レモネードアイスクリームの思い出 LEMONed I Scream
ある日、俺は通りを散歩してた
何かを探して、何かびっくりすることをね
雨の日の宝探しゲームみたいに
そしたら突然こんなことが起きちゃった
見つけちゃった!見つけちゃった!
そいつが俺の足元に落っこちてきたの
なんか頭がトゲトゲしてて、俺はそれに触ってみたわけ
そしたらなんかチクっとして俺の指が血だらけになっちゃったの
でもそれが俺にはなんだか気持ちよくて
誰にも共感されないかもしれないけど 俺はそういうのも知ってる
もしそういうのが誰も好きじゃないって言っても俺にとってはどうでもよくて
だからその
この手にその感覚をつかんだ!っていうこと
これぞレモネードアイスクリ〜ム!なのである
くだらないものを見つけて喜ぶ!ってやつ
それでまたある日俺は何かびっくりするような音楽はねぇかなって
通りをぶらぶら散歩してたの
そしたら突然聴こえてきたの!
聴こえる!聴こえる!
例え誰もがその音楽を嫌いだ!っていても俺には関係ないの
だからその
甘い毒入りケーキを食べたみたいに気分をハイにしてくれるやつ
テンション上がって仕方なくなっちゃって
可愛い彼女みたいな歌を見つけちゃった
これぞレモネードアイスクリ〜ム!なんだよ
俺は見つけちゃったよ 心が壊れた機械みたいな彼女を
でも俺、そういうの好きでね
そういうのがレモネードアイスクリ〜ムなんだよね
なんつー愛しい怪物ちゃん達よ!
これぞレモネードアイスクリ〜ム!なんだよね
くだらないものを見つけて喜んでるんだよ、俺は
俺はちょっと変わったものが好きなのであります
hide ”LEMONed I Scream” LIVE - YouTube
あれはもう何年前だろうか・・・
東京の蒲田のライブハウスを借り切ってイベントをやった。
とあるhideが好きな女の子とユニットを組んでこの曲を演奏した。お互い住んでるところが離れているので、リハは本番前に蒲田のスタジオで一回だけやろうということになっていた(すでに無謀だ)。俺はスタジオについて彼女を待っていたんだけど、彼女は全然やってこない。彼女に連絡してみると「遅れている」とのことだった。スタジオの時間は終わってしまい結局リハができない状態で会場入りした。イベントのオーガナイザーである俺は当日は超忙しくて、会場の設営やスタッフのケアをしたりDJしたり司会したり、来てくれたお客さんと話したり会場を駆けずり回ってた。気がついたらご飯全然食べてなくて、DJブースに隠れて牛丼を胃袋に掻き込んだ。これがなんか超うまかったの!それでいつの間にかセッションする女の子が会場に来てくれて、それで「本番頑張ろう」ってことになった。
ライブが始まると、PAのモニターが悪すぎて全然相手の演奏の音が取れなくて、泥沼の中で演奏しているような感覚だった。こういう経験は実際にバンド活動をした人にしかわからないかもしれないけど。ある意味ではイベントの集客は大成功だったわけだが、会場に人が多すぎて音がステージまでハネ返ってこない。あっという間に演奏は終わったんだけど、全然うまく演奏できなかった彼女はブチ切れて、俺の目の前のマイクスタンドをドカッ!!っと蹴ってステージから降りて行った。ゴォン!!ってマイクが俺の顔面に当たって俺は目の前が真っ白になった。殴られたような感じになったんだ。痛ッテェェェェ!!!と思ってたら、そのまま会場を去っていく彼女が見えた。俺の口の中は血の味がしてた。そのあと彼女とはメールか何かで連絡取り合ったと思うんだけど、その子とはそれっきり会うこともなかった。別に恋人とかじゃないっすよ。でもこんな思い出こそ「LEMONed I Scream」じゃないかと僕は思うわけです。イビツでギラギラと光る毒みたいな感じでね。
hideちゃんのアイスクリ〜ムはいかがですか?
LEMONed I SCREAM (CHOCO-CHIP version)
- アーティスト: HIDE
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2013/04/10
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