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2018-08-07

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・正直に言いますが、これは予定稿というものです。
 一日前の夜に書いたものです。
 青森の「ねぶた」の感想などを、
 その夜中に書くのがほんとうの日程だったのですが、
 どうも、今回ばかりはそういう環境にいられるのか、
 ちょっと見当がつかないのです。
 というわけで、じみに安全を考えて、
 8月7日掲載分の原稿を前もって入れておくことにします。

・今年のプロ野球の巨人というチームを例に出して、
 ちょっと考えていることを書きます。
 「弱いチーム」になって、よかったということです。
 今年のジャイアンツありえないようなことが起こります。
 こういうメンバーで、こういう戦い方をするだろうと、
 4月までに予定に入っていた選手たちが、
 ことごとく不調だったり、ケガをしたりしています。
 ある程度安心してまかせられるはずのエースも、
 大事なところで「まさか」という乱調になります。
 ふつう、これくらいで勝てるだろうというような試合を、
 まさかというくらい、奇跡のように落とします。
 逆に、これはこのまま負けだなと思うような試合を、
 じたばたと粘って奇跡的に追いついたりして、負けます。
 いま、ぼくが声援を送っているような選手は、
 今シーズンのスタート時には、
 今年の活躍をあきらめられかけていたベテランや、
 やっと名前だけは知っていたという選手だったりします。
 活躍する予定だった選手がいなくて、
 一軍の名簿にもなかった選手たちが観客席を湧かせてる。
 かんたんに言うと、ぐちゃぐちゃな弱いチームなのです。
 そして、少し落ち着きかけたと思うとケガ人が出たりで、
 「いつでも、緊急になにかで穴埋めしないといけない」
 という状態が続いているのです。
 で、ですよ、緊急に埋めなきゃということで出てきた
 「臨時」の選手が発掘されてきてるんです。
 有名で、だれもが活躍を期待していた選手が、
 まぁまぁの成績で出場していたら出られなかった選手が、
 「ぐちゃぐちゃ」の状況が続いているおかげで、
 次々に出てくるのが、ぼくにはおもしろくなりました。
 なにが起こるかわからない試合をして、負けるのはOK! 
 可能性をはらんだ「ぐちゃぐちゃ」が、チームを変える。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
予定外想定外、緊急やら咄嗟に強いのが、弱いチームだぜ。


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