トヨタといすゞ、資本関係を解消 協業進展せず、全株売却
2018年8月3日 20:36
記者会見するいすゞ自動車の瀬戸貢一常務執行役員=3日、東京都港区
トヨタ自動車といすゞ自動車は3日、資本提携を解消すると発表した。トヨタが5・89%を保有するいすゞの株式全てを売却、いすゞが800億円を上限に買い取る。2006年に提携したが目立った成果が出せず、効果が薄いと判断した。
いすゞが手がけるトラックなど商用車の分野は、人手不足を背景に電動化や自動運転技術が不可欠となっている。業界をリードするトヨタと関係が切れることにより、開発競争で厳しい立場に置かれる可能性もある。両社は今後も「良好な関係は維持していく」と表明し、一部の協業などは続ける方針だ。
(共同通信)