東京五輪の祝日大移動、ATMなどの営業日判定に影響

科学&新技術
BP速報
2018/6/14 23:00
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 2020年に限り3つの祝日を東京五輪の前後に移す「改正東京五輪・パラリンピック特別措置法」が2018年6月13日、参院本会議で可決、成立した。都内の交通ラッシュを減らす目的で「海の日」「山の日」「体育の日」の祝日を移す。これに伴い、企業はシステム対応が求められる。

 平日と休日で運転計画の異なる金融機関のATMや小売りの営業日判定、自治体の開庁日判定などのシステムで、平日/休日を切り替えるなどカレンダーテーブルを修正する必要がある。20年は本来であれば海の日が7月20日、山の日が8月11日、体育の日(20年からは「スポーツの日」)が10月12日だが、特別措置法によりそれぞれ東京五輪の開会式や閉会式の前後の7月23日、8月10日、7月24日に移動する。

 システム対応に当たり、20年限定の祝日移動である点に注意が必要だ。山の日を例にとると、20年に8月10日を祝日に、11日を平日に正しく切り替えたとしても、21年にも修正が必要になる。21年には山の日が8月11日に戻り、8月10日を平日に、8月11日を祝日に切り替える必要がある。対応を誤ると、ATMで手数料を誤って徴収してしまうなどのトラブルが起こる可能性がある。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 田中陽菜)

[日経 xTECH 2018年6月13日掲載]

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