやすいものになっています。
750mL、アルコール度数40度、価格は2500円ほど。
一般的なバーボンに比べて割高ではありますが、バーボンが飲みにくいという人には試してもらう価値はあるかと思います。
<個人的評価>
- 香り B: バーボンらしいエステリーさがあるが控えめ。ナッツ、バニラ、カラメルと続く。
- 味わい B: ストレートではアルコールからの辛さがあるが、総じて甘み、酸味が前にある。
- 総評 C: バーボンに比べて割高感は否めないが、まろやかで飲みやすい。
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