たまにはGKを作ろう!!

□ 佐久間まゆ編 ~その1~


 □ 佐久間まゆ編 ~その1~

 塗人です!

 少しだけ時間が取れましたので佐久間まゆ製作講座の1回目をお送りします
 今回は肌色塗装と白立ち上げまでをご紹介します
 それでは行ってみましょう!

 □ 肌色塗装

 肌色塗装1

 画像のパーツは下地成型(パーティングライン消しやバリ取り)を行った後
 パーツを洗浄し完全乾燥後にクレオスさんのメタルプライマー改を塗布
 プライマーの乾燥後にスーパークリアー半光沢を上掛けしたものです。

 メタルプライマー改に変わってから大分時間が過ぎましたが
 「メタルプライマー改→スーパークリアー半光沢」のコンボは
 僕にとっては鉄板になりつつあります。
 改の最大のデメリットは塗布後ペタペタすることによるホコリの付着だと思います
 これをスーパークリアー半光沢でコートすることで解消するわけです
 さらに言うと改良前のメタルプライマーはメスによるモデル表面への
 切り出しマスキングの際高確率で下地が剥がれてしまうことが有りましたが
 改に変わってからはそれが全くありません

 一工程増えて今いましたが、このメリットを得れるなら
 むしろ喜んで半ツヤコートしてます

 久しぶりなので前置きが長くなりました(;^ω^)
 
 肌色塗装2

  肌色の素(秘伝のタレ

 C クールホワイト50%
 C キャラクターフレッシュ1 15%
 C キャラクターフレッシュ2 15%
 C クリアーレッド 10%
 C クリアーオレンジ 5%
 G 蛍光ピンク 5%
 
 ※C表記はMrカラー、G表記はガイアカラーです
 
 まずはシャドウ吹きを行います
 使用している塗料はいつもと同じ物がベースですが
 上記塗料に気持ちガイアカラーのブリリアントピンクを加えてピンク方向へ降りました
 モールドに自然に入るようシャドウを吹きましょう

 肌塗装3

 背面です
 背中の中央等に自然に見えるようモールドに沿ってシャドウを施します

 肌塗装4

 シャドウ吹きが完了したら肌色全体の塗装です
 画像は「シャドウ吹きの塗料を半ツヤクリアーで希釈した物」を
 パーツ全体に吹き付けた状態の物です

 この塗装方法はシャドウと肌色の色が同じなので
 色彩の繋がりが自然に見える・シャドウ吹きから直肌色塗装に入れるので時短に繋がる
 このようなメリットがあります

 シャドウや肌色の色味が足りない場合は
 使用している塗料に少しだけ目指したい方向性のクリアーカラーを加えてから
 オーバーコートすると良いでしょう

 肌塗装5

 背面塗装後の画像です
 シャドウ色をクリアーで薄めただけでこのような透明感のある肌色が出来上がります。

 肌塗装6

  コート色
 C スーパークリアーつや消し 70%
 C スーパークリアー半光沢 30%
 C 黄橙色 ごく少量
 ホワイトパール粉 ごく少量
 
 最後にツヤを抑える為、スーパークリアーつや消しにスーパークリアー半ツヤを加え
 少しだけ黄味を加えたつや消しクリアーで全体をコートします
 完全なつや消しではないのは僕の好みです ('ω')ノ
 これで肌色部分は完成です。

 肌塗装7

 背面つや消しコート後の画像です
 テカテカしたままの肌ではおもちゃっぽく見えてしまいますし
 サンオイル塗りまくった状態をイメージしたモチーフでなければ
 肌のフィニッシュはほぼ間違いなくツヤを抑えるコントロールをするはずです

 コート前とコート後では艶めかしさがグッと上がっているのが伝わるでしょうか
 
 肌塗装8

 足も同じように手順を踏んで肌色塗装を行いますが
 画像のパーツは「ニーソックスを履いている」足ですけど肌色を吹いています
 これは僕の塗装ポリシーの中に「塗装で服を着せていく」という物が有るからです
 
 肌塗装9

 ニーソックス色

 C スーパークリアー半光沢 50%
 C スーパークリアー半光沢 20%
 C クールホワイト 30%
 C ダイヤモンドシルバー少量

 肌色を吹いた上からニーソックスをイメージした塗料をコートしました。
 白いパーツの上に上記塗料を塗装すると、少しパール感のある白になるでしょう
 ですが肌色の上から「少し肌色が見えるようにコート」すると表現に深みが出ます
 きっと見た方が「これはニーソを履いている足」と自動的に脳が理解をするでしょう

 そのようなポイントを狙って塗装出来るようになると
 フィニッシュした完成品の説得力が増します
 僕はA long time agoに塗装実演を頻繁にやらせてもらいましたが
 塗装見本が白だから白を塗るのではなく
 「この白は何で出来ている白なんだろう、シルク?木綿?」のようにイメージし
 素材感を意識した塗装を目指しましょう!とお伝えしてきました

 これは今でも変わりません
 僕の完成品理想系はそれを見た方が「素材感が分かり、触り心地まで想像できる」事です
 なかなか難しいですしまだまだですが楽しみながら探求続けて行こうとおもいます(^^)/

 肌色塗装はこんな感じですが
 今更少しだけエアブラシ塗装の基本について書こうと思います
 小枝に触発されたのは言うまでも有りません('ω')ノ

 とあるデコマスを作成中いい感じに分かりやすい色を使っていたので
 画像を収めておきました
 一口にエアブラシ塗装と言ってもいろいろな吹き方が有ります
 代表的な物を2つご紹介します

 エアブラシ塗装の基本1
 
 一つ目は一番オーソドックスな吹き方、モデルに対して垂直に吹く方法です
 エアブラシを使用している方ならほぼやっている塗装のやり方だと思います
 ガンピースの噴霧部にあるノズルは丸く開口しているので
 塗料を吹き付けた形状・塗装点は丸くなるわけです
 モデルとガンピースの距離が離れていれば広範囲にふわっと被せる塗装になり
 モデルに近い程、しっかりと色を乗せる事が出来ます
 
 エアブラシ塗装の基本2

 もう一つはモデルに対してガンピースを寝かせて塗装する方法です
 フィギュアを塗装する時にこの塗装方法は必ず使います
 肌色塗装時に吹いたシャドウもこの吹き方をしています
 髪の毛や服のシワなど「線」でシャドウを吹きたい場合は
 画像の様にガンピースを寝かせてシャドウ吹きをすると良いでしょう。

 図解1

 テキストだけだと分かりにくいかもと思い画像資料を作ってみました
 モデルに対して垂直に吹いた場合はこのようなイメージです

 図解2

 寝かせてシャドウ吹きをする時のイメージです、こんな感じで伝わるでしょうか?

 モデルとの距離感や塗料の濃度、塗装時の角度によって
 エアブラシ塗装は色々な表現が生まれます。
 色々試してみて技術を蓄積しておくと表現に幅が出来ますよ (^^)/

 □ 服の下地塗装

 下地塗装1

 スカートのパーツです 
 キット状態ではスカートの表面や上着の前面に半丸の凹みが造形されています
 本来であれば細かいチェック模様のデザインなのですが
 それをスジボリで表現するのは気が遠くなる作業ですし
 シリコン型も直ぐに壊れてしまうでしょう
 などのいろいろな要素が絡んで半丸凹みという表現方法になったのかもしれません

 とはいえプロデューサー的には挑まざるを得ない部分ですので
 パーツ表面に瞬間接着剤を塗って凹みを埋めました
 画像は埋めた後のスカートパーツです

 下地塗装2

 上着正面も埋めています
 周りのモールドに流れ込まないよう注意しながらの作業でした

 下地塗装3

 下地加工が終わり、パーツ洗浄後にガイアカラーの白サフを吹いた所
 塗装表面が割れてしまいました
 もしかすると瞬間接着剤の溶剤とサフの溶剤の相性が悪いのかもしれません
 
 下地塗装4

 こんな感じに色々な部分に亀裂が走ってしまいました
 
 下地塗装5

 亀裂面に白サフを筆塗りですりこみ、乾燥後に磨いて平面を出し…

 下地塗装6

 その後、再度白サフでオーバーコートを行いました
 ですがこの後また割れてしまったんです
 ここで舵切りしておけば良かったのですが

 この流れを未練がましく

 3回繰り返しました…orz


 下地塗装7

 流石にもう無理!とパーツをドボン(薄め液で洗浄)して白サフを落とし
 造形村サーフェイサーを吹きました
 1度目の塗装では少しだけ凹み跡が見えますが
 2度吹きすることで塗装表面は平坦になりました、良かった良かった (;´・ω・)

 下地塗装8

 スカートにグレーサフを吹いたので他の部位もテンションを合わせる為に
 グレーサフを吹いていきます。
 と言ってもチョーカーと肩のフリル、上着、肩口、スカートの4ヶ所だけですね

 下地塗装9
 
 下地塗装10

 白塗装
   
 C クールホワイト 100%

 白で下地を作るならこれしかないです、クレオスさんのクールホワイト。 
 例え黒い塗装面でもみるみる白くなっていく素晴らしいスペックです
 クレオスさんの回し者でもなんでもなく、本当に良い塗料なので
 白下地作成に苦手意識のある方は是非使ってみてください!

 今回はここまでです、次回は今作例のメインディッシュであろう
 チェック塗装の開始から完成までをお届けする予定です!
 出来るだけ早く更新出来るようガンバリマス!
 
 それでは!

 
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