「集団に対するアプローチ」が大切なのはよくわかった。 でも具体的にどうしていけばいいのか? そんな疑問が沸いてくると思います。
先に好きな人に相手にされない!愛される雰囲気を作って逆転する方法を読んでください。
そこで、ここでは、 あなたが集団の中で頭角をあらわす、 そんな方法について書いていきましょう。 これは、「恋愛」は当然のこととして、 「友達関係」、あるいは「職場での人間関係」にまで、 あなたに劇的な変化を及ぼすに違いありません。
「職場で今ひとつ目立たない存在」だとか、 「学校で地味な存在に甘んじている人」が、 いきなり集団の中で、中心になることができる方法でもあるのです。 そのためには、 「集団へのアプローチ」を常に心がけるようすることは、 いわば基本です。 その基本を踏まえ、 ここからは、具体的な方法について書いていきましょう。
みなさんは、 周りの人と関わる場合、 どうやってしますか? 当然、まずは「コミュニケーション」ですね。 いわゆる会話です。 これには、ボディーランゲージも含まれます。 身振りや手振りですね。 「会話」と「ボディーランゲージ」 これが基本です。 会話が人間関係にとって重要なのは当然です。 それで意思疎通を図るわけですから。
ただ僕が教える会話術は、 一般的なものとは質が違います。 いわゆる、 「気の効いたセリフ」 とか、「相手の心をつかむホメ言葉」 とか、 そういうものは重視しません。 「流暢にしゃべること」 も特に必要ではないのです。 言葉の表面的なものだけでは、 真の意味で、集団に溶け込むことはできないからです。 もちろん個人と深い関係になることもできません。
僕の会話術とは、 いわば、 『雰囲気の会話術』 と呼ぶものなんです。 つまり、 「あなたの雰囲気を作る」。 そのことによって、あなたが愛される状況を作ろうというものです。
単なる会話では限界があるのです。 もちろん会話は大事。 それは疑いのないことです。 ただ一工夫がいるのです。 その工夫こそが、 あなたにとって必要なことになるのですね。
では、その工夫とは何でしょうか?
例えば、こんなことを考えてみてください。 あなたはサラリーマンだとしましょう。 あるいはOLさんですね。 職場で働いています。 すると、何やら周囲が騒がしい。 ある人が仕事で大失敗をやらかして、困っています。 それでみんな集まっています。
「大変なことになったね」 とみんなその人に同情しています。 あなたも、その人に近づいていって、 「大丈夫かい?」 と声をかけます。 これは、会話の範疇ですね。 ところがあなたは、もっと親切な人で、 具体的に、その人のために解決策を考えてあげます。 解決策がなくても、その人といっしょにどうしたらいいか考えてあげる。
すると、これは会話を越えるものになるのです。 会話にプラスされたものがありますね。 何でしょうか? それは『行動』です。 いっしょに悩んであげるという、行動です。
人間は無意識のうちに、 特に好きな相手に対しては、「言葉」+「行動」をしているものなんです。 例えば、その困っている人が、 あなたが凄く好きな異性だとしましょう。 当然あなたはその人のために、 真剣になりますね。 まるで自分のことのように、 真剣に考えてあげると思います。
でも相手が嫌いな人だったらどうでしょうか? 職場の生意気な同僚だとか、 イヤミな先輩ですね。(笑) そんな人が相手だったら、どうしますか? 一応声くらいはかけるかもしれないが、 真剣に「助けてやろう」とは思わないはず。 もちろんそう思える人もいます。 凄く立派な方だと思います。 ただ、一般的には、凄く嫌いな相手に対して、 なかなか親身になってやろうとは思えないものです。 むしろ、 「ざまあみろ」 とほくそ笑むかもしれない。(笑)
ところが相手が好きな人(特に異性)になると、 心から親身になれるはずです。 それは、好きな人に対しては、 意識の中で、相手と一体感を感じているからなんです。 その人と自分を同列に考えているわけですね。 あるいは、その人を、 時には自分以上の存在として考えてしまうこともあります。 だから、そんな人に対しては、 言葉だけではない、 『言葉+行動』が自分の中から沸き起こってくるのです。
では、そのような深い愛情を示したら、 相手は自分を必ず愛してくれるでしょうか? 愛される場合もあるし、そうでない場合もあります。 相手があなたを受け入れる土壌があるかどうかで、 状況は変わってくるのです。 だから個人はやっかいなのです。(笑)
では、集団に対して、 この「言葉+行動」を実践してみましょう。 どうなるでしょうか? 集団の中で、あなたの評価はうなぎ登りになるはずです。 なぜなら、前にも言いましたが、 集団の方が、個人に比べて単純だからです。 純粋にあなたの行動は、評価となって受け入れられます。
個人の場合だと、 親切にしたから愛されるとは限らない。 「余計なお世話」と思われることだってあるのです。 (もちろんそうでない場合もあります) ところが集団になると、 「余計なお世話」が「素晴らしいお世話」になる。(笑) なぜなら、集団に関わっていく人は、 それだけで広い心を持った人物だと思われるからです。 その集団の評価が、 回りまわって個人に影響してくれば、 あなたが好きな相手から愛されることが、簡単にできるわけです。
みんな勘違いをしているのです「個人攻撃」こそ大事だと思っているのです。 だから「口説き術」とか、「食事の誘い方」とか、 個人を対象にしたアプローチ方法が幅を利かせています。
それはそれで価値があるかもしれませんが、 でもそれで行き詰まっている人が多いのです。 いくら言葉巧みに相手を口説いても、 相手に心から信頼されてなかったら、本当に親密になることはできないのです。 そのためには「集団」の心をつかむことが大事。 集団の心をつかむためには、 「言葉+行動」の両輪が必要なのです。 そして個人の心をつかむより、 ずっと簡単にできます。
集団とはそういうものなんですね。 これはみなさんの日常で考えてみても、 よくわかるのではないでしょうか。
例えば、集団で海外旅行をしたとします。 アメリカにしましょう。(どこでも構いませんよ) その中に、一人文句ばかり言う奴がいる。(笑) こんな店に行ってもしょうがないとか、 夜はもっと豪華なディナーを食べようとか、 主張はするのだけど、 結局行動はしない。 英語もしゃべれないから、集団についていくだけ。
こんな人、みなさんの周りにいませんか?(笑)
実にやっかいな人ですね。 一応言葉では絡んでくるのだけど(絡み方は間違っていますが)、 実際に自分から進んでやらない。 そんな人を、周囲は信頼しないですよね。
でも、一方で、凄く誠実な人がいます。 しゃべれないまでも英語を勉強して、 何とか片言でも意思疎通をしようとしています。 すると周りはそんな人を頼りにしますよね。 まあ、海外旅行へ行って、現地の人と会話できる人ほど、有難い存在はない。(笑)
だからその人が、「今日はこれこれしよう」と提案すると、 受け入れてもらいやすくなるのです。
人によっては、 「周りのために尽くしているのに、誰にも感謝されないし、自分の言うことも 聞いてくれない」 なんて方もいると思います。 でもそれは、間違いなのです。 周りのためと思っていても、 実は、特定の人のためだけに尽くしている場合があります。 それでは、集団から感謝はされないですよね。 したがって、個人からも感謝されにくい。 あくまで、集団に尽くすべきなのです。 集団に対して、 「言葉+行動」をすべきなのです。
個人をないがしろにしろ、 というのではないのです。 もちろん個人は大事です。 ただ、自分の視点を、もっと集団に向けるべきなのです。 それこそが、個人に最も影響を与えるのです。
集団へのアプローチは、 言葉だけではダメだし、 行動だけでも不十分なんです。 「不言実行の方が印象がいい」 と思われるかもしれません。 もちろん時と場合によりますが、 僕が考えるに、 当然ながら「言葉」もまた凄く重要なのです。
一般的には、 人というのは、 相手の「言葉」と「行動」の両方を見ているものなんです。 通常は、相手を見る場合、その人の「言葉」と「行動」をバランスよく見ている人がほとんどです。 ですので、 他人から見て圧倒的に信用される人というのは、 「言行一致」の人なんですね。 いわゆる、「有言実行」タイプです。
「不言実行」という言葉がありますね。 「黙って勝負」タイプの人です。 でも、これだと少しインパクトが弱いんです。 もちろん、見てくれる人はちゃんと見てくれますが、 やはり言葉を伴っていた方が、相手に与える印象も強いです。 つまり、 「有言実行」。 言ったことを、実行に移す。 このタイプは最も評価されて、愛されるタイプです。 この「言葉+行動」こそが、 あなたの雰囲気を作る土台になるのですね。
そこで、もう少し突っ込んで書いてみましょう。 「言葉+行動」とは、 言い換えれば、 『言葉と行動の一致』 なんですね。 これが本当の意味なんです。 「言葉」と「行動」がバラバラであってはダメなんです。
僕がよく使う例なんですが、 ある二人の営業マンがいるとします。 Aさんは、この月、 「営業活動で100万円売り上げます」 って断言します。 一方、Bさんは、 「200万円売り上げる」 って言ったとします。 結果、 Aさんは、売り上げ100万。 Bさんは、150万円でした。
果たして、どちらが、上司のインパクトを与えると思いますか? もちろんAさんですね。 Bさんの方が売り上げが多いので、有能なのはBさんのように見えます。 実際そうかもしれませんが、 相手に与える印象は、Aさんの方が格段にいいのです。 なぜなら、 「言行一致」ができているから。 Bさんは、言ったことを達成できていないんですね。 これは、印象が悪いんです。
つまり、あなたの言葉に、 大げさに言えば、カリスマ性を持たせるヒケツはここです。 それは、 「言行一致を心がけること」 これにつきます。 決して、難しいことではありませんよね。 なぜなら、自分にできないことは宣言しなくていいんですから。できることを言って、それを達成すればいいわけです。 これは、仕事上でも、恋愛関係でも、あるいは人間関係でも、 幅広く応用できるのです。 まず、「言葉」で相手をひきつけておいて、 次に、「行動」で決定的な印象を与える、 ということですね。
思えば、 盛況な宗教団体の教祖も、この「言行一致」をしています。 「言葉」で信者を導く。 それだけではなく、「行動」でもそれを示しているわけです。 儀式ってありますよね。 何らかのお祈りとか、 そういうことを信者にさせている教団が多いです。 あれも行動の一種ですね。 もしそれで、病気が治ったとか、 人間関係がうまくいくようになったとか、 そうなれば、教団や教祖は、当然信頼されます。 もちろん、信者自身の思い込みもあるでしょうが、 何らかのご利益があったら、信じたくなりますよね。
僕は、ここで、 宗教行為の是非を論じようというのではありません。 僕にはそんなことはできないし、その知識もありません。 ただ、これは宗教に限った話ではないのです。 人々に何らかの、強烈な「信じる心」を芽生えさせるものは、 『言葉と行動のマッチング』 なのです。 だから「言葉」と「行動」の両側面が必要ですし、 その一致が大事なのです。 これをぜひとも心がけていただければ、 きっとあなたも、「絶対的に愛される自分」を確立できるはずです。