また退職の波動が出てるとか言われそうだけど、一緒に採用に関わっている人が採用戦略を考えるときに読んでいたので買った。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
- 作者: 北野唯我
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どんな本か
筆者のドヤ顔が浮かぶ偉そうになんか言ってくる系の本かと思ったけど、体裁的にはカイゼンジャーニーに近い。転職するべきか悩んでいる主人公を中心に物語として話が進み、どういう思考で転職を考えるべきかということが説明される。
- 自分のマーケットバリューをどう捉えるか、どう高めていくか
- これから伸びるマーケットを見つける方法
- いいベンチャーを見つけるポイント
- 仕事における「楽しみ」について
などなど。
以下印象に残ったフレーズ。普通に読み物として面白くて1時間くらいで一気に全部読んでしまった。
「いつでも転職できるような人間がそれでも転職しない会社。それが最強だ。」
「意思決定とは、一番情報を持っていて、一番コミットしている人間がやるべきなんだ。」
なるほどなーと思ったこと
TODO型とBEING型
人間には「何をするか」に重きをおくto do型の人間と、「どんな人でありたいか、どんな状態でありたいか」というbeing 型の人間がいる
99%の人間はbeing型らしい。自分も「本当に自分がやりたいことはなんだろう」みたいなことを考えたりしたことがあるけど、これが見つからなくても悲観する必要はないとのこと。
being型の人間が仕事を楽しむ条件としては以下が上げられていてなるほどーという感じがした。
- マーケットバリューが高められること
- その仕事でつく嘘を最小化すること
他のエンジニアと話していても、「人生をかけてやりたい」みたいなことって見つからねーよなーという話をよくするので、参考になった。何をやりたいかも大切だけど、自分もbeing型なのでどうありたいかをこれからは考えてみようと思う。
転職後の給与について
すでに給与が高い成熟企業と、いまの給与は低いけど今後自分のマーケットバリューが高まる企業とで悩んだら、迷わず後者を選べ
これは自分の感覚的にもそうだと思う。
本当に優れた会社には勝手に人が集まってくる
本当に優れた会社には、勝手に人が集まってくるんだ。社員が自然に評判を作り、新しい社員を呼んでくるんだよ。
メル社とかはまさにそうだよなー。社員が自然と「うちの会社すげー」ってTwitterでこんなに言ってる会社見たことない。メル社に限らず採用がうまくいっている知り合いのベンチャーはどこも、「うちの会社すごい!楽しい!」と素でTwitterで言っている。
正直、自分はまだ今の会社にそこまでの気持ちは全然持ててない。前の会社にもそこまでの感情は持てなかった。ただ前職は最近フルリモートフルフレックスが導入された辺りから、社員のポジティブな反応が増えているなとは思う。
まとめ
転職を考えている人はもちろん、採用に対して課題感を持っている採用担当の人にも参考になる本だと思います。