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NEWS

CARL COX:「EDMは、テクノの再起にとって重要な役割を果たした」

ダンス・ミュージック・カルチャーに訪れた転機

Mixmag Japan | 6 August 2018

伝説のアーティスト、Carl Coxは、30年に迫るキャリアを誇り、ダンス・ミュージックの進化についての彼の知見は誰にも負けない。そんなコックスが、最近のインタビューで現在進行中のテクノの再ブームについて語り、EDMの人気による部分もあると説明した。

The Independentのインタビューにあたり、コックスは、イビザのクラブ・シーンで起こっている変化について持論を展開した。今、他のあらゆるジャンルを差し置いて、テクノが強い存在感を持っているというのだ。テクノの爆発的な人気上昇について、その理由を尋ねたところ、EDMの人気に助けられている部分があるという。

「正直、テクノの再起にあたって、EDMが果たした役割は大きいと思ってる。EDMはエネルギーの塊みたいなジャンルで、ブレイクも壮大だよね。でも過去5年を振り返ってみると、大体のDJが同じような曲をかけたり、中には同じ曲をかけるDJもたくさんいた。多分、こういうイベントに行きたいけど、同じ曲を同じようにかけるのにはもうウンザリって人が結構出てきてるんだよ」。

コックスによると、EDMは散々注目を集めたが、リスナーやレイヴァーたちは、そろそろ次のフェーズに移行したいのだそうだ。大げさなドロップの代わりに、新しい形で、じわじわとビルドアップしたり、発展するようなセットが聴きたいのだという。ちょうど、テクノのように。

「テクノは、どこか別のところへ連れていってくれる。体験としては似てるけど、オーディエンスは、時の流れと共に発展する旅路につくことになる。新しいサウンドに出会いたい欲求はあると思うよ。ドロップも、ヴォーカルも必須じゃないし、派手さも、小手先の演出も不要だ。音楽に没頭することが全てだからね。だから、EDMを体験した人たちは、大好きだったんだけど、5年も経てばお腹いっぱいなんだよ。だから、フェスでテクノが盛り上がりつつあるんだ」。

コックスは、続けて、EDMの大規模なステージやアリーナがもはや不要である理由を説明する。さらに、1時間半が関の山であるEDMのセットに比べて、テクノのセットは長いことも、面白さの一つだと語る。テクノの面白さについて語る中で、コックスは今年の”Junction 2”で披露した、Adam Beyerとのバック・ツー・バックを振り返る。

「ロンドンでテクノをプレイする場合、オーディエンスはせいぜい200-300だ。ところがこのイベントでは、15,000人がテクノDJのラインアップを聴きに集まった。これは、この間まではEDMでしかありえなかった数字で、とにかく、信じられないようなことなんだ。大規模な変化が起きてるよ。つい先日なんて、イビザのイベントでデヴィッド・ゲッタがテック・ハウスをプレイしてたんだぜ? 一体全体どういうことよ⁈ そういうことが、今、起きてるんだ」。

 

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