Bethesda Softworksがおくるシリーズ最新作『Fallout 76』は、現時点ではSteamで発売する計画はないようだ。公式サイトのFAQにて、製品版の対応プラットフォームにPC(Bethesda.net)と記載されていたことが注目を集める。そして海外メディアPC GamerがBethesda Softworksに問い合わせたことから確定した形だ。担当者によると『Fallout 76』のB.E.T.A.(ベータ)および製品版発売における対象プラットフォームにSteamが入っていないことを認め、自社プラットフォームであるBethesda.netで販売する意向を明かしている。
そもそも『Fallout 76』においては、B.E.T.A.の概要が告知された時からSteamは対応プラットフォームに含まれておらず、Steamでリリースされないのではないかと噂されていた。そして今回、B.E.T.A.だけでなく11月14日発売の製品版のプラットフォームとしても、Steamが対象になっていないことが発覚した形だ。
言わずとしれたことであるが、Steamにおける『Fallout』人気は絶大だ。Steam版『Fallout 4』の所有者は推定で660万人に及ぶ(Arstechnica)。『Fallout: New Vegas』所有者も500万人を上回っており、今もなお多くのプレイヤーがゲームを遊んでいる。確固たるプレイヤーベースが存在するプラットフォームではなく、自社プラットフォームでリリースすることを決心したようだ。近年はEpic Gamesも自社プラットフォームを優先する動きを見せており、ロイヤリティに関する問題が絡んでいるのかもしれない(関連記事)。
なおBethesda Softworksは『Fallout Shelter』を2015年6月にiOS向けにリリースし、2016年6月にPC向け(Bethesda.net)に配信を開始。2017年3月にようやくSteamでもリリースされていた。同作のように、時間を置いてSteamで発売される可能性はありそうだ。Bethesda Softworksは 、8月9日からアメリカで開催される「QuakeCon 2018」にて、『Fallout 76』のパネルセッションを実施予定。この場では、Steamリリースを含めた多くのことが語られるだろう。