貴方のゴルフバッグに入っている5番アイアン。
もしかして“お飾り”になっていませんか?
せっかくセットで買ったんだからバッグには入れておかないと、でも5番アイアン苦手なんだよなぁ……こんな方も多いんです。
使わないアイアンを入れておくくらいなら、同じ距離が打ててさらに使いやすいクラブを入れてみてはいかがでしょうか。
そんな魔法のようなクラブが「6番ユーティリティ」です。
ユーティリティ(UT)ってウッドとアイアンの間の距離を埋めるように持っている方も多いと思います。
そこで5番アイアンの代わりに、というコンセプトなのでアイアンとユーティリティを比較してみました。
宮里藍選手のクラブセッティングを参考に比較してみます。
宮里藍選手も実は5番アイアンを抜いて6番UTを愛用している選手の1人なんですね。
アイアンはブリヂストンTOUR B X-CB
#5 ロフト角25度 シャフト長さ37.75インチ
UTはブリヂストンPHYSユーティリティ
#6 ロフト角28度 シャフト長さ38.50インチ
このようになっています。
ロフト角25度の5番アイアンを抜いて、この28度のUTを使っています。
飛距離に関して重要な要素を占めるロフト角。
3度も違えば飛距離も相当差が出てしまうことが予想されますが、結果はシャフト長さが6番UTの方が長いため、ヘッドスピードが増加。
それに伴いアイアンは低い弾道でランも多く出る、UTは高い弾道でしっかり止まる、というそれぞれの特性はありますが、飛距離には差がほとんど出ません。
重心が深く、スピンがよくかかるというUTならではの特性を生かして2打目を確実にグリーン上に止める、という狙いもできて戦略の幅も広がりそうです。
5番アイアンをしっかり振っていけるアマチュアゴルファーは多くないと思います。
その理由はスイートスポットが狭く、シャフトも長め、しっかり上から打ち込んでいく必要があることなど、ベストショットを打つには比較的高い技術が要求されることがあります。
またパンチショットやドロー/フェードの打ち分け、高さの調整など広い範囲で調整ができる分、スイングに迷いが出ることも。
それが6番UTの場合、ボールを打つことだけに集中して振り抜くだけでクラブが勝手に仕事をしてくれます。
シャフトが長くなって扱いにくくはなるものの、それを補って余りあるスイートスポットの広さ、方向だけしっかり決めて振り抜くだけでいい、というシンプルさのメリットは男女関係なく非常に大きいものです。
5番アイアンと言えばなんとなく25度くらいのロフト角をイメージしている方も多いかと思います。
けれども最近よく見る「ぶっ飛びアイアン!」なんていう宣伝文句のアイアンはロフトがものすごくストロング(立っている)。
現在大人気のテーラーメイド「M2」シリーズなんかもその1つのモデルなのですが、6番ユーティリティ(レスキュー)は28度で同じです。
が、M2アイアンの5番はなんと21.5度。(6番アイアンが25度)
このように番手1つ分ロフト角が違うんです。
こうした場合は5番アイアンと6番アイアンを抜いて6番ユーティリティを入れる、という選択肢をすることになってくるでしょう。
こうしたストロングロフトのアイアンは何もM2に限ったことではありません。
自分のアイアンのロフト角はしっかりチェックしておきたいですね。
いかがでしたか?
ロングアイアンやミドルアイアンの距離をアイアンで無理に狙うより、簡単で打ちやすいユーティリティをバッグに入れてみませんか?
スコアメイクが簡単になるかもしれませんよ?
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5番アイアンを抜いて6番ユーティリティを使ってみませんか?