〈時代の正体〉LGBT差別発言に抗議 渋谷、当事者らデモ
- 神奈川新聞|
- 公開:2018/08/05 20:30 更新:2018/08/05 20:50
「生産性で差別をするな」と書かれたプラカードを手にしていた男性(43)は「優生思想につながる恐ろしい考え方。LGBTだけの問題ではない」と憤った。
街宣車の上では当事者らがマイクを握った。レズビアンの鈴木南十星(なとせ)さん(22)は性の多様性を象徴する6色のレインボーフラッグを手に「黙っていては、もっと恐ろしいことになる。『同性愛は趣味だ』などと言われどれだけ傷ついたか。杉田さんは『差別はない』と言ったが、本当になかったら私はこんなところに立ってない」と張り上げた。
鈴木さんは「女の子のことが好きだ」と10代で気付いた自身の経験を振り返り、「いまも10代の子たちが同じ悩みを持っている。日本ってまだそんな国なんだ。私たちは闘わなければいけない。社会は変えられる。そう信じてここに立っている」と街頭に向けて訴えた。
ツイッターなどで集会を呼びかけた平野太一さん(33)は「見過ごしていいはずがない主張で、はっきりと声を上げなければいけない。いまだに撤回も謝罪もしておらず、こんなことは許されない」と話していた。