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先日、ユーザーの皆さんなら誰でもドキッとするようなメールを受け取りました。
件名には、私のメールアドレスと一緒に、私がいつか使っていた「パスワード」が記載されています。本文は英語で、「お前のパスワードは○○だと分かってるぞ。どうしてこんなメールが届いたのか、お前はさぞ驚いてるだろうな、えぇ?」という文言に続き、「お前のPCにウイルスを仕込んだ。お前が見ていたアダルトサイトの画面と一緒に、閲覧中のお前の姿を録画してある。もちろん連絡先も全て盗んだ。外にばらまいてほしくなければ、ビットコインで1000ドル分支払え」――という内容でした。
このようなメールは、複数の送信元から多数送られてきました。自分が使っているパスワードそのものが件名に書かれていたら、誰でもびっくりするでしょう。
ただし、1点だけ気になったことがありました。私に来たメールに書かれていたパスワードは、確かに以前使っていたものですが、「パスワードの使い回し」の弊害を理解して変更する前のもの――つまり、かなり過去にさかのぼった情報だったのです。
この攻撃者は、おそらく過去に流出したメールアドレスとパスワードを使って、無差別にメールを送っているのでしょう。警視庁サイバーセキュリティ対策本部のTwitterアカウントも注意喚起を行っていますし、一部のメールアプリでは、既に“迷惑メール”として扱われています。しかし、念のため自分のメールボックスを確認し、周囲にもちょっとした警告をかねて、話題にしてみてはいかがでしょうか。
パスワードに関する話題は尽きません。だからこそ、繰り返し伝えていく必要があります。そんなタイミングで、今年もJPCERT/CCが主催し、各社が協賛する「STOP! パスワード使い回し! キャンペーン2018」がスタートしました。
(参考)
パスワードを使い回す危険性や二段階認証のメリットは、これまでも“使い回したネタ”ではありますが、ぜひ、ご一読を。
中でも、次の一文にはっとさせられます。
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