mp4 の動画を DVD プレイヤーで再生するための書き込みソフト DVD Flick【フリーソフト】の使い方を紹介
スマートフォン等で録画した mp4 形式の動画や、パソコンに保存した動画を DVD に書き込んだ場合、 mp4 に対応していない DVD プレイヤーでは再生することができません。
基本的に DVD プレイヤーで再生するには、DVD-Video 形式による書込みが必要になります。一般的なライティングソフトでは DVD-Video で書き込めないため、専用のソフトをご紹介します。
その名も「DVD Flick」です。初めてでも簡単に操作できる、おすすめのフリーソフトです。
海外のソフトウェアで英語表記なのですが、日本語に変換する手段があるので安心してください。それではインストール手順から使用方法まで、詳しく説明していきましょう。
公式サイトでは、動作環境が Windows 7 までしか記載されていませんが、Windows 10 でも問題なく動くことを確認しています。
DVD Flick をインストールする
ダウンロードは以下の DVD Flick の公式サイトから行ってください。画面中央にある「Download DVD Flick」のボタンから落とせます。
インストール方法
ダウンロードしたファイルを実行すると、セットアップウィザードが立ち上がるので次へ進みましょう。
2ページ目の規約への同意を選択する以外は、特に設定を変更する必要はありません。
表示された設定項目をそのままの状態で進み続けると、インストール前の最終確認画面が表示されるので、問題なければ Install ボタンをクリックして進みます。
このまま進めばインストール完了です。
DVD Flick を日本語化する
インストールしたソフトを立ち上げると、全て英語表記になっています。これを日本語化するには、専用のパッチを導入します。(パッチ導入時は DVD Flick を閉じた状態で実施してください。)
日本語用のパッチファイルは下記サイトからダウンロードできます。画面中央に「安定バージョン」と記されているものがあるので、そちらのリンクをクリックしてください。
ダウンロードした実行ファイルを起動し、指示に従って進むことで日本語化が完了します。再度 DVD Flick を起動して日本語になっていれば成功です。
DVD Flick の使い方
細かい説明をすると長くなってしまうので、ここでは簡単に mp4 ファイルを DVD-Video 形式にして DVD へ書き込むまでの手順について触れていきます。例として mp4 を挙げていますが avi や wmv、mov 形式のファイルであっても DVD-Video 形式にすることが可能です。
対象の動画ファイルをドラッグ&ドロップ
DVD Flick を起動して、DVD 化したい対象の動画ファイルをドラッグ&ドロップします。
読込み対象のファイルがリストに表示されます。左側のゲージは DVD へ書き込む現在の容量を示しています。この容量が 100% を超えなければ、複数のファイルを同一 DVD へ書き込むこともできます。
画面下部の「プロジェクト出力フォルダ」には、DVD へ書き込む前に DVD-Video へ変換した中間ファイルを出力します。マイドキュメント直下の dvd フォルダが初期選択されているので、自由に場所を変更しても構いません。
タイトル、サムネイルを変更する
DVD へ書き込むファイルのタイトルおよびサムネイルを変更します。こちらは特に変更しなくても問題ありませんが、設定することで分かりやすくなるので、是非とも変更しておきましょう。
対象のファイルを選択し(動画が1つであれば既に選択されています)、右側の「タイトルを編集」をクリックします。
タイトル欄はファイル名になっているので好きに書き換えましょう。アスペクト比は入力された動画に応じて自動的に選択されます。昨今は 16:9 のワイドが当たり前になっているので、強制的に 4:3 にしない限りは選択する機会は無いでしょう。
サムネイルは画面イメージから、動画の内容を一目で判断するのに役に立つので、きちんと設定しておくことをおすすめします。右側の時間を指定することで、左側にプレビューが表示されます。
それぞれ設定が終わったら右下の完了ボタンをクリックします。
複数動画を書き込む場合は、それぞれの動画に対して同じ作業を行ってください。
メニュー設定
市販の DVD は再生用のメニューが存在します。DVD Flick には、このメニュー設定のテンプレートが複数用意されています。単純に DVD を再生して勝手に動画が始まるようにするのであれば、メニュー設定をしなくて構いません。
もしメニューを付けたいのであれば、上部の「メニュー設定」を開いてください。
左側のリストから、メニューのテンプレートを選択します。下部のプレビューを押下することで、実際のメニュー画面でどのように表示されるか確認することができます。
ここでは割愛しますが、自身でメニューテンプレートに手を加えることもできます。かなり手間が掛かる作業ですが、興味がある方は調べてみてください。
書き込み設定
最後に DVD へ書き込む各種設定を行います。画面上部の「プロジェクト設定」を開きます。最初に「一般」タブが選択されているので、そちらから説明します。
プロジェクト名は DVD 全体に対する名称です。先程つけたタイトルは動画単位のものになるので、別の名前を付けてあげましょう。直接 DVD への書込みを行うのであれば「中間ファイルを残す」のチェックは外したままで問題ありません。
左側のメニュー「ビデオ」「音声」「再生」の項目は、特に変更しなくて結構です。細かく設定を行いたい方は、それぞれ設定を行ってください。
最後に「書き込み」タブの内容を編集します。まずは直接 DVD へ書き込むのか、そして書込み用の変更した iso イメージを作成するのかを選択します。同じ DVD を複数枚作成するのであれば、iso イメージを作っておくと、そのファイルを用いて書込みができるので便利です。
そしてボリュームラベルも変更しておきましょう。これは DVD をパソコンで読み込んだ際に表示される名前です。半角アルファベット大文字、数字、記号(使えるのは “_” のみ)を使って、半角 32 文字以内で設定しましょう。
ボリュームラベルに日本語を設定することも出来ますが、プレイヤーによって再生できなくなる可能性を秘めているので、できるかぎり半角アルファベットと数字で設定しましょう。
全ての設定が終わったら右下の「完了」ボタンを押下します。
DVD 書込み処理
メインの画面に戻ったら、上部のメニュー「DVD を作成」を選択すれば、対象の動画ファイルの変換処理がスタートし、DVD への書込みまで行われます。なお、プロジェクト設定の「ディスクに書き込む」にチェックが入っている場合に限り書込み処理が行われます。
DVD を作成する際は、予めパソコンのドライブに書込み用の DVD-R 等をセットしておきましょう。
2回目以降、DVD を作成をしようとすると、次のようなメッセージが表示されます。
DVD まで作成できたら不要なデータなので、基本的には削除してしまって構いません。もしそのまま残しておきたいのであれば、前述の中間ファイルが出力される「プロジェクト出力フォルダ」の場所を変更してから実施してください。
これで処理が完了すれば DVD-Video 形式で書き込まれた DVD の完成です。最後に DVD プレイヤーで再生して動画の仕上がりを確認してください。
以上、動画ファイルから DVD プレイヤーで再生できるようにするためのフリーソフト DVD Flick の紹介でした。