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2015年以降は、いずれも単勝7、8番人気の馬が3着以内に入っている。今年もそういった伏兵馬の台頭には注意しておきたい。

エルムSの年齢別成績では、4歳馬と5歳馬が好成績。6歳馬は2勝、2着2回、3着1回の成績を残しているが、好走率では4、5歳馬に比べると低めの数値になっている。

対象とした10回のエルムSでは、「1.9倍以下」の支持を受けた3頭が全て2着以内に入っているほか、「3.0～4.9倍」と「5.0～9.9倍」の馬も上々の成績を残している。対して、「2.0～2.9倍」の馬は2着以内がゼロとなっている。その他で特徴的なのは、「30.0～49.9倍」から3着馬が6頭も出ていること

対象とした10回のエルムS出走馬の前走の単勝人気別成績を調べてみると、前走で単勝1番人気だった馬が好成績。2番人気以下だった各組と比較すると、飛び抜けた数値になっている。また、「5走前までに重賞で4着または5着に入っていた」という馬が連対している。

今回人気になりそうな馬はミツバ、ハイランドピーク、リーゼントロック辺りになるか。

 「出走有力馬情報等」

ミツバ

前走は盛岡の交流重賞「マーキュリーカップ」を快勝。昨年後半には「ＪＢＣクラシック」で３着、また「チャンピオンズＣ」でもハイレベルな面々に混じって６着に好走するなど、能力の上昇振りを見せていたが、それが本物であることを改めて証明してくれた。

前々で勝負することも、後方から勝負することも、また展開次第では捲くり気味にあがっていくこともできる。展開不問の脚質の持ち主だけに、馬券を買う側は安心してレースを楽しめそうだ。

ハイランドピーク

前走「マリーンステークス」は、早め先頭に立ったこともあり、結果的には２番手追走の優勝馬ユラノトの目標にされ差された。だが、それでも２着に踏ん張ったあたり、素質の片鱗を感じさせてくれた４歳馬。２走前「灘ステークス」などは、中団から捲くり気味にあがって勝利している。ここはそれほど速い馬もいないし、果敢に攻めれば、自ずと結果はついてくるのではないだろうか。

リーゼントロック

ハイランドピークが２着に激走した「マリーンステークス」において、上がり３ハロン最速の末脚を繰り出し、３着まで追い込んだのがこの馬。ここ最近は、常に好位からのレースで結果を出していただけに、後ろからのレースとなった時はどうなることかと思ったが、それでも追い込んで来られたのは底力があればこそ。７歳を迎えて、遅ればせながらの本格化の予感だ。

ドリームキラリ

昨年のエルムステークスで勝ち馬・ロンドンタウンから0.1秒差の3着に踏ん張るなど、1400m～1800mのダート戦で上位入線を続けている。「プロキオンステークス」はマテラスカイが日本レコード（1分20秒3）で逃げ切り勝ちを決めるという特殊な形のレースでしたし、極端に速い流れに上手く対応できなかった事も前走の大きな敗因になっていますが、1700mに距離が伸びる事で前走よりも道中の追走が楽になるのであれば、前走凡退からの巻き返しがあっても驚けないのでは。ただ、この馬はマイペースの単騎逃げという戦法を得意にしていますので、同型の他馬にハナを奪われてしまうと苦しい立場に追い込まれてしまう事も・・。

ロンドンタウン

昨年の覇者で1分40秒9という破格の日本レコードをマークし、テイエムジンソク相手に勝利を収めた。エルムステークス後に参戦した韓国のGⅠ・コリアカップを制していますけど、コリアカップ後の5戦はいずれも馬券圏外に敗れていることから、昨年並みのパフォーマンスを期待するのは酷かもしれません。ただ、近2走の着順こそ冴えないものの、レースの内容自体はそこまで悪くなかったように思われる。近走よりも相手関係が楽になる今回こそが最大の狙い目、と解釈する事も可能か。

リッカルド

2016年のエルムステークス覇者が凱旋出走する。昨年は6着だった。リッカルドは今年1月に船橋競馬に移籍。移籍初戦となった2月の「報知グランプリカップ」を7馬身差の圧勝を皮切りに4連勝。前走の「帝王賞」では連勝が止まったものの地方馬最先着の4着、テイエムジンソクやアウォーディーに先着して見せた。7歳で充実期を迎えたリッカルド。中央勢に一泡吹かせられるか。

今回ざっと何頭か挙げてみましたが、最終結論は週末にUPさせて頂きますので、宜しくお願いします。

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