文部科学大臣に答申  金光教教学研究所を国登録有形文化財へ

2018/08/04 土曜日 動画


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 国の文化審議会がこのたび、浅口市金光町にある金光教教学研究所を、国登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申しました。


 浅口市金光町大谷にある金光教教学研究所は、昭和5年に建設されたもので、金光教が所有する迎賓施設です。

 教学研究所は、客殿、客殿付属舎、洋館の3棟からなり、客殿は近代の設計手法と伝統木造技術を調和した昭和期和風建築の技法が見られます。

 客殿付属舎と洋館は、客殿と共に渡り廊下でつながり、和洋館併設の建造物となっています。

 金光教教学研究所 事務局 滝口祥雄さんは、「この建物は、昭和5年に江川三郎八という設計者によって建てられたものです。洋館と客殿と付属舎の3つの建物から構成されてます。江川三郎八は、もともと福島県の職員として設計に携われた方ですが、のちに岡山県の職員として、昭和3年からは金光教の嘱託として、金光教関係の建物の設計に携わられた方です。江川三郎八という方は橋の設計に造詣の深い方で、客殿の建物自体は、外から見ると純和風建築で作られていますが、屋根の組み方が江川式小屋組という風にいわれますけど、三角形で対応したトラス構造で屋根の構造を支えると言う風になっています。そこが1番の特色となっています。建てられた当時、昭和5年、金光町近辺には洋風建物は殆ど無かったと聞いており、当時から珍しい洋風建築として人目を引いたと思います。」「この建物自体は、金光教が建築したものではありますけど、当時から迎賓館的な高貴な方をお迎えする施設として建てられ、公共性を前面に出して建てられた建物です。長らくして金光教の建物として大切に私どもが使用してまいりましたけれども、今回登録を受けて、歴史的にも重要な建築物であると、公的に認められましたので、これから先なお一層に責任を負って維持管理していきたいと思います。多くの方にこの建物をご覧になっていただいて、金光教ではなく、金光町やこの地域の歴史の一端に触れていただければ」と話していました。

 浅口市の国登録有形文化財は、今回の3件が登録されると、6か所21件となります。
               
                畑地真行



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