
ラヴァートの世界にはまだ多くの謎が残っている。その中でも最大の謎はアルテイルに関する事柄だと思っている。今回、私はアルテイルを操るイクサーの方々に、その謎を少しでも理解していただきたいと思い、筆を取る事にした。
そして、最初に何から語るか酷く悩んだのだが、一番最初はアルテイル自体に影響を与える“4人の神”と“神の子『カリテ』”について記述したいと思う。彼らはアルテイルを構成する重要な要素のひとつであると考えるからだ。
4人の神はどのような存在なのか?
イクサーの方々が力を借りている4人の神、『リフェス』・『ローティア』・『ゴウエン』・『ファルカウ』とは一体どのような存在であるのか?
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リフェスは“太陽と星の神”と言われている通りに、ラヴァートを照らし出す太陽の日の出と日没を操作し、夜空に輝く星達の光を操る事を仕事としている女神である。
彼女は『バトラ』との戦いの時には、まだ“太陽と星の神”ではなく役職も持たない弱小の神であったのだが、戦いの最中で現在の“太陽と星”を操る神へと階級が上がったとされている。
リフェスは光というイメージから優しさの塊で母親のようなイメージを受けるのだが、どうやら落ち着きのない少女のような性格だったらしく、神話上では様々な問題を引き起こす存在として度々姿を現す。
太陽を守護神として崇める『太陽王国』に関係する人々を具現化する際に彼女の力が必要である。
バトラとの戦いが終った後も、ラヴァートを正しく動かす必要があるためその影響力は大きく残していると言われる。 |
ローティアは“夜と魂”を司ると言われているが、そもそも「なぜ、夜と魂が一組なのか?」と考える方々も多いと思う。
ラヴァート年代記によると、夜とはリフェスが太陽を沈め、ローティアが月を昇らせる事でやって来る“死者のための時間”で、ローティアが月を昇らせなければやって来ない時間であり、夜がやって来る事で死者たちは魂へと変換され『生命樹』へ向かうという記述がある。
そのため、ローティアは現在のラヴァートの死者たちのために夜を呼び出す女神としていまだ影響力を与えている。
さて、ローティア自身がどのような神であったのかという事に興味があると思われるのだが、残念な事にローティア自身の記述はホトンド発見されていない。
現在発見されている彼女の名前が出てくる記述はローティアの前任者が夜を呼び忘れた記述の部分でのみで、夜を呼ばなかったリバル神に夜を呼ばないという事の重大さを諭す神として現れ、それを諭した後に他の神々からの推薦により“夜と魂の神”に認定される。
その記述から判断するにローティアは聡明で知識も豊富な女神であるという事だけである。その姿、格好も不明なのだが世界一般では長髪で長身の美しい女性で描かれる場合が多い。
月を守護神として崇める『クレスト公国』に関係する人々を具現化する際にこの謎の女神の力を借りるのだが、『クレスト公国』自体が非人間が多いために一般人から見た場合には悪としてのイメージが強いとの報告がある。 |
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ゴウエンは“大地と炎”を支配する4神の中で唯一の男性神である。
支配する部分のイメージの通りに、このゴウエンという神は体は大きく、頭髪は炎のように燃え上がっており、気性も荒々しい神であったとされている。
その性格の通りに『バトラ』との争いの時には先陣にたってバトラの軍勢と戦ったとゴウエンを古くから信仰する一族の文献には記述されているとの話がある。
だが、ゴウエンという神は他の神々よりも人間に直接影響を与える神として、存在していると考える事ができる。
大地は生命を育み、住居を与える。炎は文明を生み出し、不純を消滅させる。文明を生み出すために必要な要素を司っているのがこの荒ぶるゴウエンという神なのだ。
そんな彼からは、傭兵や流浪の勇者といった存在を具現化する際に力を貸してもらう必要がある。 |
“空と海の神”ファルカウは、半人半竜の姿をしている神で4神の中で最も長く生きているとされている。
『ラヴァート』年代記にも度々登場しており、その役割も年代毎に変化しており数多くの神としての仕事をこなしている高い実力を持つ神であるとされている。
また、ラヴァートに伝わる古い物語の中によく登場しており、人に知識を与えたり、魔術を教える神として登場したりする。
ゴウエンよりもラヴァートの人々は間接的にでもその名前や仕事を聞いた事のある最も有名な神のひとりであると考えられる神である。
さて、そんなファルカウの仕事は“空と海”を操る事とされているが、“無形”を司る事なのではないかと近年になって話が出ている。
つまりは、ラヴァートの世界にある形のない物、水や風、粒子や魔力といった物をすべて統括しているのが“空と海の神”の仕事なのではないか?という事なのだ。 |
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簡単ではあったが、イクサーの方々が最も名前を口にする4人の神について簡単に話をさせていただいた。
この4人の神たちはバトラとの戦いの後にラヴァートを正常に動かすために残された神であり、現在のラヴァートを作り出している主神であると言えるだろう。
だが、この4人以外にも神はラヴァートに残っているという噂もあり、まだまだ神々について研究が必要とされている。
そんな4人の神以外にもひとりだけ、このラヴァートに多大な影響を与える神が存在している。
それが、イクサーの戦いとアルテイルを管理する神、神の子『カリテ』である。
カリテはラヴァート年代記の近代年代記にも登場している神で、バトラとの戦いによって力をホトンド失った神々が残された力を少しずつ合わせて作り出した神であるため、神の子と呼ばれている。
ラヴァートの大地を正常に活動させるための神々は残っているのに、なぜ神々はカリテを生み出したのか?
それは、神々がラヴァートの大地に産み落とした「アルテイル」の管理のためであると明確にラヴァート年代記に記されている。
なぜアルテイルの管理をするために、カリテが生み出されたのか?
実際の所は詳しく判明していないのだが、アルテイルはバトラとの戦うために神々が生み出した手段であるために、その強大な力を封印するためであるとされている。
また、アルテイルの種類を管理し、イクサーの手元に必要以上のカードが渡らないようにしているとも言われている(これに関してはまだ不明な部分が多い)。
だが、カリテの仕事が判明すると更にこの神の存在が謎になってくる。
アルテイルの力が強大で人々に使わせないためならばアルテイルをすべて人々から没収すればよい訳であるからだ。一体何のために数種類のカードを残しているのか? なぜ、人々の間でアルテイルが取引されているのを黙って見ているのか?謎は残るばかりである。
さて、最後にその謎について個人的な見解を記したいと思う。
カリテの目的とは、アルテイルを管理するためであるのだがそれともうひとつ仕事があり、「イクサーを育てる事」ではないかと思っている。
なぜイクサーを育てているのかといえば簡単で、「バトラが再び現れるから」なのではないだろうか?
バトラが再びこのラヴァートに現れた場合に戦う兵士として、カリテはイクサーをより強く強化しているのだろうと思っている。
そもそも、バトラの存在自体が謎であるために信憑性は低いのだが、もしバトラが本当に存在していると判明した時にはこの説が現実味を帯びると私は確信している。
太陽王国書記官 ラザード・バウセス
次回のラヴァート・バイオグラフィーは、『太陽王国』について。
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