女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんです。キレキャラとおふざけキャラと真面目キャラを分離する才能がないので、丸ごとの自分を出してます。

精神科医や心理士をイラつかせるほどの無神経さ

 夫に時々、私の攻撃力がすごいと言われることがある。最初、何のことか分からなかった。私は夫を攻撃しているつもりがないからだ。温和に話すようにつとめているし、できるだけ冗談を盛り込んで会話を楽しくしているし、元々細かいことが気にならないたちなので、腹が立つこともそんなにないので怒ることも滅多にない。なのに、攻撃ってなんだ?と不思議に思ってよくよく聞いてみると。

 どうも、私は本当のことを言い過ぎるようなのだ。このブログを継続的に見ている方はお分かりだろうが、私には分析グセがあって、しかも思っていることが全部、口からダダ漏れな人間なのである。

 

 だから、相手に対して「あなたって、こういうところがあるよね。」って全部口に出して言ってしまっていて、それが相手にとっては、的を射すぎていて結構な打撃になるのだそうだ。例えば、私が心理士と話していたとして、その人の挙動からだいたい人柄が分かっちゃって「あなたって、普段から思うところがあっても、抑えちゃうタイプで大変そうだね。」とか、「あなたって、ストレス発散にめちゃくちゃお酒を飲むとか、女にべたべたに甘えるとかやってそう。」とか、うっかり言っちゃうのだ。そして、どうも、それが当たっているっぽいのだ。

 大学時代に同級生が、「人間って確信を突かれると、ものすごく怒るよね。」と言っていたのを思い出す。たぶん、当たっているからイライラするのかも分からんね。精神科医や心理士だから怒りを押さえて、平静を装って話しているつもりだと思うよ、本人は。

 でも、私から見れば話し方は物静かだが、質問の内容がイライラしてきてるし、なんだろ?空気?オーラ?がイライラしてきてるから分かるのよね。で、「何で怒ってるの?」って聞くと、「怒ってません!」って返ってくるみたいなのが、だいたいのパターン。これは職種や相手に関係なく、怒ってる人ってだいたい怒ってないって主張するんだよね。てか、怒ってる人に向かって「何で怒ってるの?」って聞くのも大概だなと、今、書きながら気づいた。が、気づいてもすぐに忘れてしまうのが私。

 

 で、私は何で勝手に相手を分析して、勝手に相手に伝えちゃうんだろ?と自己分析してたら、私自身も若い頃に「ららちゃんて〇〇なとこがあるよね。」ってさんざん言われてきたことを思い出した。それは、言われて嬉しいこともあったが、ショックなこともあった。未だに覚えているのは「ららは食べることに関してだけは卑しいよね。」という言葉だ。これは貧困や育児放棄と密接に関係しているであろう摂食障害の症状を的確に言い表した言葉だと思う。

 いい表現ではなかったが、少なくとも私の行動パターンを正確に言い当てているし、ある人達にとっては私の行動がそう見えていると知らせてくれたことは、非常にありがたいことだった。自分を分析する材料になるし、人からの見られ方を改善する材料になるからだ。私自身は私の行動パターンを教えてもらえたことがありがたかったから、私自身も他人に他人の行動パターンを教えてあげることが親切なのだと、心のどこかで勘違いしていたフシがある。案外そうでもないのかもしれないと、この歳になってやっと思い始めた。

 

 さて、私が精神科医や心理士をイラつかせるもう一つの理由に、質問に対して質問で返すからというのが考えられる。精神科医や心理士は質問によって相手の考えや気持ちを引き出すわけだが、私はその質問の意図が分からないと答えられないという習性がある。例えば、「最近の調子はどうですか?」と精神科医が聞くと普通の人は、その時に一番気になっていることを真っ先に話し始めるから、「ああ、これがこの患者にとって現在、第一優先の事柄なのだろう」と推測できるといったような事なのだろう。

 だが、私は「最近の調子はどうですか?」と聞かれると、「調子というと、体ですか?心理面ですか?精神面ですか?それとも、前回と比べてどうかと言うことですか?」と質問で返してしまうのだ。

 「じゃあ、体調はどうですか?」と聞かれたとすると、「うーん、それは精神科と直接関係のありそうな症状だけを話したほうがいいのですか?それとも今、痛みや苦しさがある症状全てを話したほうがいいのですか?」とまた、質問を返してしまい、結局、私の答えを引き出すまでにメチャ時間がかかってしまうのだ。

 最終的にイラッとした先生が「結局、あなたはどうしたいのですか?」と言ってきて、よせばいいのに私は「最終的にどうしたいという目標がないとダメな感じですか?」と聞いてしまう始末。ほんと、どうしようもない。いや、後から思い出したら、そう言ってしまっていたというお話で、その時は本当に分からないから教えてほしいだけで、教えてほしい気持ちを自分で制御できないのよ。ほんとに。

 私としては、その時思ったことを素直に率直に話しているつもりだったのだが、こうやって思い出して書き出してみると、正直すぎるのもタチが悪いなと思ってしまった。夫が私のことを攻撃力が強いとか、面倒くさいというのはこういうところなんだろうな…と思ってみるが、老人になるまで治らなかったこの性分が急に治るわけもなく、どうしたものかね。 石原良純さんとか長嶋一茂さんが開き直りキャラで頑張ってるじゃん。 あれ開き直るには開き直るまでの苦しみがあったと思えて、 私は笑えないのよ。 開き直れなかったら 自分を責めすぎて 安楽死を望む人になるくらいしかなりようがなかったんじゃないかな私も。 開き直ることも安楽死も認めない人達って発達障害の人にどうしてほしいのって思ってしまう。

 若い頃は、こんな自分が受け入れられなくて悩んで苦しんだ。工夫で何とかできる部分もあったが、何ともならない部分もあり、最終的にはつらすぎるから悩むことをやめた。というか、ある時期から悩むことから逃げて、こんな自分でも受け入れてくれる人とだけ付き合えばいいと吹っ切ってしまったから、「無難な振る舞い」を訓練する機会を逸してしまった。まあ、またそれも人生か…

 無神経、デリカシーがない、ららちゃんってほんとに内面がおっさんだよね、と夫にしばしば笑われる。時々は、呆れられてしまう。だが、それを笑い飛ばしてくれる人が身近にいてくれることはありがたいことだとも思う。以上、きょうのつれづれ日記でした。

 

追記

 質問攻めに関しては、相手が「何を知りたいのか?」に対して適切な回答をしたいという気持ちが強すぎるのも関係があるかもしれない。これはコールセンターで「何を知りたいのか」を上手く表現出来ない顧客が「お前は(こちらの質問の意味が)分かってない!」と怒るため、こちらから丁寧に顧客の質問の意図を聞き返してから回答をしなければならなかった職業病( 強迫感)からきているかもしれない。

 

再追記

 私、本当に言いたいことを言いたい欲が強いみたいで、 言いたいことを言えない状況が続くと 家の中で一人でブツブツ呟いてるらしいよ。 今まで一人暮らしだから気付かなかったけど 最近夫の証言で 知った。 まあ要するに私はイカれてるってことだな。 夫もよくこんな気味の悪い女と同居してくれてるなと感謝してみたりして。 あとあれだ 私は考えすぎている面と考えが足りなさすぎる面の バランスが悪すぎなんだと思う。 自分でもなんとなく大人な面と幼稚な面が混在してるとは気付いてるんだけど、 それを表現してしまう衝動性 とかに困っているのに 結局 どうしたいんですかと聞かれても、いやむしろどうならできるんですか? 長年治らなかった これが治るんですか?という焦りと不安しかなくて、もうわけわかんないんだよね。 衝動性に関しては ADHD の薬で治るかもしれないということで 飲んでるんだけど、 精神科医や夫みたいに 好きで安心できる相手には甘えが出て 無神経な部分が出やすいみたい。 ブコメにある親がというのも子供にだから甘えてるんだと思うよ。他人にはやってないかもね。

 あと自己分析で思ったのは夫や精神科医みたいな信頼できそうな相手には「お試し行動」をとってるっぽいぞ私。 相手がどのくらいまで許容できるか試す幼児のあれね。 精神科や心理の人は参考にしてくれ。 患者に試されて乗せられないようにね