Starbucksが、がんばって手に入れたビットコインで冷たいドリンクを購入したい顧客に対応しようとしているとの報道を既に目にした読者がいるかもしれない。
しかしユーザーが目にしたかもしれない、ウェブで出回っているそうした見出しとは異なり、Starbucksが実際にビットコインそのものを受け入れる計画はないようだ。
Starbucksの広報担当者はMotherboardに対し、「ビットコインでフラペチーノの支払いができるようになるわけではない」と伝えたと報じられている。
Starbucksはただ、Bakktという新しい仮想通貨会社の「主要な小売業者」であるというだけだ。Bakktは、ユーザーと企業が世界中でデジタル通貨を取引し、従来の通貨に変換できるようにすることを目的に設立された。Microsoftも参加している。
Starbucksが提携から得ようとしているのは、従来型の通貨だ。
Starbucksの提携および決済担当バイスプレジデント、Maria Smith氏はBakktの設立を発表するIntercontinental Exchange(ICE)のプレスリリースで次のように述べた。「Starbucksは主要な小売業者として、実用的で、信頼され、規制に従うアプリケーションを消費者向けに開発することにおいて中心的な役割を担い、消費者のデジタル資産を米ドルに転換してStarbucksで使えるようにする」
Motherboardの取材に応じ、Starbucksの広報担当者は次のように認めた。「Starbucksではデジタル資産を受け付けないと明確にすることが重要だ。そうではなく、ビットコインのようなデジタル資産を、Starbucksで使える米ドルに交換する」
なぜStarbucksが気にかけるのだろうか。あまり知られていない事実だが、米国における近接(Proximity)型モバイル決済のリーダーは、「Apple Pay」でも「Google Pay」でもなく、Starbucksだからだ。同社は、そうしたリーダーの座を維持したいのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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