2018年08月06日
4日に新宿LOFTで動員450人の眉村ちあきを見た翌日は、日産スタジアムで動員6万越えのB'zを観ました。動員130倍以上。
日産スタジアムは、野外の特設会場等を除いた常設では日本最大のライブ会場とも言えるわけで、私行ったことなかったのでまずその規模にビビります。そしてそれを余裕で埋めるB'zにも。
というか、ベテランバンドでもこんなスタジアムツアーなんかアニバーサリー的にたまにしかやらんわけですよ。1-2年おきとかの頻度でそのレベルのツアーやってるバンド、日本でB'zの他はミスチルくらいじゃないですか。
要するに人気だけでなく本人たちのやる気が伴わないとできんことであり、ただB'zのライブに対する並みでない意気込みは先日の地方公演の件からでも伺えるわけで。
で、思ったよりスムーズに入場して、すさまじい規模の会場と、馬鹿でかいステージに笑う。そのステージ、異常に横幅長いというかサイドへの長い花道状態になっていて、かつステージ含めて弧を描くような形になってるのに気付く。何じゃこりゃと思ったのですが、ライブ始まったらわかった。
弧なのは「最前列」が直線よりも増えるという物理的な効用なのかと思うのですが、何よりも2人とも花道を最大限に使って左右に動く動く。走る走る。センターでマイクスタンドに向かっていたり、センター固定のサポートメンバーと一緒に弾いている時間の方が圧倒的に短い。それでその長さの意味がわかった。
それは前方の観客へのアピールだけではなく、後方のスタンドで観ている我々へのアピールでもあって。
後方スタンドだとだいたいビジョン眺めることになるわけですが、それでも生でステージも観たい。ただ、座席位置的に本当に生の姿は豆粒なので、どこにいるのかよくわかんないこともあるわけですよ。それが常に動いていると大変によくわかる。「おお稲葉さんめっちゃ走ってる」とか。
今まで観た東京ドーム・さいたまスーパーアリーナ・横浜アリーナまでのクラスでここまで動き続けるバンド・グループ観たことない。演出も映像やレーザーもありますが、それのみで「すげえ」と言わせるようなものでははなく、あくまでもライブの盛り上げサポートのレベルで、主役はどこまでもバンドという感じ。この大会場で生身のバンドを全ての観客に感じさせるために何をすればいいかの答え。
今後もツアーは続くのでいろいろ言えないこともありますが、大きな会場でないと絶対にできないすごい演出や、粋な計らいもあったりして、大規模な会場でのライブを数々こなしているからこそ、しかし大小問わずライブに並々ならぬ矜持を持っているB'zだからこそできるライブなんだなあ、と思った次第。
B'zに限らず、長く人気を保っているバンド・グループ・ミュージシャンのライブはもうどれを観ても間違いないわけですが、そういうライブをやり続けられるからこそファンが離れず、新たなファンを獲得し、生き続けられる。
何か改めて思いました。
が、やっぱ日産スタジアムの往復はキツかった。行きであんなギュウ詰めの電車に乗ったことってないわ。考えてみれば東京ドームやさいたまスーパーアリーナは直近の駅まで複数路線を使えますが、日産スタジアムは都心の方から向かう場合、東京・品川から新幹線に乗るという富豪技を使わない限り、JR横浜線には乗るしかないのでおよそ逃げ道なし。しかもこの日は横浜アリーナでゆずもライブを行っていたので、新横浜ダブルパンチ状態。
マリノスのサポーターって我慢強いなと本当に思いました。
でも、一番キツいのは新横浜駅で乗り換える際にとばっちりを食らう出張帰りの方々であり、日産スタジアム以上にキツい会場は西武ドーム。西武ライオンズのファンはマリノスサポーター以上、日本で一番我慢強い人たちだと思います。割と本気で。