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最新のブログで紹介していないだけ
この指摘についてトレンドマイクロは、「『提供元不明アプリのインストールを許可しない』を不正アプリ対策として、以前から公式ブログなどで挙げている」(広報担当)と説明する。
実際、2017年4月に更新された別の不正アプリに関する記事では、「提供元不明アプリのインストールを許可しない」を不正アプリ対策の一つとして挙げていた。2018年8月2日に更新された佐川急便の不正アプリに関する新しい記事でも、「提供元不明アプリのインストールを許可しない」を紹介している。
またトレンドマイクロは、ウイルスバスターをインストールした後に提供元不明アプリのインストールを許可しない設定に戻すよう、Webサイトなどで求めている。
同社の広報担当は、「今後は、セキュリティ上安全でユーザーの負担にならないようなソフトの提供方法を検討していく」としている。
どうやら今回の騒動は、トレンドマイクロの最新記事だけを見て対策を報じたメディアがあったというのが真相のようだ。ただ専門家として情報を出すトレンドマイクロも、毎回すべての対策を挙げる必要はないが、絶対欠かせないような対策を落とすべきではない。セキュリティに関わることだけに、ベンダーにもメディアにも丁寧な情報提供が求められる。