ITmedia NEWS > ネットの話題 > “プラモの聖地”閉店へ 数十万点浸水、再建へ目処...

“プラモの聖地”閉店へ 数十万点浸水、再建へ目処たたず 岡山・真備 (1/2)

» 2018年08月10日 06時36分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町(まびちょう)では、“プラモの聖地”と呼ばれる店も、閉店を余儀なくされた。全て含めると、店内に並ぶプラモデルや模型などは数十万点。希少価値のある商品を求めて俳優の石坂浩二さんも来店したという名店だが、再建を断念した。開催中の閉店セールには多くのファンが訪れ、別れを惜しんでいる。(尾崎豪一)

画像 水没商品の9割引セールを行う玩具店「エラヤ」を訪れたプラモデルファンら=8日、岡山県倉敷市真備町(寺口純平撮影)

 「いらっしゃい。いっぱい買って帰って」。玩具店「エラヤ」の店長、団迫(だんさこ)敬郎(けいろう)さん(62)は店頭に立って、訪れた常連客らに気さくに呼びかけていた。

 店内に入ると、床はまだ一面の水たまり。戦艦模型やガンダムのプラモデル、戦車のラジコンなどの箱が天井近くまで所狭しと積み上げられているが、全てが泥まみれだ。あまりの光景にファンらは「限定モデルが…」とため息をつきながら品定めを続けていた。

 同店は昭和63年にオープン。当初は子供向けの玩具店だったが、団迫さんの趣味や常連客の要望もあり、徐々に玄人向けの品を集め始めた。スズキの人気バイク「カタナ」の西部警察バージョンの完成プラモ(12万8千円相当)や、「陸上自衛隊10式戦車」(4万6千円相当)も。そして2年前、テレビ番組のロケで石坂さんが訪れたことで、プラモの聖地として知る人ぞ知る店となったという。

       1|2 次のページへ

copyright (c) 2018 Sankei Digital All rights reserved.

Special

- PR -

NASって何? 何が便利なの? 高品質NAS「QNAP」の情報を集約した 「QNAP×ITmedia」

自身の置かれている状況やスキル不足に危機感を持っていませんか? 自分を客観視できるツールで危機を克服しよう

こだわりの立体感に“攻め”のポイントカラー、男の物欲を刺激するスポーティメタルアナログウォッチ「エディフィス」誕生の舞台裏を探る

竹中工務店が建設現場へのディープラーニング導入で目指すものとは――人手によらず、建設現場で撮影した写真の仕分け業務を自動化し、毎日2時間ほど作業がほぼ不要に。