定年後の三大不安は、「お金・健康・孤独」の3つの不安と言われています。
確かにどれも不安を感じますが、なかでも自分は「孤独」が嫌ですね。独りぼっちは寂しいですよ。
「孤独」にならないためには、上手な人づきあいが大切だと思います。
ただ、思い返すと私は若い頃から人づきあいは下手でした。
友達とワイワイやるのは大好きでしたが、それだけの浅いつきあいばかりでしたね。
しかし、年齢を重ねて少しづつ変わってきました。
それは、こうしちゃいけないんだなと思わせてくれた「反面教師」にたくさん出会い、考え方を変えたことが大きかったように思います。
「孤独」を遠ざけるコツについてお伝えします。
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否定しない。
人づきあいで大切なことは、相手が子供であっても大人であっても誰であっても相手を尊重して認めること、否定しないことです。
特に頭ごなしに否定したり、反論するのは考えものです。
それをやってしまうと、大小や厚い薄いはあるかもしれませんが、必ず壁ができてしまいます。
壁の向こうにいる相手には、もうなかなか言葉は届きません。人づきあい以前の問題です。
良好な人づきあいの第一歩は、やはりまずキチンと聞いて受け入れることではないかと思います。
ある上司と部下の話
そう思うようになったきっかけは、実際に私がこんなことを経験したからなんです。これ実話です。
その昔、仕事で私が所属していた課の仕事仲間の話です。
同じ課ですが、私とは別の係に上司のGさんと部下のHさんがいらっしゃいました。そして同じ仕事を二人で担当していました。
隣の係でしたから、私とお二人の席はすぐ近くでお二人の会話はよく聞こえていました。
二人は、毎日のように業務報告や仕事のやり方に関する意見交換をしていたんですが、聞こえてくるその会話には少し眉をひそめてしまうような、あるパターンがありました。
良くないパターンって
それは、まず部下のHさんが仕事の話しを始めます。
Hさんの話を聞いた上司のGさんの第一声は毎回必ず
「それはちがうんだよH」
という言葉でした。本当に毎回この言葉なんです。
もちろんHさんが間違っている場合もありましたよ。
しかし、しばらく聞くともなしに聞いているとそれほど間違ってはいなかったり、Gさんの話は結局「Hさんと同じじゃね?」と思わせる場合も少なくありませんでした。
会話の中でも否定されていましたから、やはりHさんも「カチン」と来るんでしょう、段々と口調も厳しくなってきます。
なぜそういう言葉なのか、Gさんの 「それはちがうんだよ○○」は、Hさんを指導するための言葉だったのか?ただの口癖だったのか?今でもわかりません。
そんな会話ばかり繰り返していますから、当然二人の関係は良くありません。Gさんが席を外している時にHさんは私に「Gさんは・・・」とGさんへの不満を話します。
そして、Hさんが席を外している時はGさんは私に「Hはもうちょっと・・・」とGさんへの不満を話します。
私は、「はぁ・・・」とあいまいな相づちをするしかありません。困ってしまいました。
結局、数年後Hさんは会社をやめて、地元へ帰っていってしまいました。
二人の関係が良好でなかったことだけが退職の理由ではなかったとは思いますが、キッカケの一つではあったように思います。
お二人はそれぞれ有名校のご出身で優秀な方々でしたので、もし関係が良好だったら仕事も、もっともっとうまく行っていたかもしれませんね。
そう思うと残念な経験でした。
まずは、認める
間近でそんな様子を見ていた自分は、人の話を頭ごなしに否定することは決してしないと決めました。
実際に当事者でなく近くで聞いていただけの自分も不快に感じていましたから、良くないことに間違いはないです。
その後、私もGさんのような立場で後輩の話を聴くことがあります。
仮にそれが間違っていても第一声は、「なるほどね」です。まず、認めます。
「それは違うんだよ○○」ではなく、しっかりと聴いて受け入れ、認めます。
その上で、場合によってはそれを正したり、あるいは提案として後輩の意見にプラスして話すようにしています。
「認められたい」という思いは、人間の欲求の一つだそうです。欲求が満たされると心地良いですよ。
ですから、そうすることで相手は自分の考えなどをたくさん話してくれます。
結果、実り多い会話ができて私も心地良いです。そんなですから、相手との関係は悪くなりようがありません。
「孤独」を遠ざけるということは、言いかえれば良好な人づきあいができるということだと思います。
そして、私はその人づきあいのベースは会話にあるように思います。良いコミュニケーションがとれることで、人づきあいも上手く行くように思います。
「否定しないこと」それが私が経験から実感して学び、実践している「孤独」を遠ざけるコツのひとつです。今人づきあいで困ってはいませんので、自分の中では間違いないなと確信しているんですよ。
なんて偉そうに言っていますが、忙しい時などに「バシッ」と言ってしまって、あとで「しまった」と反省することも結構多いです。
まだまだ私修行中ですね。50代にもなって恥ずかしいです。
今回の話が、もしあなたのご参考になれば嬉しいです。ぜひ子供さんとの会話でも活用してくださいね。