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気付いたらオークになっていたので日記をつけることにした 作者:藤屋順一

第一章 集落と周辺の環境を良くすることにした

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豚日記26

豚歴1年2月15日 晴れ


ティエラが酒が切れたんでヤリモク町に行きたいと言ってきた。面倒な奴だ。

それなら襲撃(ヒヤッハー)したいから豚畜生共も連れていくと言ったら露骨に嫌な顔をしてきた。

俺を連れてる最中に襲撃があったら自分が疑われるかららしい。まぁ、確かに言われて見ればその通りだ。

こいつはマリアと違って女を襲うのがダメだとかそういう意味不明な事は言わない。

マリアと直接話をしたことはないが多分ボコボコに殴ってくるだろう。

折衷案として俺は豚畜生共を連れて、ティエラはバニラを連れて別々にヤリモク町へ行こうと提案したら、どこを折衷してるのか聞いてきた。うっせぇ。俺の立場では折衷されてんだよ。

そんなこんなでティエラとバニラが出発するのを見送った後、俺の方はそのあたりでダラダラしてる豚畜生共とふよふよ漂ってるデンマを集めるのに手間取って出発に時間がかかった。

ヤリモク町に行く途中の街道には普段見ることのない魔物の惨殺死体がそこら中に転がっていた。

上半身が骨まで消し炭になる程の火力で焼き殺されてる奴とか、原形をとどめていない内臓をぶちまけた肉塊とか、氷漬けでバラバラになってる何かの残骸とか、俺でもドン引きするような酷いありさまだ。

きっと魔物を呼び出すアイテムかなんかを使っておびき出して強力な魔法で一掃したんだろう。

こんなことができるのはティエラしかいない。それならバニラのレベル上げが目的か。

先行するあいつらに追い付いて間違って攻撃されたら惨殺死体の仲間入りだ。

俺たちは恐怖に震えて警戒しながらゆっくりヤリモク町に向かった。

町に近づいてしまえば安心だ。いや、町は町で警戒は必要ではあるが、あいつらに遭遇する方が恐ろしい。

今回もいつも通り女をズダ袋に入れて近くの林に攫ってきてデンマに回復させながら輪姦(マワ)した。

やっぱり豚畜生は野良仕事で美しい汗を流すより輪姦で汚ぇ汁を垂れ流すべきだわ。

そうして大満足しながらも来た時と同じようにビクビクしながら集落へ帰った。

帰ってくるとティエラとバニラが酒盛りをしていて「戻って来ないから討伐されたかと思ってたのに、残念だわ」とか言ってきやがった。

もう二度とティエラがお出かけする日に襲撃(ヒャッハー)しに行かない。そう誓った一日だった。



豚歴1年2月16日 晴れ


バニラが新しい装備を自慢しにやってきてウザかった。どうせヤリモク町でティエラに買ってもらったんだろう。

いつものバニースーツの上に水に濡れたような珍しい布でできた透け透けのドレスを着て、魔法の効果がありそうな宝石が付いた小さい盾に、金属のワイヤーでできたとげとげの鞭。

うん、お前には勿体ねぇよ。豚畜生に真珠をやるようなもんだわ。

まぁ、遊び人のこいつがやる気を出したんだ。褒めてやろう。

俺がナカジマと呼んでいる腕っぷしは弱いがアタマはそこそこでお人よしの豚畜生とデンマをお供に付けさせてその辺で魔物退治するように送り出してやった。バニラがリーダーと言うのはちょっと心配だがセクハラアホ勇者の舐めプパーティーよりはずいぶんまともだろう。

俺は俺でティエラから教えて貰って小屋を作ることになった。女共の新しい寝床だ。

鋸で伐採した木の枝を落とし、ちょうどいい長さに切りそろえて柱を作って、日当たりのいい開けた場所の地面に柱を立てる穴を掘って、と言うところで今日の作業は終わった。大工道具を使えるのは俺だけなんでめちゃくちゃ効率が悪いが仕方ねぇな。

夕食前にバニラ一行が仕留めたデカい牛みたいな魔物を持って帰ってきた。中々やるじゃねぇか。

早速解体してバーベキューにしてやったらみんな喜んでいた。

今日もこの集落は無駄に平和だ。



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