【大問1】
(1)Aが不動産をBに売却した後、同一の不動産をCにも売却した。不動産の所有権を取得するのがBであるかCであるかという問題は、どのような考え方にもとづき、何を基準として判断されるべきか。
二つの異なる考え方を示した後、日本民法典の採用する立場を明らかにしなさい(条文番号は明示してもしなくても良い)。
(20点)
(2)先の問(1)において、日本民法典の採用する立場(原則)には、判例上、例外が認められている。その例外は、どのような考え方にもとづき、具体的にどのような場合に認められるか。原則を支える理念との関係で、詳しく論じなさい。
(30点)
【大問2】
以下の用語をすべて用いて、刑罰の正当化根拠について説明せよ。
「応報刑」「目的刑」「一般予防」「特別予防」
(50点)
【大問3】
憲法と法律を比較すると、憲法にはどのような特徴があるか。重要なものを2点挙げ、その目的や理由は何であるかを、簡潔に(それぞれ3~5行程度で)整理して述べなさい。
(20点)
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