「宮本監督がガンバに巣食う悪癖を解消しないと、偶発的な勝利しか望めない」J1第21節 ガンバ大阪-FC東京
昨日は飲み会があって酒が入った状態だったけど、DAZNを見るとガンバ大阪とFC東京の試合があったので、時々寝落ちしながらも試合を見てみた。
スタンドで森保代表監督が見守る中、どちらもフォーメーションは中盤フラットな4-4-2でスタート。宮本監督は、アジア大会で抜けたファン・ウィジョに代えてまたU-23から20歳のFW一美和成を抜擢、アデミウソンと2トップを組ませている。
立ち上がり、FC東京が富樫のヒールからインナーラップした室屋がフリーでシュートの決定機。その後もディエゴ・オリヴェイラのドリブルから右サイドへ繋ぎ、クロスに大森が合わせるも結果的にスルーとなり、後ろに居た太田のシュートはガンバGK東口にセーブされる。
太田と室屋が積極的にオーバーラップしてくるFC東京の攻撃の前に対応が後手に回っていたガンバだったが、前半34分にCKからの流れで遠藤がクロス、三浦が競ったこぼれ球をファビオが押し込み、ワンチャンスをものにして先制点をゲットする。
後半早々、高萩の縦パスを受けた富樫がシュートもなんとか東口がセーブするが、その後もガンバは宮本監督に交代してから勝ちきれない最大の原因である、ラインがズルズルと自陣深くまで下がってしまう悪癖がこの試合でも露呈、ガンバゴール前での際どいシーンが増えてしまう。
その後も、後半18分に太田のクロスに富樫が完全フリーもヘディングをファーに流してしまうなど、東京の拙攻もあって何とかガンバは耐え忍んでいたが、とうとう後半43分に、PA内でボールを拾ったディエゴ・オリヴェイラがターンと切り返しでガンバの守備を交わし、最後はニアに蹴り込み東京が同点に追いつく。
4分間の後半ロスタイムも4分30秒を過ぎ、宮本監督はまたも初勝利はお預けと誰もが思った瞬間、一瞬のカウンターから最後は高のパスを受けたアデミウソンが振り向きざまのシュート、これがゴール右隅に決まってガンバが劇的な逆転ゴール、そして試合終了。
ガンバは嬉しい宮本体制初勝利ではあったが、かなり相手の決定力不足に助けられた事は否めない。特に守備面では、ゾーンを作るまでは問題ないのだが、そこからマンマークへと移行した時に連携がうまく行かず、最後は誰かをフリーにさせてしまう。
宮本監督もその問題を認識してか、この試合では終盤に5バックにして後ろの人数を増やしているものの、結局は人が多いだけで整理されておらず根本的な解決になっていない。この問題が解消できない限り、守り切るサッカーは不可能であり、まだまだ楽観視は禁物だろう。
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2018/08/11 | Jリーグ
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