前置きがとにかく長くなるが聞いてほしい。
埼玉県北部の某市で生活保護を受けている20代の男だ。
発達障害と体の障害(珍しい障害なので伏せさせてもらう)があるので、仕事を見つけにくい。長続きしづらい。
だから生活保護を抜けることが難しい。
障害を隠してクローズで仕事をするのもバレバレで困難だ。スペックの低さもあって書類と面接で落とされる。
手のかかる人間は我が社に不要。これが現代の一般企業ほとんどの答えだろう。
では、障害を隠していそうな人間は?
障害者は出来ないこともあるが、出来ることもたくさんある。出来ないことは誰かの手を借りてなんとかする。
これは誰でも同じ事のはずだけど、
あなたは自分の職場に採用したいですか?障害者。
これが罰金払って障害者取らなくていいならそれを選ぶ企業が多い理由だ。
俺の場合、体の障害の影響でフルタイムの仕事ができないのも生活保護を抜けづらい理由になっている。
障害者雇用の求人はまるで障害者求人カルテルがあるように最低賃金並の待遇であったりパートばかりだ。
ハローワークの求人を探す時、障害者求人はPCで探さない。数が少なすぎてそこのファイル見てください、となる。
一般求人が2万件あったなら200件しかない。
さらに、障害年金がないと障害者雇用では生活保護を抜けられないくらい低い賃金設定になっていることが多い。
(それはお前の能力が低いだけ、的な事をおっしゃるハイスペック障害者の方は乙武洋匡やビル・ゲイツに同じ事を言われている状況を想像してほしい)
俺は障害年金の申請をしたが受けられなかった。国民年金しか入ったことがないと障害年金3級に該当するものがないのだ。
厚生年金対象者でなければ障害年金3級がそもそもない。2級以上の重い症状がないと障害年金が出ることはない。
この障害者を取り巻く現状は知られてほしい。
本題に入ろう。
なかなか雇用にたどり着けない現状を知っているので、
クラウドワークス(クソ安いけど)やフリーランスで何とか仕事ができないかRubyやJava、HTML+CSSとかデザインの勉強をしている。
今出来ることを自分のできる範囲でやっていくしかない。そう信じて毎日手を動かしている。
こんな俺に結婚して一緒に暮らしたいと思える人が出来た。お互い理解しあい、高めあえる関係にある人だ。
その人は地方暮らしだが障害者雇用で働いている。
生活保護は世帯で見るので、結婚すると相手も生活保護を受けることになる。
それでも、生活保護を受けている俺も、その人も、お互いそばにいれば生活保護を抜けることもいつかできるんじゃないかと思う。
二人暮らし世帯が生活保護受給した場合、生活コストの関係で生活保護でもらえる金額は一人世帯×2より少なくなるのだが、
共働きになればたとえ最低賃金×2でもその金額に近づく。つまり生活保護を抜けられる可能性は高くなる。
生活保護を申請する時、結婚の際はその前に市役所に相談してねと言われたのを覚えていたからもちろん相談した。
そこで言われた内容はこうだ。
「あなたが結婚する場合は生活保護再申請になります。」
この意味はわかるだろうか。
現状生活保護を一旦打ち切るということだ。
そこで申請が通らなければ生活保護は打ち切られたままになる。
「たとえあなたやその相手に稼働能力、働く意思があっても、生活保護のまま結婚しようというのが世間的に良くないので。」だ、そうだ。
市役所的には生活保護受給者は結婚させたくない、ということだ。
この国の健康で文化的な最低限度の生活には結婚は含まれないのである。
基本的人権ってなんなんだろうね。
今この国では自己責任という言葉でいろんなものを押し付けあっているけど、
生活保護を受けざるを得ない環境に俺がいるのは、
俺が障害者なのは、果たして自己責任と言えるのだろうか。
俺がホームレスにならずに生活保護を受けれているのは運が良かったのだろう。
それと同じように、障害を背負うことなく、貧しくもなく健康的に毎日を過ごせている人も運が良かっただけだ、と思う。
別の日に、通り雨でずぶぬれになりながら自転車漕いで市役所にやっとたどり着いて、
クーラーの効いた建物の中で談笑しながら仕事してる職員たちを見たときに、
俺とあの建物の中の人は恐ろしく遠いところにいる存在に思えた。
怒りと悲しみとどうにもならない無力感だけがいまここにある。
うんち
対応の問題点すらわからなかった。結婚できるような上流の人が何言ってんだか。
障害者年金は?
申請しましたが出ませんでした
何が問題なんだろう? 結婚相手にすがるが良い。
人は生まれながらにして平等じゃないんだ。 持ってるカードで生きるしかないし、 結婚しようとして生きられなくなるなら、 そのスペックで生まれなかった。 それだけのことだ。