大阪市立小学校の講師不足について
2018年2月28日
ページ番号:426354
市民の声
私は、大阪市立小学校に通学する子どもの保護者です。
子どもの学校だけでなく、多くの大阪市立小学校で起きている事態について学校ではなく、大阪市に大きな憤りを感じています。この事態を広く世間に知らせて、すぐに是正されるよう、投稿しました。
事態というのは、子どもの担任の先生が妊娠されたというお知らせが、学校から数か月前にありました。母性保護のため、体育の授業等は他の先生が当たるというのも保護者としては十分に理解でき、上の子どものときもそうでした。ところが「他の先生」というのは、校内の教頭先生や教務主任の先生であり、上の子どものときのように講師が来たのではないのです。ただでさえ忙しい先生方が、本来のお仕事をやりくりして、授業に入っておられるのです。さらに酷いのは、いよいよ担任の先生が産休に入っても新しい講師の先生は来ず、何と校内の「なかよし学級」の先生が担任になったのです。もちろん、なかよし学級に先生の欠員が出て、その子どもたちが不利益を被っていることは言うまでもありません。聞くところによると、大阪市では、講師の先生が大量に不足していて、現在は50人以上「待ち」状態ということで、そういえば他の大阪市立小学校に子どもを通わせている方も同様のことを言っておられました。まずこの数字を情報公開してください。地下鉄の駅で「大阪市の講師募集」の広告を見て、学校の先生をこのように募集している事態に愕然としたこともあります。
子どもの教育や安全に関わる上で最低限必要な教員の数が「足りない」という理由で、配置できていないことについて、保護者以外の多くの大阪市民は知りません。大阪市はこの法令順守違反の事態をどう説明し、早急に解決を図るつもりでしょうか。新聞・テレビで見るように、現状でも多忙な先生方に「仕方がない」という理由で、いつまで無理を強いるのでしょうか。個人の先生の「不祥事」はすぐに面白おかしくニュースになるのに、大阪市のこの不祥事は、報道も、責任者の処分も、改善もされていません。大阪市の講師に応募が少ないのも、これまで先生方のがんばりを認めず、さんざん先生方のマイナス面ばかり強調してきたからではないのですか。私たち保護者はそれを知っています。大阪市教育委員会事務局はもとより、教育長・教育委員・市長にもこの責任があるのは明らかです。
大阪市は「前例にないからできない」という言い訳はしないでください。また「身を切る改革」を進めているということですが、結局切られているのは、子どもや保護者、先生方です。現在、同じ被害を受けている保護者どうしで連絡を取って、弁護士さんと相談しているところです。この問題を置き去りにしたままでは、「都構想」は勿論「万博誘致」にも賛成できません。子どもたちが、今すぐ、一日も早く安全で安心して過ごせるよう願っています。大阪市の早急な情報公開と取り組みを、市民は厳しく見守っています。
市の考え方
教育委員会では、教員が産前産後休暇、育児休業、病気休暇、病気休職等に入る場合には、その代替となる講師を配置しています。講師の確保は重要な責務と認識しており、できるかぎり速やかな配置に努めております。しかし、全国的な講師不足の中で、特に年度途中における配置は、講師登録者が既に他の地方自治体の講師や他の職業に就かれている事情もあり、その確保はさらに困難となっているのが現状です。
このため、病気休暇のように突発的な場合や休業期間が不確定な場合等で、配置に遅れが発生する事例がございます。
教育委員会では、講師の確保に向け、地下鉄主要駅でのポスターの掲示や映画とのタイアップ広告等のPRの強化、ハローワークを通じた求人募集、講師相談会の夜間・休日開催等のさまざまな方策を講じております。さらに、大学に対する卒業生や学生の紹介の依頼、校園長と連携した退職教員等への働きかけ等にも取り組んでおります。講師の確保にはなお厳しい状況の下ではございますが、関係機関と連携を図りながら、あらゆる方法を検討し実施していくことで、その確保に懸命に取り組んでまいります。
【本件は、申出人様への回答はしていません。】
担当部署(電話番号)
教育委員会事務局 教務部 教職員人事担当
(電話番号:06-6208-9125)
対応の種別
説明
受付日
2017年12月15日
回答日
2017年12月28日
公表日
2018年2月28日
ご注意事項
本ページの内容は、受付日現在(市の考え方のあるものは回答日現在)の内容であり、現在の内容と異なる場合があります。