お皿に寝て出てくる食材達を立たせます。
お祭りでチョコバナナの屋台を見て「串料理も立たせてあげたい」と、ふと思いました。
串だんご、焼き鳥など元から串にささっている食材は基本的に立っていません。お皿に寝て出てきます。立たせてみました。
1987年埼玉生まれの栃木育ち・群馬県在住。
週末は群馬の温泉を巡っています。
漫画やイラストを描いたり、それに付随した講師もたまにしております。
前の記事:「メロンパンを図面に起こす」 人気記事:「プロが描く、ドラゴンボールのスカウターの取扱説明書」 > 個人サイト Nuki 食材は立てるとたのしそうに見えるのではないか?という仮説2018年夏、お祭りに行ってきました。たのしい!キレイ!わくわく!
屋台!お祭りの醍醐味ですね!
お祭りといえばチョコバナナ!わー!いいね!
なんだキミは!たのしそうじゃないか!
これにならって、串料理もお祭りのチョコバナナのように立たせたら、たのしいのではないか?と考えたのです。
屋台風土台を作ったお祭り屋台に似た土台を作ります。串料理にチョコバナナと同じ土台に立って欲しいからです。
発泡スチロールを重ね貼り、周りに赤いプラシートを接着。アルミ板に等間隔に串をさす穴を開けて接着しました。
ここにいろいろな串料理をさして立たせていきます。
あん団子定期的にあんこが食べたくなるので家にいつも常備しているあん団子。
あん団子を立たせてみましょう。屋台風の土台は和風なのでぴったりなはずです。 アレ…団子たちの戸惑いが伝わってくる。
しまった!初っ端からとんでもなくシュールな画になってしまった。
ぴったりどころか、あん団子の地味さに派手な土台が負けています。地味が派手に勝利するとは…。 最初の一手がたのしそうじゃなくなり、不安におそわれます。 クラスの目立たない子を無理やり引っ張り出してステージに立たせてしまった気持ちになった。私は引っ張り出される側なので、あん団子にの気持ちがわかる。罪悪感が湧いた。
評価
お祭り度:0 立たせたほうが良い度:0 たのしい度:0 罪悪感:5 土台だけだと罪悪感が湧くので急遽看板を作りました。
完全にお祭り屋台に寄せていきます。 看板作成中に1本食べました。
看板を付けただけでお団子が気力と自信に満ちているように見え、たのしそうに見えます。
普通の女の子(あん団子)がアイドルになりました。
評価
お祭り度:2 立たせたほうが良い度:2 たのしい度:2 看板すごいぞ!:5 カラフルな串だんごあんでも醤油でもなくカラフルなだんご。そのカラフルさは、たのしさしかないはず。
しかし、このだんごの味は完全に「すあま」でした。 カラフルだんごは3だんごです。
おお、さすがカラフルなだんご!キミは寝ていてはいけない。
今にも手足が生えて元気に飛び出してきそうです。これはたのしそう。 しかし1本1本が個性的だからか立たせたことでアクが強くなった気がする。
評価
お祭り度:4 立たせたほうが良い度:4 たのしい度:4 生きてる度:5 不二家ポップキャンディ串料理ではありませんが棒付きキャンディーのポップキャンディを立たせてみます。カラフルだし立ったらきっとたのしいはず。
きれいに並べたのでたのしさより真面目さが。カラフルでいいのですがイマイチはじけきれていないように見えます。
お祭り度は少しあるのですが、駄菓子屋感が強くなってしまいました。
包装紙の賑やかさとキャンディの色でなんとか持ちこたえた気がします。袋に無造作に入っているよりは立たせたほうが私は好きです。 仲の良さと謙虚さを感じ取りました。
評価
お祭り度:2 立たせたほうが良い度:3 たのしい度:2 駄菓子屋感:5 串料理、真っ直ぐ立てるか不規則に立てるか土台に立たせるときに「真っ直ぐに整列させる」か「不規則にばらばらに立てる」か少し悩みました。
全ての食材で両方チャレンジしましたが、食材によってしっくり度が違いました。今回は土台が小さいということもあり、まっすぐ立てている食材が多いです。 そして次からだんだんと私のテンションがあがっていきます。 アメリカンドッグアメリカンドッグも立っていませんね。コンビニのホットミールのコーナーで彼らは寝て待っています。
風船みたいな形をしているので立たせたらたのしいと思いました。 友情出演・ケチャップ(中身少)
アメリカンドッグは形状上、皿に寝かせるとコロコロと転がって安定性がありません。私はこの形状のせいで地面に何度か落としてきたので、おっちょこちょいには立たせたほうが安心です。
たのしいより安定性が上回りました。 ナナメ下から見ると、モアイっぽかった。
評価
お祭り度:2 立たせたほうが良い度:5 たのしい度:1 我が家のケチャップ消費量:5 ケチャップで文字や顔を描くともっとたのしそうになります。
フランクフルト会社のお祭りイベントでフランクフルトを鉄板で焼いて売ったことがあるのですが、寝かせて焼いて寝かせて売りました。あのときは飛ぶように売れて忙しすぎて「立たせよう」なんて考えられませんでした。
家庭用のフランクフルトなのでミニチュアっぽい。(ケチャップを新調しました。)
フライパンで焼いているときはウィンナーの匂いはあまりしませんでしたが、立たせた瞬間から香ばしい匂いが!視覚ではなく嗅覚でたのしませてくるとは意外でした。
立てるお香システムでしょうか。香りを楽しみたい人はフランクフルトを立てよう!
評価
お祭り度:4 立たせたほうが良い度:5 たのしい度:3 香り:5 台を横にしてケチャップをつけることができます。アメリカンドッグは重さで地面に転がりましたが、フランクフルトは大丈夫でした。
立たせると普段見えない部分が堪能できる寝ていると下が見えませんね
串料理はお皿に寝た状態から食べるじゃないですか。そうすると、皿に面している部分が見られないわけです。立たせることによって360度その素材を堪能できます。
色んな角度から観察すると「あれに似てる」など新たな発見に繋がりました。 焼き鳥焼き鳥は食べたあとに残った串を串入れに立てますよね。「そんな串が羨ましい」と焼き鳥たちは思っているに違いありません。立たせます。
左からねぎま・もも・レバー・もも・ねぎま
今までで一番屋台が似合う食材です。安定感がある!
たのしいというよりは居酒屋感が大きいです。居酒屋で焼き鳥が立って出てきたら、串から外してちまちまみんなで食べる文化がなくなるかもしれません。(個人的には一本まるまる食べたいのでなくなって欲しい文化) キレイに並んでる焼き鳥を見ていたら「よくわからない観光地っぽいな」と思いました。
評価
お祭り度:3 立たせたほうが良い度:3 たのしい度:1 一人で串1本焼き鳥食べたい度:5 こんにゃく(味噌田楽)など私の住む群馬県はこんにゃくの生産地なので、どこのスーパーにもこんにゃくコーナーが設けられています。味噌田楽だって立てちゃいますよ。
立てた第一印象:妖怪のぬりかべ…?
味噌おでんなので味噌をつけます。
したたる味噌のおかげか、ほかの食材にはないライヴ感が生まれました。
余計な味噌が落ちてカロリーを気にする人にいいと思います。そもそも味噌田楽は低カロリーですが。
寝てるときは気づきませんでしたが、こんにゃくは立たせると食べ物から妖怪になります。
見かたを変えると違うものに見える。というのはだまし絵ですね、こんにゃくは芸術品ということになるのではないでしょうか。 ゲゲゲの鬼太郎でぬりかべを見ても【こんにゃく】とは思わなかったのにね。
評価
お祭り度:1 立たせたほうが良い度:0 たのしい度:4 あと片付けが面倒度:5
最初にあん団子を試した時点では「串料理は立たせてもあまりたのしくない」と思いましたが、いろんなものを立てていくうちに好奇心が大きくなってたのしくなりました。
冷やしパインは立っているものと思っていたが立ってなかった。立ててたら冷やせないじゃないか。
子供の頃に「食べ物で遊ぶな」と教育されてきていたので、食材を立たせることは「これは食べ物で遊んでいるのではないか?申し訳ない」という気持ちのほうが大きかったです。
初めに立たせたあん団子は申し訳ない気持が強く、罪悪感を感じてしまったのではないかと今は分析できます。
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