沖縄県の翁長雄志知事の死去に伴い、翁長氏再選を目指してきた県政与党や労働組合は早急な候補者人選に入る。
与党内からは副知事として翁長氏を支えてきた謝花喜一郎氏(61)や、糸数慶子参院議員(70)、4年前に知事選とセットで市長選を戦い勝利した城間幹子那覇市長(67)らの名前が挙がる。
与党幹部は、候補者の条件として「翁長知事の路線継承」が最低条件で、名護市辺野古への新基地建設阻止などを求める「建白書」理念の実現だと指摘する。
謝花氏は2016年4月から18年3月まで知事公室長を務め新基地建設問題での対応をけん引してきた。法廷闘争や知事権限などに明るく、翁長県政が最重要課題としてきた辺野古問題を引き続き担うには「最適」(与党幹部)との見方がある。糸数氏は参院議員を3期務めた実績を評価し、期待する声がある。
さらに、10月の那覇市長選への再選を目指し立候補を表明した城間氏を推す声も強い。与党関係者は前回知事選と同日選で、同じオール沖縄体制で勝利した城間氏は「オール沖縄として推せる」と期待を寄せる。このほか、金秀グループの呉屋守將会長(69)らの名前も挙がっている。