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スティーブ・ジョブズの長女リサが父の思い出を語る自叙伝を出版。Lisaコンピュータの名前の由来にも言及

Kiyoshi Tane
4 時間前 in Apple
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アップル創業者スティーブ・ジョブズ氏の長女リサ・ブレナン・ジョブズさんが9月4日(米現地時間)に出版する自叙伝『Small Fry』から、父ジョブズ氏との関係についての抜粋が公開されています。

スティーブ・ジョブズ氏は、交際していたクリスアン・ブレナンさんとの間に娘リサさんが生まれながら、初めは認知せず。後に裁判の途中で和解し、血縁関係を認めるにいたったのは有名な話です。

この抜粋では、リサさんが3歳の頃に初めて父親と会ったこと(新生児時代の記憶を除く)や、時おり家にやってきたものの父娘の会話は少なかったこと、そしてジョブズ氏が死去する3ヶ月前の出来事などが振り返られています。

母クリスアンさんがリサさん(1978年生まれ)を妊娠した頃に、ジョブズ氏は「LiSA」開発の仕事を始めたとのこと。Lisaとは、1983年にアップルが発売したデスクトップPCで、個人向けの商用コンピュータとして最初期にGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を備え、Macintoshの先駆けとなった製品です。
Lisa
ジョブズ氏は認知をめぐる判決が確定した直後に、リサさん母娘の家を訪問。「僕を知ってる?」と聞かれて知らないと答えると、"I'm your father." とダース・ベイダー卿のように言った......と母から後で聞いた(当時のリサさんはまだ3歳)と述べています。

それ以降、ジョブズ氏は頻繁に会いに来たものの、あまり父娘の会話はなく、幼い頃の思い出は何回かスケートしたぐらいで、服や自転車も買ってくれなかったとか。一方で、愛車のポルシェに少しでも傷がつくとすぐに新品に買い替えていたそうです。

長年のアップルファンにとっては、気になるのが先に触れたコンピュータの「Lisa」とリサ氏との関係でしょう。リサさん本人はLisaが自分の名前にちなんで付けられたの?と質問すると、ジョブズ氏は「いや違う、すまないね」と回答。

しかしリサさんが27歳のときに家族旅行に誘われ、ジョブズ氏と親交のあったミュージシャンであるボノの別荘に行くことに。そこで昼食中にアップルについての話となり、ボノが「で、Lisaコンピュータは彼女の名前から付けたの?」と聞かれたジョブズ氏は、少しためらった後に「うん、そうだった」と答えたとのこと。

リサさんは「初めて父がイエスと言った。質問してくれてありがとう」とボノにお礼を述べたそうです。

ほか、ジョブス氏が逝去する3ヶ月前の話では、リサさんが父の家でブラシや練り歯磨き、枕カバーなどを衝動に動かされてポケットに入れたことや、ジョブズ氏の傍らに仏教僧がいたことなどが語られています。

この回顧録は日本のアマゾンでも、ハードカバー本やKindle版などが予約受付中です。世界を一変させた人物が身近な人達の目にどう映り、どのような時をともに過ごしたのか、読書で「私達の知らないジョブズ」に触れてみてもいいかもしれません。

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