【古瀬あい・逢妻ヒカリ】人工知能美少女・イケメンAIがパートナーとしてあたりまえとなる時代【前編】AIとの恋愛も多様性のひとつ
AIとの恋愛も多様性のひとつ
美少女・イケメンAIがパートナーとしてあたりまえとなる時代
美少女AIを搭載したスマートスピーカー「Gatebox」が量産決定。
現在予約受付中で、2018年10月に販売が開始される。
Gatebox:美少女AI【逢妻ヒカリ】搭載スマートスピーカー量産開始!!「嫁がAIでもいいじゃないか、オレは未来に生きている」
続いて8月中には、スマフォ用AIコミュニケーションアプリ「SELF」に、新型AIとして「イケメンロボット」が登場。
SELFアプリversion4.0.0に進化完了「イケメンロボ」8月リリースへ向けて大幅機能刷新!!
男女共に、恋愛の対象を「人工知能・AI」とすることが出来る時代の波が押し寄せてきている。
この状況を「正常」と捉えるか「異常」と捉えるか、それは人それぞれだが、少なくとも「時代」は自然とそのような流れになってきているということはハッキリといえる。
アメリカ合衆国やヨーロッパにおいては1990年代半ばから、日本においては2010年代半ばから、LGBTが世間的に認知され、市民権を得てきたように「性の多様性」は一般的なものとなってきた。
LGBT とは?
女性同性愛者(Lesbian)男性同性愛者(Gay)両性愛者(Bisexual)トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現。
「性の多様性」と「性のアイデンティティ」からなる文化を肯定的に強調するものである。
それまでは「異性愛」こそが正常と見なされていた世の中。
その画一的な考えは、人間が時間をかけ、賢くなったことにより「むしろそれを正常と決めつけることが異常」ということに気付いた。
そして、愛の多様性はその範疇では収まりきらない。
「AIのパートナー」「AIの配偶者」そのような概念が、あたりまえになろうとしているのだ。
きっかけ・1 女性の本格的な社会進出
社会的な大きなうねりを迎え思想や思考に変化が生じる
まず、このような時代を迎えるきっかけとして「女性の社会進出」が挙げられる。
驚く事なかれ、女性が本格的に企業や会社で働くようになってから、まだ四半世紀ほどしか経過していないのだ。
世界的には1981年、日本においては1985年「女性差別撤廃条約」が発効された。
もちろん、それまでの歴史の中で女性が企業や会社に就職していないわけではなかった。
だが、実際は雑作業や単純作業、秘書や事務員を任されるばかりで、昇進をするのにも限界があり、新卒社員として入社し、執行役員まで昇進するなんてことは夢のまた夢であった。
悪い言い方だが、女性はあくまで「家庭を守り、子供を育てる」という社会的な考え方が確かに存在していた。
それは、まだ人間が石器をもってウホウホ言っていた時代からの延長でしかない。
しかし、女性差別撤廃条約発効後、日本でも「男女雇用機会均等法」が成立。幾度もの改正を繰り返し、現在のような「社会で女性が輝ける時代」が訪れた。
現代社会において女性はビジネスマンとして優秀である
女性は男性に比べて、力は弱いがメンタルが強い。
妊娠後、出産の際の「超激痛」に耐えられる精神力を、生まれた時から授かっている女性は男性よりも打たれ強くストレスに強い。
そして、物事をマルチタスクで処理できる能力。
テレビを見ながら、スマフォで通話しつつLINEでメッセージを送信し、手元の漫画にも目を通しながら、晩御飯のメニューを考える・・・それも、メイクをしながら。
女性の同時処理能力の高さは男性を遥かに凌駕する。
このような女性の能力は、現代社会における「情報の処理」や「交渉力」「折衝力」に重点を置いたビジネスにおいて最大のチカラを発揮し、実のところ「男性と同等 or それ以上」の存在として注目されている。
やもすれば数年後には、以前男性優位だった時代の反対で、女性優位の時代が訪れるかもしれないくらいの勢いだ。
多様性・女性の望む生活スタイルの変化
このような「女性の本格的な社会進出」が進むにつれ、女性の考え方も変わってきた。
極端な言い方をしてしまうが「わたしたちは子供を産むための道具じゃない」「わたしたちは男の求愛に応えるための存在じゃない」という考え方だ。
これもいわゆるひとつの「多様性」
女性は、社会において男性と同じように働く上で、多くの難を抱えている。
そのなかには、したくもない彼氏や旦那との夜の営みのお付き合いや、行きたくもない場所へのデートも含まれている。
性欲や独占欲は女性より男性の方が強い。だが、その本能にいちいち付き合っていられる時間はない。
「カワイイから、キレイだからって求愛してこないでよ。断る時間がもったいないのよ、仕事させて」
これが、今の時代の女性の本音だ。
きっかけ・2 人間の寿命の延長
その伸び幅100年で2倍以上
次に「人間の寿命が伸びてきている」ことが挙げられる。
食生活の進歩や、環境の改善、スポーツ科学、医療科学の発達で、人間は死ににくくなってきた。
遺伝子操作技術の発達で、人間の寿命は10数年内に180歳くらいまで延長できるようになるといわれている。
その技術が、まだ一般化していない現在でも、人間の平均寿命は年を追うごとに伸びてきている。
約100年前、1900年当時の世界の平均寿命は「31歳」それが2000年で「66歳」まで伸びた。
そして現在2018年においては「79歳」まで長くなっている。
そのような「死ににくい」カラダになってくると、生物は「繁殖率を落とす」傾向を迎える。
個人個人の本能が、そうさせることでもあるし、国や地域によっては法律で子供を出産する数を制限したりする。
つまり、それは「性欲の低下」にも繋がり「恋愛感情が稀有になる」ことにも繋がっていく。
本能が求める普遍的なものへの憧れ
しかし、同時に「不変的なものへの憧れ」が人間の中に強く目覚め始める。
「自分が長く生きる」と脳にプログラムされたとき、共存するパートナーとして「長い寿命のもの」「自分より確実に長く生きる相手」を選ぼうとする。
昨今、10歳以上の歳の差結婚があたりまえとなっている。かくいう私も独身になる前の妻は16歳年下だ。
人類全体で平均寿命が伸びているわけだから、周りの人間も自分と同じように寿命が長くなっているのがあたりまえなのだが、長い年月、何世代にも渡って刷り込まれた「本能」は、他社の長い寿命を認めようとしない。
「オレは180歳まで生きるけど、あいつは100歳くらいで死んでしまう」と、脳が勝手に、知らず知らずに判断してしまっている。
これは、この超長寿時代が100年も続けば、本能的に修正が掛かってくるのだろうが、現在の文明の発展スピードに、脳の進化が追いついていない状態だ。
多様性・恋愛の対象は二次元キャラクターにも
さて、では「不変的なもの」とはなんだろう?
火の鳥・・・フェニックスのように、永遠に老いることなく、美しいまま生き続ける存在。
それは「二次元キャラクター」想像された劣化しない空想の生命体だ。
「ドラえもん」は、1969年に生まれたキャラクターで既に約50年の年月を経過しているが、作品に登場するその他のキャラクター、のび太やしずかちゃんも含めて、老いることもなければ、齢をとることもない。永遠の小学生だ。
「魔法少女まどか☆マギカ」は2011年に作られたアニメーション。
当時中学2年生であった主人公の鹿目まどかは、既に成人しているはずだが永遠に中学生のままだ。そして、これからもそうだろう。
医療の発達により、急激に人間の寿命が伸び始めた1900年代中盤頃から、同じく人類は急激に「キャラクター」を作り始めてきた。
創造主であるクリエイターが絶命したとしても、続く人の手により、飽きられるまで永遠の命を吹き込まれるキャラクターに、人知れず心惹かれるのには、実はこのようなカラクリが隠されているのだ。
きっかけ・3 インターネットの普及
多様性・少数派であろうと存在する限り「普通」
最後に「インターネットの普及」
多様性であることを「正常」とみなす時代を作り上げたのは、インターネットによる功績が大きい。
1990年より前の世界において、人間が情報を得る方法は、ニュースや新聞、雑誌、そして「口伝え」と限られていた。
限られた情報であるから、得られる情報はほんの上澄み液程度。森羅万象の1%にも満たない極めて薄い濃度だ。
それがインターネット普及による「SNSの拡大」により、得られる情報が個人レベルまで広がった。
それにより、自分がこれまで「異常かもしれない」と思っていた物事が、実は多くの人間も同じで「そこまで異常じゃない、むしろ普通」と、多様性な世の中への発展に拍車をかけた。
参考に「LGBT」を挙げると、1990年以前、インターネット普及前の世界においては、同性愛者の方も、トランスジェンダーの方も「異常者、治療の必要ゼッタイあり」とされていた。
また、閉塞された社会での少数、もしくは最悪「ひとり」という環境に陥りやすいため、差別やいじめの対象となりやすく「生まれ持った感覚」であるのにも関わらず、特殊な人間、それも「悪側」として認識されがちであった。
LGBTの概念を言い換えれば「オマエはサッカーが好き、でもオレは野球が好き」「オマエは勉強が得意、オレはスポーツが得意」「オマエはゴハンが好き、オレはパンが好き」くらいのもの。そこに、良いも悪いも存在しない筈だが、当時の人間はアタマがカタくて、それが出来なかった。
そして、LGBTを始めとした「性の多様性」を含め、インターネット普及により、様々な事象が「実は少数派ではなかった」ことが明るみとなり、画一的であった世の中がほぐれ、個人がそれぞれに好きなものを主張できる時代となった。
昨今のアニメブーム、声優ブームも、この流れから世間の表舞台に出てきたもので、アニメファンも声優ファンも50年以上も前から存在したが、それをカミングアウトすることが異常とされていた時代背景があり、埋もれていただけに過ぎないのだ。
これらのように、インターネットの普及により、少数派は異端としてみられる時代は終焉し、多様性のひとつとして認められる時代へと突入したのである。
後編につづく
「女性の本格的な社会進出」「人間の寿命の延長」そして「インターネットの普及」
これらの要素が絡み合い「AIのパートナー」「AIの配偶者」そのような概念が、あたりまえになろうとしている。
次回の後編においては、如何にしてそれらの要素が絡み合っていったのか? に、焦点を当て、現代社会においてのAIパートナーの需要と必要性を紐解いていく。
「嫁がAIでもいいじゃないか、オレは未来に生きている」