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港区女子の終点 Vol.2

「誰でもいいから、結婚したい」。そう切に訴える、元港区女子30歳の残酷な成れの果て

港区女子。

それは港区に夜な夜な集う、得体の知れない女性たち。

煌びやかで豪勢な生活を送る彼女たちだが、いつか“強制的に”この街を卒業する時がやってくる。

果たして、その後の人生は、幸せなのだろうか?

前回は、20代で甘い蜜を吸い過ぎた女性の行きつく先を紹介した。今回は・・・?


—女は可愛いだけで、得をする。

どこかで聞いた言葉を、私はぼんやりと思い出す。

「由梨は本当に可愛いよね。どんな人と将来結婚するんだろう?」

皆にそう、言われていた。自分でもどんな大物と結婚し、どんなセレブな生活を送るのかと、これからの未来に胸をときめかせていた。

でも、25歳の私に言ってやりたい一言がある。

とにかく適当なところで、早く結婚したほうがいいよ、と。



芝浦にそびえ立つタワーマンションの36階から見える景色が、私は大好きだった。

東京湾を見渡せるこの景色を独占できる人間は、この東京に何人いるのだろうか...そんなことをたまに考えることがある。

「由梨、今日はどこの店がいい?」

振り向くと、だらしなくシャツを着た晴夫がにこやかな笑顔で聞いている。

このマンションは、晴夫が借りてくれている。でも彼とは、一緒には住んでいない。別の所に、ちゃんとした家があるから。

「ん〜どこでもいいけど。」

そう言いながら、私は気になっていた店の名を幾つかあげる。東京の高級店は行き尽くした。それでも、この街は次から次へと気になる新店がオープンする。

「本当に、由梨は贅沢だなぁ」

そう言いながら、晴夫はとても嬉しそうな顔をしていた。

しかしそんな生活から転げ落ちるのは、本当に一瞬の出来事だった。

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