この世界で一番最初に演奏された楽器は「打楽器」だとされています。なぜなら、リズムを取って何かを叩くという、非常にシンプルな楽器だからです。
みなさんが「ドラマー」と聞けば、多くの方がバンドなどでよく目にするドラムセットを思い浮かべるとは思いますが、今回ご紹介する「ダリオ・ロッシさん(Dario Rossi)」はちょっと違います。
彼は、リズムを作り出すのにきちんとしたドラムセットを使いません。彼が使うのは、『ガラクタ』。
とにかくどんなものでも、彼にとっては打楽器になり得るのです。
thumbnail photo by Dario Rossi
ダリオ・ロッシ(Dario Rossi)とは?
1988年、イタリア・ローマに生まれたダリオ・ロッシさん(Dario Rossi)は、10歳の時にローマの音楽学校でドラムを学び始めます。
ダリオさんが18歳の時には、地元で有名な音楽学校「the Saint Louis College of Music of Rome 」でさらに高度な音楽を学びました。
photo by Dario Rossi
同時に、その頃から地元でバンドなどでの活動を開始。徐々にダリオさんは、「電子音楽」、いわゆる「テクノ」に心酔していきます。
そして、2011年からロンドンである音楽実験を始めます。
その音楽実験とは、壊れてしまったシンバルや鍋、バケツ、さらにはいらなくなった建材など、捨てられてしまっていたものをリサイクルして、それらを打楽器として使うことでした。
それらのガラクタ楽器をひっさげて、ダリオさんはヨーロッパの様々な首都でストリートライブを行い続け、たちまち話題となったのです!
ダリオさんのストリートライブ動画集
彼の頭の中を覗いてみたいですね(笑)おそらく、彼の音楽にちゃんとした楽譜などは存在しないでしょう。
頭で考えていると言うよりも、体が勝手に動いているという感じ。・・・・・・その領域に到達するまで、どれほどバチを振り続けたんだろう?
まさにリズムの神様!
パリで観客が撮影したこの動画はなんと、860万回再生もされています!
テレビ出演や電子音楽とのコラボも!
遂には、ドイツで人気のコメディー・ショー「TV total」にも出演!動画の後半では、司会のシュテファン・ラーブ氏とセッション!
ストリートライブ・ツアーを終えたダリオさんは、本格的に電子音楽とのセッションを始め、現在も活動の幅をどんどん広げ続けています!
さらには、スーパーマーケットにあるものを使ってこんなビデオ作品も作ってしまいました。
彼にかかれば、どんなものでも楽器になり得るってことですねf^_^;)
「リズム」というのは、誰でも入り込める音楽の種類だと私は思います。それを、『その辺にあるものを叩く』という究極的な形に昇華させたダリオ・ロッシさん。
彼の音を一度聞き出すと止められないように、ダリオさんの「リズム愛」はこれからも尽きることがないでしょう。彼の活躍に、これかも目が離せませんね!