Le Samouraï(1967)
無表情で無口なアラン・ドロンにミーハーも震える!
アタイ、年に1~2ヶ月はU-NEXTに入るんですが、なんでかっていうと、こういう名作のラインナップがいいからなんですよね。
なんせ、ノワールの金字塔の「サムライ」が最高画質ですよ、これが描かずにいられましょうか!
映画については、今更私があらすじやらなにやらとって付けても、たぶん誰も読みたくないし、特に書かなくてもいいですよね?
ただ、ただでさえこのクッッッソ暑い中、あまりにもハァハァいたしましたので、蓄熱が続くと私とて命にかかわります。
どうか、オツムの高熱だけ発散させてください・・・。
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アラン・ドロンって、基本ギラギラした印象がある人・・・っていうか、表情による印象変化が、ひときわ強く出ることないです?
「太陽がいっぱい」のリプリーの表情とかには、どこか卑屈さをぶん投げてくる一瞬があったし、いくつかの映画では、このドスケベが!と思わせられたりしたんですけど・・・。
ところがこの映画では、無表情のアラン・ドロンがこの上なく劇的で、はかない美しさに満ちている!!
よくいますよね、「黙っていればいい男(女)なのに・・・」とことごとく言われてしまうタイプの人が。
アラン・ドロンはきっとそのカテゴリ中、最高峰に位置する人なのではないでしょうか!
しかし、カッコいいということは往々にして、やりすぎるとギャグになります。
ところがこの劇中のアラン・ドロンは、決めショットのオンパレードにもかかわらず、決してギャグにならないんです!
奇跡、イッツミラクル。
あと、なんつってもナタリー・ドロンですよね。
この、ちょっと目をつりあげるメイクとか、あまりにもツボ刺激が強力すぎて、「強力なツボ刺激=ケンシロウ」という脳内構図が出来上がってるアタイとしては、もはやこれまでかと観念したほど。
そして、ナタリー・ドロン以上に存在感が素晴らしかったピアニストのキーパーソン、ヴァレリーを演じたカティ・ロシェ!!
スケッチしてないけど、さすがクールな殺し屋の運命を狂わせるだけのことはあります!
いや~、ひさびさに見る名作は、ほんとうにイイもんですね!
個人的には、負傷したジェフ(ドロン)が、傷口を消毒する時、クールな表情を維持しつつ、ピクってなるシーンが最高に好き。
あと、スーツフェチとしてはこたえられんシーンがわんさかあって、特に帽子とコートとっかえシーンとか、ああ、解熱どころか、思い出したらまたもや発熱してしまう!!
これ以上理性がおいしく茹で上がったら、おろしポン酢で一杯やって、踊りだすしかないのでは!
↓ ぶっちゃけ、私はこのトワレの匂いを嗅いだことがございませんが、ブルーレイより先にこっちがヒットしまくりましたので、モノはついでということでまぎれこませてみますww
「サムライ」データ
- (Le Samouraï)1967年(フランス/イタリア)
監督
- ジャン=ピエール・メルヴィル
出演
- アラン・ドロン(ジェフ・コステロ)
- フランソワ・ペリエ(警部)
- ナタリー・ドロン(ジャーヌ)
- カティ・ロシェ(ヴァレリー)
- ミシェル・ボワロン(ウィーナー)
- ジャック・ルロワ(殺し屋)