デザインの一要素として大きな影響を持つ「文字(タイポグラフィー)」。
フォントが好きだと言いつつ自分でフォントのひとつも作ったことがないのは文字への愛が足りてないのではと思いまして、ふとオリジナルフォントを制作してみました。
最初は特にリリースする予定もなく自分の制作案件などでいつか使えればくらいの心構えでしたが、せっかくならということで公開することにしました。
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Mollis Sansについて
今回制作したオリジナルフォントの名は『Mollis Sans』です。
mollisはラテン語で「柔らかい」という意味でその名の通りややソフトで軽やかな印象を重視した書体になります。
私のお気に入りのフォントであるDINから強く影響を受けており、DINのスタンダード感に対して柔らかさや軽やかさを共存させたいという意図で構成しました。
利用想定としては見出しやロゴタイプを想定していましたが、本文で組んでみても意外とかわいく成立しますしポテンシャルも秘めています(ただし現在スペーシングとカーニング調整を厳しく詰めていないのでおすすめしません)。
制作してみての感想
今回 Mollis Sans を制作するとき、自分なりにエレメントに対して法則性をもたせてそれに従って構成していきましたが、厳密に法則に従わず視覚補正をした方がきれいになるというのは学びでした。
またはじめてフォントを制作してわかりましたが世の中の書体デザイナーは非常に難しいことをしているということがわかりました。尊敬しかない。しかも和文書体を作る人とかただでさえ文字数が多いのに意匠やエレメントのパターンも多いから本当に神様だなと思いました。いい書体を作ってくれてありがとうございます。
今後のアップデートについて
Mollis Sansはまだまだ発展途上ですのでゆっくりですがアップデートしていきます。
現在リリースしているver1.000ではアルファベットの大文字小文字と数字のみしか収録されていません。ピリオドをはじめとした約物は徐々に追加していくので実際に使う場合は約物に関して他の書体で代用してください。
また、本文としても使えるようにスペーシングとカーニングの調整も行っていく予定です。さらに余裕もあればウェイトを増やしたいなと考えています。
ダウンロード
ダウンロードはGithubから可能です。緑のDownloadボタンからポチッとできます。
最後に
もしこのフォントを何かしらお仕事や案件で使ったよ〜!という場合、Twitterでひとことリプライをもらえるとものすごく喜ぶので是非よろしくお願いします。