こんばんは!マフィンです。
2018年8月8日、ELLEGARDENの復活を見届けに、新木場Studio coastに行きました。
今回はその現場を、セトリには触れずに、語彙力かき集めて、記憶を引っ張り出して、全力で書きます。個人的な備忘録程度に考えて頂けると幸いです。少しでもあの雰囲気を残しておきたいな。
何から話そうかな。本当に色んな感情で溢れかえってます。
エルレが始まる前、ちょっと異様な雰囲気やったよ。
会場のBGMがふっと小さくなるたびに2400人みんながふっと耳を澄ませる。ああまだか...って安堵に似た声が漏れる。期待と緊張が入り混じった不思議な雰囲気。
照明がすっと暗くなって、SEが流れて。喉の奥に詰まってたものを吐き出すように轟音みたいな歓声が上がる。見慣れたあの旗が降りてきた時、モッシュも忘れて立ち尽くしてしまった うわあ....ほんまの復活?ほんまのほんまのエルレガーデン?ってもう夢みたいな。
そしたらね、大好きな細美さんの声がするの。何十回だって画面越しで見てた、何万回だって憧れた景色。すぅって息が聞こえる、大事に大事に「Nothing I can do as well...」って歌う声。ああぁ....なんか、なんかやばい所にきてしまったな...ってぼんやり思った記憶がある。みんなもきっとそんな感じで、体の全細胞に染み渡らすみたいに噛みしめる。
あのギターを掻き鳴らす音から始まり、溜めて溜めて溜め込んだ物の爆発で、会場が揺れる。溢れる熱気と、涙と笑顔と、もうほんまにどうにかなっちゃいそうなぐらい。なんとか記憶に刻み込みたかった瞬間やのに、なんでかすっぽり抜け落ちちゃってるなあ。
「今回はもうゆっくり、落ち着いて、エルレのパフォーマンスを見ようね。」とかって散々話して一番後ろで見てたはずやのに、気づいたらモッシュピットのど真ん中。
「こんばんはーーー!!!ELLEGARDENです!!」
「最初に一番大切なことだけ言わせてください。....待たせてごめんな。」「足場悪い中来てくれて、復活を待っててくれて、本当にありがとう。」
おかえり、おかえり、ありがとうって溢れ出して止まらない声。
「2年前ぐらいからさ、今日このステージでなに喋ろうかずっと今まで考えてたんだけどさ、結局決まんなかった。こうゆう場に立つとやっぱ全部忘れちゃうね。知ってると思うけど俺、感動的なことは言えないしさ、、、」
「10年だよ。10年。長い時間だったよ。」
「こんな経験したのは初めてだし、これがなんていう感情なのか、気持ちなのか、未だに分かんねえんだ。もしかしたら明日ぐらいに、あー昨日こうだったなとか思い出すかも知んねえけどよ」「嬉しさ...でもないしなあ、なんて言ったらいいんだろ。もうお前らがレポートでも書いてくれよ」
『レポート二枚!!!』
「二枚な、そうだな(笑)たのむわ」
高橋さんにマイクをふる細美さん。
「後ろの、10年前の旗出してきたみたいで。さっきリハしてたら「しわしわだね。」って細美さんが」
「違うよ、しわっっしわだよ」
けらけら笑う私達。
『もっと綺麗に保管して〜〜』
「綺麗にしてたほうだと思うけどな?!」
またあがる笑い声。細美さんの笑顔。連鎖する幸せ。
ワンオクの時は澄ました顔で見てた夫婦が、メガネほり投げて暴れ狂ってたり、
黒スキニーにサングラスのオシャレ男子が、汗だくになって笑ってたり、
みんな、大人の顔して生きてた子供みたいや
*
「お前らもこの10年色んなことがあったと思うんだ。俺たち4人もそれぞれに本当に色んなことがあって...四苦八苦して、今ここに立ててる。」
「俺は... 強くなったよ。」
「さっきも(TAKAが)言ってたと思うけど、話すとそれだけで何時間もかかるから、まあまたいつかちゃんと話すよ。」
*
「10年か...」
「10年前、子供だった人たち、お父さんお母さんが車でELLEGARDEN 流してたって人、今日ここに初めて来たって人、10年前もここで俺たちとバチバチやってたって人、怪我したり、ピアスがちぎれた〜とかってぶつかり合ったり、それでもここに来てくれてたやつら、、」
『子供4人できたよー!』『結婚して今子供いるよー!』
「子供かあ、そうか!」「みんな色んな思い出が詰まってるよな。ここを居場所にしてたやつらは10年前、その居場所が突然無くなって、辛い、悲しい思いをしたと思う。それは俺も一緒で、ここしかないって思ってた居場所がなくなって、もう生きてる場所もないんじゃないかって追い詰められたけど....」
「この10年分の色んな出来事も曲に対する想いも全部、思い出しながら聴いてください」「思い出を現在進行形に変えていこうな」
「これからもよろしくな!」「この10年が詰まった曲です」
ゆっくりと始まる曲。
深夜の電話みたいにゆっくり、優しく、言葉を選んで喋る細美さん。いつもケータイとかイヤホンとか、パソコンとか、そんなものを通してでしか聞こえなかった声が聞こえる。それだけで本当に幸せでした。
*
「....諦めないでよかった」
「ほんともう、どういう感情なのか自分でも分からないけど....こんなに嬉しいのは初めてだから」ごしごし顔を拭きながらへへって笑う。
「そう言えばお前のこと、プーさんって呼んでたよな」
うぶさん「呼んでましたね」
「ははっ なんかメンバーからも...」ってマイクを渡す細美さん。
生形さん「んーっと。7月から俺らリハ始めて、久しぶりに4人で顔合わせたんだけどさ、なんか感動とか特になくてさ、そっからもまあ今までスタジオ入って曲やったりしたけど、今さっき、初めてこのステージに立った瞬間になんとも言えない感情になって、これだ、と思いました。」「やっぱりライブは色んなものが伝わってきますね。今日ここでやれて、本当に良かったです。ありがとう。」
高橋さん「よくわかんない感情だね。」「全く悪い意味じゃなくて、本当に漠然と、ぼんやりとだけど、俺もう一生、4人で集まることはできないんじゃないかって思ってたの。でも、今日こうやって4人で集まれて、本当に嬉しいし、俺が今まで体力維持しようとかって頑張ってこれたのは、今日のためだったのかも知れないなって思うね。この日を目指してたのかもって」
細美さん「じゃあ最後、高田メタルに、、」「炎上系のことバーっと言って次の曲、始めたいと思います(笑)」
高田さん「ええ、、、まあ、、、」
細美さん「なんて?滑舌悪すぎて聞こえねえ(笑)」
高田さん「まあ、、ね、、ワンオクが 俺らは場を温めるだけです、とか言っといてバッチバチのライブするから焦ったよね。危うく騙されるところだった(笑)がんばります(笑)」
うぶさんへの「プーさーーん!!」って呼ぶ声に細美さんが「いいんだよそれは!!切り捨てていい過去なんだよ!!」って言ってたなあ、笑い合う彼らを見てるとなんとも言えないあったかい気持ちになった。
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「俺分かったわ。さっきの気持ちの正体。....俺こんなに嬉しいのが初めてなんだ。だからその気持ちを説明できなかったんだわ」
「2011年に東北で震災があって、その時俺、ほんと何か出来ないかなって考えて。知っている人もいると思うけど、弾き語りのライブをやったのね。その時にどうしてもやりたい曲があってさ、ひっさしぶりにエルレのメンバーに連絡して、あの曲歌っていい?って聞いたら、『聞きたがってんなら なんでも歌ってやれ』って言ってくれて。」
「....本当に素敵な仲間なんだ。そんな仲間をこれからも...よろしくお願いします。」頭を下げる彼。
素敵な仲間。痛いぐらいに伝わったよ。夢みたいな夢を全力で描く彼らは最高にかっこいい。奇跡みたいな話やけど現実になった、現実にしてくれた。
大事な大事な、きっと誰にもどこにも変えられない居場所なんやろうな。嬉しいなあ。嬉しくて、嬉しくて、今思い出してもにやけちゃう。細美さん、ELLEGARDENにそんな場所があって良かった。あほみたいな綺麗事やって言われるかもやけど、あの大好きな4人が、楽しいって幸せやって思ってくれて本当に良かった。
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「色々物販のこととか、直前で変わってごめんな。色んなこと言うやつもいるかも知んねえけど、ばかな俺たちなりに全力で考えた結果なんだ。本当に全力で考えたよ。待ってくれてた人がいる どうしたらいいかなって」
確認するまでもない そんなことでも、こうやって言ってくれると本当に嬉しくて震えるね。ありがとうエルレ。待ってた人のためなんや。
いっぱいの人、本当に数え切れない人がエルレを応援してるから、1つ決まるごとに賛否両論、意見が飛び交って、ネガティブなものだってあったけど。それはよくわかってたけど、細美さんがあんなにも真っ直ぐにあんなにも紳士的に、「待ってくれてた人のため。全力で考えた」って言う。もうそんなん、それが全てやなって思いました。これまでもこれからにも言えることじゃないかなあ
*
「缶ビール飲みまーす♪」「お前らも終わったら酒でも飲んで、あ、台風だからだめか、帰れなくなっちゃうな」「でもコンビニで酒でも買って、家帰ってプシュっと開けて、飲んでみなー」「あ、未成年はだめだぞ」
『ビールちょうだいーー!!』『細美さん飲み行こー!!』
「俺はトシローと行くからだめ」
「オープニングアクトでワンオク呼ぶバンドとかいる?」
『いなーーい!!!』エルレ最高〜〜〜!!と勝手に盛り上がるファンたち(笑)「まあオープニングアクトとは思ってねえけどさ、対バンだし。」「この物語もさ、本当に話すと長くなるな。今度またおいおい話すからよ。待っててくれよ。」「....本当に素敵な物語なんだ。」
アンコール
「まだいけんの?!疲れてない大丈夫?!」
「俺たちは約束は守るバンドだ。」「次出てこないって言ったら本当に次はねーぞ!!」「全力で楽しめ!!!」「泣くんじゃねー笑え!!!!」
息の切れた大人たちがむっちゃくちゃになって、もう何がなんだか分からんくて、全部の音、空気を必死に集めて。歌い叫んで、暴れて、泣いて、暑くて、またそれでも笑って。
もう全力で楽しかった....
「これからまだ仙台、ZOZOマリンってあるからさ、今日のセトリ他の人には教えないであげてね。って言っても流すやつはいるだろーから、そん時は嘘のセトリ流しといて(笑)」
「Ashとか〜Sliding Door、my... my... なんだっけ..? My Bloddy Holidayか」
「一曲目は『おやすみ』でしたーとか言っといて(笑)」
あったかい笑い声に包まれる会場。メンバーと笑いながら出ていく細美さん。
ああ、おかえりELLEGARDEN。
そこにいてくれて、この日を迎えてくれて、本当にありがとう。
こんな人生にとんでもない彩りを与えてくれました。
ずっとずっと大好きです。
ツイッター上では、本当に本当に多くの方の行きたかった想い、行けなかった悔しさを感じ、そんなライブに行かせて頂ける自分が、何かできないものかと考え、このブログを書きました。あの時の熱い雰囲気が、少しでも伝われば嬉しいです。