歴史ある和菓子屋が運営する甘味処
古き良き純喫茶でおしるこを
清水区上二丁目、八千代橋のたもとにある甘味を扱う純喫茶。甘味処なので食事メニューやお酒はありません。
運営しているのは右隣に隣接する『船橋舎織江』という和菓子屋。こちらは文化5年(1808年)創業の歴史と名声ある老舗です。
清水次郎長や江戸火消しの新門辰五郎とも縁があったと伝えられており、次郎長と船橋舎さんの逸話に関連した『ゆび饅頭』を扱っています。
織江の名は江戸城のお殿様からいただいたとのことで、駿河で隠居謹慎していた徳川慶喜公とも繋がっていた可能性もありますね。
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店舗紹介
おしるこ喫茶 船橋舎:雰囲気
おしるこ喫茶の方には200年の歴史はありませんが、おしゃれな老舗感のある店頭ですね!昭和というよりは大正ロマン系かな?
右に見えるオレンジ色のレンガのお店が和菓子屋の船橋舎織江です。
店内はまさに純喫茶ですが、民芸品の織物などインテリアや小物の雰囲気はやっぱり昭和というより大正や明治のイメージ。いつからこの感じなのでしょうね?
カウンターも骨董品が並び、食事できるスペースはテーブルのみです。手前に4人席が5つと、奥側に6人席が2つあります。
中庭からの自然光にヒーリング効果がありそうな6人席。他の席は木製の椅子ですが、ここだけ喫茶店らしいレザーの椅子ですね!
調理場になっているカウンターにも何かと小物が並んでいます。セロハンテープすら骨董の雰囲気を感じる笑
二階はイベントスペースになっており、予約貸し切りでミニコンサートなども可能だそうです。グランドピアノが設置されているらしく写させて貰えばよかったな~。
水ではなく美味しい温煎茶のサービス。茶どころ静岡だからって注文前にサービスで煎茶が出てくるお店はそんなにないですからね!
おしるこ喫茶 船橋舎:メニュー
基本のメニューはおしるこです。田舎じるこから始まり、伍衛門じるこにおしるこカッポレと、名前だけのシンプルなメニューなのでどんなおしるこなのか分かりません笑
あんみつやところ天のほか、お雑煮もありますね。これは食事メニューに分類するべきかな?
和菓子屋運営ですが洋甘味もありますよ!パフェやアイスもあるのでおしるこが苦手な連れがいても選べるのは嬉しいですね!コーヒーもあります!
クリームソーダやレモンスカッシュは固有名詞なのに、最後に書かれているジュースとはいったい...。
こちらは暑い夏にぴったりな氷メニューですね!年中あるっぽいですが。本格的な昔ながらのかき氷機で作ってもらえます!
ブルーハワイではなくブルーシミズ!コーヒーサンバも謎です笑
おしるこカッポレ
今回頼んだのはおしるこカッポレ!カッポレは清水みなと祭りのテーマワードですね!という理由だけで気になって詳細も確認せず注文してみました。
正体は粒あんに白玉、紅白のアイスが乗ったおしるこ!おしるこですが、あんこがかなり濃厚で汁っぽくないです。つぶあんとペースト状のこしあんが混ざった感じ?
餡のボリュームはかなりのもので、下にかなり敷き詰まって缶詰一つ分ぐらい豪快に使われてそうです。意外に甘みが抑えられていて、くどくならずに食べ進められます。
もちもちの白玉は6個!こちらも写真で見るより大きく感じます!
バニラアイスは普通のバニラアイスですが、赤い方はが甘酸っぱい本格的なイチゴジェラートで果実の粒が入っています。
甘い×甘い×甘いな見た目ではありますが、あんこはさっぱり、白玉はあんこをさらにマイルド&濃厚に、いちごジェラードが甘みをさわやかに!
三位一体!バランスの取れた素晴らしい一皿でした!それでも甘くなった口に、サービスの煎茶が相性抜群ですね!
おまけ:次郎長のゆび饅頭
晩年の清水次郎長と船橋舎織江の当時の店主はとても仲が良かったそうです。
次郎長が船橋舎を訪れては、売っていたお饅頭をつかんで指でつぶし、これじゃあ売り物にならんな~と言って店先の子供たちに与える有名なエピソードがあります。
普通に考えると商売あがったりな迷惑行為ですけど、仲良しだったからこそ子供たちへ甘味を振る舞う意図で合致しての行為だったのでしょう。
現在では指でつぶしたような穴が空いたお饅頭を次郎長の『ゆび饅頭』として販売。船橋舎さんの人気土産になっています!
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店舗情報
店名 | おしるこ喫茶 船橋舎 |
---|---|
住所 | 〒424-0827 静岡県静岡市清水区上2丁目1-20 |
連絡先 | 054-352-6915 |
駐車場 | あり |
アクセス | JR清水駅より静鉄ジャストライン 三保山手線『万世町』下車 徒歩5分 |
定休日 | 水曜日 |
営業時間 | 平日 11:00~17:00 日・祝 13:00~17:00 |
予約 | 食べログ |
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