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気付いたらオークになっていたので日記をつけることにした 作者:藤屋順一

第一章 集落と周辺の環境を良くすることにした

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豚日記11

豚歴1年1月20日 雨


今朝はなぜか豚畜生共が集落の中心辺りに集まっていたので見に行ってみるとマリアとノラが調理場で炊き出しをしていた。

今日は雨が降っているし一匹一匹に食料を配って回るのは一苦労だ。調理場ができたんで配給方式から炊き出し方式に切り替えたんだろう。

調理場と言っても木に雨よけを吊るしたところに石を並べたかまどがあるだけでそんなに大量の料理が作れるわけでもなく、豚畜生共のブラックホールを満たすには不十分だ。

とはいえ、生活に纏まりがなく自分勝手に食っちゃ寝していた豚畜生共がこうやって集まって共同生活するのは良い事だろう。

ノラは何もすることがない時は豚畜生共に身を任せているが、料理だとかマリアやクララの手伝いは積極的にしているんで意外と気が大きくて生活力も高いようだ。

いろんな道具を与えたら自分で仕事を見つけて居場所を作るかもしれない。

昼はいつもの如く集落をぶらぶらしていると集落一の腕自慢、通称ゴリさんが不審な行動をとっているのを見かけた。

豚畜生と言うのはアホで粗暴なので大体の行動は単純で不審に見えることはない。特にゴリさんはただひたすらに奪い、貪り、犯す。と言う誇り低きオークの鑑のような生き様を見せる豪傑だ。

そんなゴリさんが明らかに不審な行動をとっている。これは事件の予感がする。

そんでゴリさんの様子を観察していると視線の先にはどうやらノラがいるようだった。

ノラの様子を物陰から覗き見ながら、他のオークがノラに近づくと怒り狂って追い払う、そしてまた覗き見る。そんなゴリさんの瞳は普段の獲物を狙う野獣のギラついたモノではなく、小学生の男子が新任の女音楽教師か友達の若い母親に向ける純粋でキラキラした眼差しだった。やべぇ超きめぇ

とりあえずこれはこれで面白いことになりそうなので暫くはそっと見守ることにした。

やることもないんでクララのエロサービスを受けに行ったら未だに長蛇の列が出来てて引いた。東屋の脇はクララへの貢ぎ物が山積みだ。

毎日通ってるだろっていう奴は血統書付き高級豚畜生かと思うくらいの毛並みの美しさだった。

お前らこの前まで体中に泥を塗りたくってただろ。畜生。

豚畜生の誇りを失った家畜共め。

クララだって大変なんだから自重して狩りにでも行けよ。

結局三時間くらい待ってくたびれたが、クララのブラッシング&ご奉仕で大満足だった。



豚歴1年1月21日 晴れ


今日は雨も上がり良い天気で絶好の襲撃(ヒャッハー)日和だったので襲撃(ヒャッハー)しに行くことにした。

しかし今のところ思いあぐねていることがあって女を襲ったり攫ったりするのは止めておいた。

女を楽しみにしている豚畜生共には気の毒だが無駄な犠牲を出すのは結局自分の首を絞めることになる。

とはいえ、こっちが折角気を遣って無傷で帰してやってるのに人間の方が同胞殺しをするもんだから難儀なもんだ。

メンバー集めようとゴリさんを呼びに行ったら野花を摘んでて噴いた。あのゴリさんがこんなに堕落するとは、女ってのはやっぱり恐ろしいな。

そしたら案の定花束を作ってノラに渡しに行った。ノラもちょっと引いていたが喜んで花束を受け取って頭や股間を撫でてやっていた。きめぇ

昼が過ぎて襲撃(ヒャッハー)タイム。今回もまぁ平和なもんだ。ゴリさんの咆哮で大抵の村人は逃げ隠れするからその隙にお宅訪問して必要なものを奪って去って行く。

今回の狙いは食料と道具類だ。調理道具と衣類、農具、大工道具など片っ端からマルチストレージ(ズダ袋)に詰め込んでいく。

最後の仕上げにゴリさんの嗅覚に頼んでノラの元の家に行ってもらった。

ドアを無理やり開けて部屋に入ると若い男とガキ二人が抱き合って震えていた。

ノラの旦那と子供だ。ゴリさんはそいつらをしばらく見つめていたんでヤバいかと思ったが、結局何もせず無視してノラの服や鍋や包丁、裁縫道具なんかを奪っていった。

集落に引き上げた後、ゴリさんはノラに持ってきたものを渡して血の付いていない爪を見せていた。ノラも意図を察してゴリさんに抱き着いていた。なかなかやるじゃねぇかよ。ゴリさん。

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