【サッカー】イニエスタ、J初ゴール 復帰ポドルスキと極上共演2018年8月12日 紙面から
◇J1第21節 神戸2-1磐田首位の広島は長崎を2-0で退け、勝ち点を48に伸ばした。2位FC東京とは8差。3位川崎は清水に2-1で逆転勝ちして同39。神戸は元スペイン代表のイニエスタの来日初ゴールなどで磐田に2-1で勝ち、4位に浮上した。最下位の名古屋は鹿島を破って3連勝。鳥栖は浦和に競り勝った。浦和は8試合ぶりの黒星。横浜Mは湘南に勝って連敗を3で止め、仙台は柏を下した。札幌-C大阪は引き分けた。C大阪は7戦勝利なし。 ピッチに降り立ったスペインの至宝が、華麗に舞った。前半15分、元ドイツ代表MFポドルスキの鋭い縦パスに飛び出したのはW杯ロシア大会スペイン代表MFイニエスタ。トラップと同時に軽やかに反転して、相手DFをかわす。そのままGKカミンスキーも冷静にかわし、右足でゴールへ。加入後3戦目で、待ちわびていたJ初ゴールを決めた。 チームにとって、そして超満員となったスタジアムのファンにとって、これ以上ない“手土産”となった。イニエスタは7月28日の柏戦後に、家族を迎えにスペインへと一時帰国。5日に再来日を果たしていた。 柏戦と同じく4-3-3の左インサイドハーフで先発すると、得点以外にも精度の高いパスなどでチャンスメーク。卓越した技術、戦術眼を発揮した。不在期間の2試合、チームは1分け1敗だっただけに、存在感は圧倒的だった。 世界一コンビの初共演は、神戸の進化につながる。左足負傷の長期離脱から実戦復帰となったポドルスキも、イニエスタと同じくW杯優勝経験者。ポドルスキが自陣右サイドの低い位置から、パワフルなロングキックで攻撃を組み立てれば、イニエスタは中央でショートパスを主体に、相手の守備網を切り裂いた。 紛れも無い世界レベルの2人が織りなす「長と短」「柔と剛」の武器で攻撃は厚みを増し、その手法も多彩となった。 初共演の2人が絶妙なコンビネーションで、スタンドを埋めた観衆の大歓声を浴びた。勝利に貢献したイニエスタは「(得点は)うれしいが、大事なのは勝ち点3」と話した。
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