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オーバーロード:後編 作者:丸山くがね
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凱旋-5

「おかえりなさいませ、アインズ様」

『おかえりなさいませ』


 セバスの言葉に遅れて、一斉に声が上がる。

 ナザリックに帰還したアインズが声の方を見れば各階層守護者にメイドたち、というある意味でのオールスターが揃っていた。

 アインズは鷹揚に手を上げ、それに答える。


「まずは長く待たせて悪かった。本来であれば何時でも帰るチャンスはあったのだが、色々な理由によりそれが叶わなかったことを許して欲しい。特に最も大切な時に呼び出し、長い時間拘束してしまって悪かったな、デミウルゴス」

「滅相もございません、アインズ様。お疲れのお体をまずはお部屋の方で休ませてください」

「……そうもいかんのだ」アインズはデミウルゴスに対して頭を振る。「これから戦勝を祝うパレードだ。直ぐに行かないと不味い」

「……即座にナザリックの武威と力を示すに相応しい儀仗兵をご用意いたします」

「ナラバソレハ私達ノ役目」


 声を張り上げたのはコキュートスだ。胸をバンと強い勢いで叩くと、直ぐに跪き頭を垂れる。


「何卒、ソノ役ヲ与エテイタダケマスヨウ、オ願イイタシマス」

「まった、ずるい! あたしも!」


 ばっとアウラが飛び出す。そして直ぐにコキュートスの横で跪く。


「威圧感を出すってことでしたらあたしのシモベとかが良いと思います!」

「違いんす。ここは私のシモベのような美しさを持つ者たちを出すべきと愚考しんす」


 アウラに薄く笑いかけ、シャルティアが跪く。


「はん。まさに愚考。腐りかけとか出したら不味いでしょ」

「……犬とか出すよりはマシだと思いんす」

「…………あん?」

「…………うん?」


 額をゴリゴリとぶつけながら、ギリギリと睨みあうアウラとシャルティア。それを普段であれば止めるだろうが、この場は完全に無視しコキュートスが売り込みを開始する。


「私メニオ任セヲ。アインズ様ノ御栄光ノ僅カナ輝キニナレレバ、ソレニ勝ル喜ビハゴザイマセン」

「ずるい!」

「それなら私だって!」


 コキュートス、アウラ、シャルティアの諍いは徐々に熱を帯び始める。ナザリックのために、そしてアインズのためならば、その命すらも平然と投げ出すほどの絶対の忠誠を持つ守護者。その横に並ぶのは同僚であり、共に同じ主人を仰ぐ仲間だというのにも関わらず、この瞬間においては互いを敵だと判断しているような苛烈な感情をその視線に含みだす。

 これは仕方が無いことであろう。

 凱旋パレードというのは力を誇示するという側面を持つ。つまりそのパレードにおいてアインズの周囲に付き従うというのは、ナザリック大地下墳墓の武威を示し、そしてアインズの力を見せ付けるという意味。

 だからこそ決して誰かに委ねて良い仕事ではない。

 互いの忠誠心を認めているとはいえ、各々が内心では自分こそ最も忠誠心を強く持っていると思っている。だからこその諍いだ。


 3人の争いが力での解決に及びそうな雰囲気を得るに至った頃、デミウルゴスが小さく、それでいてはっきりとしたため息を皆に聞こえるように吐き出した。


「……アインズ様を失望させない方が良いと思うがね?」


 コキュートス、アウラ、シャルティアが慌ててみれば、そこには無表情で立っているアインズの姿があった。無論、普段からアインズの骸骨の表情にほとんど変化はないのだが。


『申し訳ありません』


 3人の声が合わさり、同じようなタイミングで頭を下げる。


「……いや、怒ってないとも。お前達の忠誠心の現れ、嬉しかったぞ。ただ、今回はジルクニフにあまり派手なことはしないでくれと釘を刺されているのでな。シモベを連れての参加は避けようと考えている。まぁ、デス・ナイトの少しは参加させても良いだろう」

「そ、そうでありんすか。残念です」

「全くです」

「ウム」

「それではお戻りになられたのは一体どのような目的でしょうか?」

「それだ、セバス。パレードに参加するに相応しい服装を任せようと思ってな。それと上の開いた馬車だ。御者はジルクニフの部下を借りるとしよう」

「なるほど。畏まりました」


 セバスは薄く笑う。

 それを見てアインズは何故か、奇妙な不安を感じた。


「お任せを、アインズ様。全ての者たちが崇拝してしまうような服を選択したいと思います」

「……そこまで頑張らなくても良いのだが……」

「いえ、ここは非常に重要かと思われます。アインズ様の偉大さを愚劣な下々の者に分かりやすい形で示すべきです」

「……デミウルゴスまで」

「そうですよ。でもアインズ様の偉大さを服装でしか判断できないなんて哀れですよね」

「アウラも良いことを言う。所詮、ナザリック以外の下等な存在。至高の御方であられるアインズ様の崇高さは理解できんせんでありんしょうね」

「……下等ト言イ切ル気ハナイガ、哀レナコトダ」


 全く全くと守護者のみならず、メイドたちも同意の声を上げる。そんな中、ぽつりとアインズだけが置いていかれたような気分だった。だからポツリとこぼす。


「……セバス……派手なのはあんまり好まないのだが?」

「下品な物は決してお選びしません。アインズ様に相応しい衣装を必ずや」


 異様な迫力を持ってのセバスの言葉に、アインズの唾の出ない喉がごくりと音を鳴らした。


「まずはアインズ様の旗を準備させろ。それとデス・ナイトのマントがあれでは侮られる。直ぐに綺麗なものを」

「畏まりました。メイド達を総動員し、デス・ナイトたちのマントを順次整えていきます」


 メイドを代表し、ユリがデミウルゴスの指令に頷く。


「ではアンデッド達を使って、デスナイトの鎧を綺麗に磨くとしんしょう」

「私ハデス・ナイトノ持ツ旗ト、武装ヲ準備シマショウ。アノフランベルジュデハ、儀仗兵ガ持ツニハ少々魅力ニ欠ケマス」


 シャルティア、コキュートスがそう言うと、最後に残ったアウラがキョロキョロと辺りを見渡し、きらきらと輝く目で誰とも無く問いかける。


「じゃ、あたしは何をしよう! アインズ様の武威を大々的にアピールするために!」

「……無インジャナイカ?」

「……え?」

「さて、アインズ様。お時間も少ないようですし、ドレスルームに」

「あ、ああ。ああ、おまえ達、あまり派手な格好は慎めよ」

「無論です、アインズ様」


 アウラを除き全員が頭を下げるが、そんな姿にアインズはやはり胸騒ぎを感じるのだった。




「……え?」





 アインズとフールーダという人物を失った場所で、いまだ片膝をつくレイに対し、ジルクニフは冷たい視線を向けた。口を開くがその言葉も感情という色が一切含まれていない。


「レイ。アインズの護衛を買って出たそうじゃないか。ご苦労だったな」

「いえ、陛下。帝国での最も重要な人物であられる、ゴウン辺境侯の警護であれば多少の労苦など、なんでもございません」

「そうか……」


 ジルクニフは再びレイを冷たく見据え、それに対してレイは微笑みで持って答える。


「しかし……私は考えてみるとレイを多少働かせすぎたやもしれん。すこしばかりのんびりしてみるのも良いんじゃないか?」

「ありがとうございます、陛下。ですが辺境侯の身辺警護の任がございますので」

「レイ!」ジルクニフが怒りをその面に露わにする。「お前、誰がその任に就けと言った! 勝手に決めたと言うのであればその首もらうぞ」


 ジルクニフの背後に控える帝国4騎士がずいっと前に一歩踏み出す。圧倒的威圧感から、熱くも無いのにレイの頬を一筋の汗が流れた。しかし、レイは微笑を浮かべたまま表情も口調も乱そうとはしない。


「陛下。これより辺境侯の凱旋です。血で汚すようなことは避けられた方が良いかと」

「……言うじゃないか、反逆者」

「陛下。反逆者というのは少々厳しいお言葉かと」

「ほう。ではどういう理由あっての行為なのだ、レイよ。私ではなくアインズに尻尾を振った理由は」

「簡単でございます、陛下。私が帝国を最も愛しているからです」


 ジルクニフは顎をしゃくると、続けろと言葉を促す。


「はい、陛下。辺境侯は絶対なる力の持ち主。ですが、それを信じない者や既得権益に執着する愚かな者がいるでしょう。それらによって辺境侯が力を行使するのは帝国にとって不利益となります」

「だからお前がアインズの敵を排除することによって、帝国にアインズの力が降り注がないようにするというのか?」

「はい、陛下。そのとおりでございます」

「だが、別にお前である必要は無い」

「やもしれません。しかし、陛下。他の将軍達は辺境侯を危険視しておりました。私でなければ辺境侯の不快を買う可能性があったための行為です」

「……ふむ」

「それに辺境侯ほどの人物に対して、将軍位でも無い者が警護を買って出た場合、それは辺境侯ほどの方を軽く見ていると同意ではありませんか」

「なるほど……口は回るようだな……お前の言いたいことは充分理解できた。しかし――」


 レイはここで切り札を投入する。


「――それに陛下。辺境侯の許可を取っております」


 ジルクニフが苦い顔をし、口を一直線に閉める。数秒以上の時間が経過し、それから大きなため息と共にレイに頷いた。


「レイ将軍。お前の考えはわかった。今後もアインズの警護を頼む。第8軍から厳選して騎士達を警護に付けろ。ただ、それが重要だからといって、警護任務だけに没頭されても困る。それ以外の仕事も当然してもらう。そういった諸々に関して、お前とは個人的に幾つか話したいことがある。時間を作って会うとしよう」

「畏まりました、陛下」


 レイは顔を伏せ、その浮かび上がる表情を隠す。

 辺境侯という美獣の爪や牙になれる。その瞬間が近づきつつある。そう思うだけで、股間が堅くなっていくのを感じ取れた。

 レイは自らがこの時代に生まれたこと、そしてアインズという存在の直ぐ傍にいられた幸運に感謝をする。そして自らの前で偉そうな姿を見せる男に対して嘲笑を浮かべていた。全て自分の計画通りだと。



 無論、ジルクニフもまた己の目的、読みどおりの展開に内心嘲笑を浮かべていたのだが。





 少年は駆ける。

 向かった先の帝都アーウィンタールの主要たる大通りには、いつも以上の多くの人が詰め掛けていた。

 その場に集った人々から生じる興奮がうねる様に渦巻き、熱気すら立ちこめているようだった。これから現れる人物、この国の頂点に立つ人物を一目でも見ようとして。


 少年は人ごみの中をすり抜けるように進む。

 多くの人がいるとはいえ、少年の小柄な体が通り抜けられないほどではない。やがて少年の体は人ごみを抜け、一番前まで進み出た。無論、数度の罵声はあったが、少年はそんなものを気にしたりはしない。いや、いちいち気にしていては最も良い場所は取れないのだから。


 人波をかき分けて進んだ、最前列。

 横手を見れば自分と同じようにすり抜けてきたであろう少年少女の姿。そして今から来る人物を一目でも見ようとする若い女たちの姿があった。

 その場に集まった誰の目にも期待と興奮の色がある。


 自分のいる国の皇帝。

 少年がその人物のことで知っているのは、即位してから生活が楽になったと言う両親の話ぐらいだ。それと当たり前のことだが、自分では決して近寄ることも出来ないような地位にいるということ。

 天上人という言葉が相応しい存在。

 少年は憧憬の視線で門の方を見る。

 時間の経過が待ち遠しく、何度も何度も辺りをきょろきょろと見回してしまう。

 大通りには軽装の鎧を着た者達が、それ以上飛び出す者がいないか警戒しながら注意に当たっている。そのピリピリとした雰囲気も、それ以上の濃厚な雰囲気でかき消されていた。


 お祭り騒ぎ。

 そんな言葉が相応しいような、そんな熱気の中、時間は過ぎていく。


 ざわめきが一段と大きくなった。それは今から何かが起こるという現れ。それを敏感に察知し、少年は視線を周りの人間と同じ方角に向ける。そして少年の目の中に飛び込んでくるのは、門を潜って通りを進む一団。それが何か分からないほど、少年は無知ではない。

 帝国の騎士――少年は知らないことだが、実際は近衛隊である――たちの登場だ。

 少年ぐらいの歳であれば憧れの職であり、友達たちを木の棒を持ってなりきったりもする。そんな者たちが少年の視界の中、徐々にその姿を大きくしていく。

 歓声が上がる。

 王国との戦争において圧勝した自国の兵士を祝って。


 少年は声無く視線に尊敬と憧憬を宿して、前を通り過ぎていく帝国の国旗を掲げた騎士たちを凝視する。

 全身を包む鋼の鎧は綺麗に磨かれ、太陽の日差しを反射している。そのためキラキラと輝くようだった。馬の蹄の音が規則正しく響く。

 周囲からは歓声が、若い女たちからは黄色い声があがる。

 少年は大きく目を見開き、瞬きすら惜しいという風に騎士達の姿を目に納めていく。

 自分も将来きっとああなってやるという夢を抱きながら。


 どれだけ騎士たちが行軍していったか。

 ある時、少年は違和感を覚えた。実際少年の周りの者たちも同じように違和感があったのだろう。困惑さがざわめきを起こしている。

 それは――静まりかえっていたからだ。

 少年たちのいる場所よりも、門に近い市民たちから声が上がっていないのだ。

 別に騎士たちの行軍が終わっているのではない。まだまだ続いている。それにも関わらず声が起こっていない。


 何があったのか。

 誰もが抱いた疑問ではあるが、それはやがて氷解する。

 1つの馬車の少年の――そして同じような疑問を持つ者たちの視界に入ることで。


 何故に静かになっていたのか?

 答えはそれはその存在を目にし、魂を奪われたからだ。


 すべての者たちの視線の先にあったのはスレイプニールという8本足の馬がひく馬車。

 そこに乗る影は2人。

 1人は黄金の冠を被った男。立派な胸当てを着、その整った顔には僅かな笑みがある。堂々たるその姿は、全身鎧を包んだ騎士を上回るほど。

 バハルス帝国現皇帝ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクス。まさに帝国を発展させているという言葉が相応しいだけの人物。誰もが目を引きつけられるような雰囲気を持ち、すべてを委ねたくなるような空気を放つ。


 しかし、魂を奪った存在ではない。

 本来であれば皇帝にすべての視線が集まっていただろう。だが、この場ではそれは逆だった。

 皇帝に集まる視線はほとんど無い。

 すべてはその横――。


 やる気がなさそうなのか恥ずかしいのか、片手を軽く上げている人物が乗っていた。

 先ほどまでの騎士達が光を反射しキラキラと輝くならば、その人物は自分から輝いているようだった。

 宝石を無数に付けた長い帽子を被り、飾り気は無いが銀に輝く仮面で顔を隠す。身を包む純白のローブは黄金の紋様を宿していた。白い手袋をした手には巨大なダイアモンドを先端にはめ込んだ杖を握っている。


 それは――光の存在だ。



 もしアインズと同郷の人間がこれを見たなら、成金趣味やド派手というマイナス面のイメージを持つかもしれない。しかし今、アインズの姿を見ている者たちは皆そんなイメージは一切持っていなかった。

 ただ、そこから匂い立つような力に引き付けられていた。


 力というものは無数にある。

 外見の美醜などを含む魅力、権力、肉体能力、そしてアインズが示している財力――。


 生物は力という面に強く惹かれる傾向がある。いや、世界に生きる殆どの生き物がその傾向を若干は持っているのだが、その中でも人間という弱き種族はそれが強い。

 種としての脆弱さ――ドラゴンなどの種族と比較すれば一目瞭然だろう。外敵――モンスターなど――が跳梁跋扈する危険な世界。

 そんな環境下であるために、安全な場所を確保したいという本能や欲求を刺激されるためだ。そして弱者が最も簡単に得る手段は強者の影に隠れること。だからこそ強者に引き寄せられる。

 当然、そういった本能の薄い者だって多くいるし、スレイン法国のように国にしっかりと守られている民の場合はその手の欲求も薄い。

 さらには許容範囲というのだってある。強大すぎる力は恐怖の対象にだってなりうる。超位魔法を使ったアインズのように。


 しかし、今この場にいる者たちはその欲求を強く刺激されていた。

 あの馬車に乗る者は誰なのか。

 どこの大貴族様なのか。

 無数の疑問が浮かぶが、決して口には出せない。それほどまでに飲まれていた。



 そんな馬車の後ろを歩む者たち。おおよそ100名。それは磨き抜かれた漆黒の禍々しい鎧に身を包んだ戦士たち。その巨躯は人間の平均を遙かに超え、顔は同じような仮面で隠されている。腰に下げた剣は見事な鞘に収まっているというのに、その内包しているだろう力を感じさせるほどの魔法の武器。

 先ほどまでの騎士たちを遙かに超える力を感じさせる――いや、この戦士たちを見てしまってはどんな騎士もちっぽけに思わせた。

 そんな戦士たちの先頭の者が持つ旗に描かれたのは、今まで見たこともない紋章。


 財と武。

 2つの力をまざまざと見せつけながら、一行が通り過ぎていく。少年を含め、その場にいた者たちに強い印象を刻み込みながら。

 通り過ぎ、ほっと誰かが息を吐いた。

 その馬車が通り過ぎるまで、呼吸を忘れ、見つめることしか許されなかったように。

 ゆっくりとざわめきが起こり、互い互いに色々な名前が出る。先ほどの馬車に乗った人物が誰かに関しての話だ。

 少年は耳を大きくさせ、その話に注意を傾ける。いまだ騎士達のパレードが続くが、そちらはもはや半分以上意識から抜け落ちていた。


 無数の名前の中、やがて1つの名前が大きく上げられる。



 少年はその日、帝国の最も新しい大貴族アインズ・ウール・ゴウン辺境侯を知る。


 



 凱旋終了です。

 4月中は忙しくなりそうなので、次は5月ぐらいの更新を狙っています。タイトルは『日々』。100kぐらいの話を予定しています。閑話として何点か10kぐらいのアインズ以外の人の帝国での話を注入したいです。

 こんな感じです。



 雇われた館は恐ろしいところだった。


ソリュシャン「なんですか、この桟に溜まった埃は!」

人間メイドA「も、申し訳ありません!」

ナーベラル 「これだから、アインズ様のお世話は任せられないのです!」


 人間メイドAに襲い掛かるイジメと嫌がらせ。※

 しかし枕を涙で濡らす日を続ける人間メイドAのひたむきな努力は実り、心強い味方が!


ニューロニスト「脳みそを弄って、苦痛を感じないようにしてあげるわん」

人間メイドA 「…………なんか違うだろ、おい」


 頑張れ、人間メイドA! アインズの世話を任されるまで!



 ……結構、嘘じゃないから困る……。



※例1:歩き出そうとすると時間停止魔法を発動され、進路に割り込むように家具を移動させられる。その結果、小指をぶつける。

 例2:買い物に行く際、アウラのペットに乗せられ、大急ぎで駆け出され、安定感の無いジェットコースターなみの恐怖を味わう。

 例3:普通の人では手の出ないようなナザリックの高級品を食べさせられ、味を忘れられなくなる。

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