脱出のためのジタバタ



この恐ろしい加害思想から抜け出すために、私は色々努力しました。


一つは男性が置かれている辛い状況について学んだことです。これを知った後だと、ナチュラルに男叩きする女性に対してすごく違和感を覚えるようになりましたね。それとジェンダー学について、まず疑問を持って捉えるようにしました。



もう一つは荒らしになることです。女性の多い掲示板に降臨して男叩きするというものです。そうすると必ず「おかしい」「荒らし帰れ」とネガティブな書き込みが帰ってくる。そして私は「ああ、同じ女が私をおかしいと言っている!」と安心したってわけです。

楽しく雑談していた利用者さんにとってはすごく迷惑だったと思います。ごめんなさい。



脱出したい加害者予備軍にとって、叱られることはすごく重要なことです。特に私みたいな奴は「いないことにされている」「大したことないと思われている」ので、なおさら重要なわけです。

「お前はおかしいんだ!」よりも「男が悪いんだからあんたは別に悪くない」の方が体感的にも多かったので、本当に必要としていました。


それを叶えるには荒らしになる以外ありませんでした。


あとはカウンセリングルームに通って、とにかく話を聞いてもらいました。



しかし、全ては対処療法でしかありませんので、すぐにぶり返すわけです。振り返したら、三つのうちどれかを選択する。ずっとそうしていました。


男と無関係なストレスで、簡単にぶり返します。

例えば仕事が嫌だとか、疲れたとかそんなことでスイッチが入ってしまう。そして死んでしまおうかと思う。


こんな惨めなら死んだ方がマシだと思う。死のう死のうとジタバタし、気持ちが好転するのを待つ。

こうしている間にも、普通の人は普通に過ごしているんだと思うと悔しいですね。




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