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あらすじ
「今のにぎり寿司の大きさは、戦争による食糧難が影響していた!」…その事実を、売れないマンガ家・山田翔平(駿河太郎)は、行きつけの小料理屋の女将さん(草笛光子)から教わり、“食”の視点から戦争を見つめるマンガを連載できないかと考えた。
そして、担当編集者の井澤奈緒(壇蜜)に企画書を提出する。しかし、奈緒の返答は「ボツ!」... 諦めきれない翔平は、奈緒が納得するようなネタを探そうと取材を始めた。
まず訪ねたのが、群馬で農業をしている戦争体験者の吉井(田中泯)。そこで、「にぎり飯」に関する驚きのエピソードを聞かされる。さらに取材を進めると、「豆腐」や「ワイン」や「うなぎのタレ」なども、戦争に "翻弄" されていたことが分かった。
なんとか雑誌への連載も決まり、一見順風満帆のようだったが、ある時、翔平は、再び訪問した吉井から、意外な言葉を浴びせられる。
【山田翔平役・駿河太郎さんコメント】
僕らにとっては当たり前に存在する食と、当たり前の事を奪う戦争を題材にした今回の脚本を読んだ時に、やりたいと、いや…やらせてもらえるのならやらなければいけない、と思いました。
戦争というと暗いストーリーを思い描く方もいらっしゃるでしょうが、現代に繋げられる優しい作品です。僕自身も戦争を知らない世代、でも辛うじてまだ聞くことの出来る世代でもあります。色あせないように伝える義務を感じました。
マンガパートの声は、豪華声優陣が担います。映画「ハリー・ポッター」で主役を務めた小野賢章さん、アニメ「進撃の巨人」エレン役の梶裕貴さん、そしてアニメ「銀魂」で坂田銀時を演じた杉田智和さん、さらにはアニメ「ワンピース」ナミ役の岡村明美さんという、何ともスゴいメンバーです。
【梶裕貴さんコメント】
「食」を通して戦争を描いている作品ということで、現代を生きる我々にもリアルに伝わってくるメッセージが込められているなと感じました。胸を締めつけられるようなエピソードが中心にはなりますが、所々にユーモアが散りばめられているので、幅広く多くの方にご覧いただける番組だと思います。
【小野賢章さんコメント】
生きていく中で必要不可欠な「食」を通して、様々な人間関係や当時の状況が見えてきて、これは戦争を知らない世代こそ見るべき作品なのではないかと思いました。厳しい状況の中でも生きていく力強いメッセージの込められたこの作品に参加できて光栄です。是非ご覧ください。
登場人物
山田翔平(駿河太郎)
東京で暮らす35歳のマンガ家。作品の連載が終わってしまうという危機感の中で、“食”の視点から戦争を見つめる新たな企画を思いつく。
井澤奈緒(壇蜜)
東京の出版社に勤める37歳。翔平の担当編集者として、厳しくも優しく翔平をサポートしている。人呼んで「赤ペンの鬼」。
岩本英治(温水洋一)
翔平が行きつけの小料理屋の常連客であり、翔平のマンガのファン第一号を自認している。
西本恵一(佐野岳)
山梨で戦前から営まれているワイナリーの工場長。太平洋戦争当時、ワイン醸造中に発生するある物質が軍事用に使われたという件で、翔平の取材を受ける。
小川芳美(江上敬子(ニッチェ))
東京で代々続く老舗のうなぎ屋の店主。うなぎのタレが戦時中どのように守られたのかという件で、翔平の取材を受ける。
前田郁夫(車だん吉)
93歳の戦争体験者。終戦の日、翔平行きつけの小料理屋にふと立ち寄り、戦場で体験した「おでん」のエピソードを語る。
吉井耕三(田中泯)
群馬で農業をしている戦争体験者、92歳。翔平の取材を受け、戦時中の、「にぎり飯」に関する体験を語り出す。
佐藤みつ江(草笛光子)
翔平が行きつけの小料理屋「みち」の女将。翔平をいつも励まし応援している。自らも戦争を体験しており、翔平に、「小豆」にまつわるエピソードを語る。
【原案・漫画提供】魚乃目三太
【脚本】山咲 藍
【音楽】浅草ジンタ
【エンディングテーマ】BEGIN
【演出】平体雄二
【プロデューサー】木學卓子
【制作統括】稲毛重行、小山靖史、宮田幸太郎