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6年ぶり!!吉見完封 自ら決勝打 連敗も止めた

2018年8月11日 紙面から

中日-ヤクルト 6年ぶりの完封勝利を達成しガッツポーズする吉見=ナゴヤドームで(中嶋大撮影)

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 中日の吉見一起投手(33)が10日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で投打にわたる活躍を見せ、竜党に完全復活を印象付けた。打っては4回に先制の左前適時打。投げては三塁を踏ませぬ無四球、3安打の好投で2012年8月8日の広島戦(ナゴヤドーム)以来となる6年ぶりの完封勝利を挙げた。主砲のダヤン・ビシエド内野手(29)も5回に追撃の16号ソロ本塁打。投打の主役がきっちり役目を果たし、夏バテ気味だったチームの連敗を5で止めた。

 固く握り締めた右の拳にはありったけの思いが詰まっていた。1人で断ち切った。ヤクルト打線も連敗の重い雰囲気も。吉見がやった。「連敗を止めて慎之介(小笠原)につなぐことを考えて投げました。完封できるとは思ってませんでした」。2012年8月8日の広島戦(ナゴヤドーム)以来、6年ぶりの完封の味をかみしめた。

 まさに独壇場-。初回、わずか5球で攻撃を退けると、一気に波に乗った。内外角へ丁寧に投げ分け凡打の山を築いていく。7回には山田哲をボールから内角に切れ込むスライダーで空振り三振。前日(9日)、広島から帰る新幹線の中で動画を見ながらイメージした攻め方。共有した松井雅との呼吸もばっちりだった。

 投げるだけではない。4回2死一、三塁では145キロの直球に食らいつき左前に先制打。「振ったら当たった」と謙遜したが16年8月31日の阪神戦(ナゴヤドーム)以来の適時打で自らを援護した。9イニングでわずか3安打3奪三振、無四球。103球の完封劇に花を添えた。

 竜の黄金期を知る右腕。13年にトミー・ジョン手術を決断すると15年にも右肘にメスを入れた。出口の見えないリハビリ。復帰への道のりの中で出合った読書。知識、考え方を自らの引き出しに詰め込んだ。サッカーのロシアW杯期間中には日本代表の主将・長谷部誠の著書『心を整える。』も手に取った。

 

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