かれこれ10年近くソフトバンクを使ってきましたが、今回の契約更新月を期に解約、MNP転出することにしました。
毎月の利用料がぐんと下がる格安SIM(MVNO)に乗り換えて、ポケットwifiと組み合わせて使おうという考えです。
当初は数ある格安SIMの中でもソフトバンク回線といえば真っ先に思いつく、Yモバイル(Y!mobile)に乗り換えようと考えていましたが、よく調べてみると次々と問題が浮かび上がりました。
ソフトバンクから乗り換えならYモバイル?
以前からスマホの利用料について妻から見直すように言われており、更新月を気にしながら転出先のMVNOを探していました。
妻はすでにソフトバンクを転出してdocomo系の格安SIMを利用していましたが、どうも郊外や山間部で電波の入りが弱い。
仕事で移動も多い私にとって電波状況が悪のは困ります。
この点を考えても電波の入りが良いソフトバンク回線の格安SIMがいいなと思って、真っ先に思いつく『Yモバイル』への乗り換えがベストかな?と考えていました。
そんな中、ソフトバンクから1枚のハガキが到着。
内容は更新月内を期限として、
「機種変更の機種代金が最大5,000円割引」
もしくは
「ワイモバイル のりかえ事務手数料無料」
Yモバイルへの乗り換えを検討しているなか、こんなハガキが届いたら普通はそのまま手続きしちゃいますよね?
でも「おお、ちょうどいいタイミングで来るな〜っ」と思いながらハガキをよく見てみると、なにやら※1 ※2・・・と小さな注意書きがたくさんあって、嫌な予感がしたのでよく調べてみました。
月々1,480円の罠
「通話もネットもコミコミ月々1480円〜」
テレビCMやYモバイルのホームページでも大きく宣伝しています。
ソフトバンクからのハガキにも大きく書かれています。
でも、よくみてみると「(1年間)」とあります。注意書きも※2 ※3 ※4
なんだかとってもアヤシイですよね?
まず、1480円という月額使用料は
「スマホプランS」という最安プランを本来はインターネット使用料が1GBで5480円(2018年9月1日以降の契約は2GB)のところ2年契約すると、まず2980円になります。
さらに1年間だけは「ワンキュッパ割」というキャンペーンで1980円になり、
さらに「おうち割 光セット(A)」もしくは家族割引サービス(2回線目以降)が適用されて、
ここではじめて1480円になります。
まぎらわしいですね。
仮に1480円が適用になったとしても、ワンキュッパ割は1年間だけなので
月々の実質価格は
1480 x 12 + 2480 x 12 = 47520円
47520÷ 24 = 1980円/月となります。
それにしても1GBの通信量なんてSNSなんかでうっかり動画などを見てしまうとすぐに無くなってしまう量でちょっと余裕がない感じですよね?
しかしそこはデータ容量2倍オプション無料キャンペーン(~8/31)」というキャンペーンがあって通常500円のオプションが2年間無料となっています。なんだか得した気分もありますがややこしいですね。
こういった、まぎらわしい、ややこしい価格表示は他の格安SIMやポケットwifiでも増えてきていますので、細かいところまでちゃんと調べて決定するようにしましょう。
SIMロック解除の罠
ソフトバンクからYモバイルに乗り換える場合は同じソフトバンク同士だからSIMロック解除の必要はないと思いますよね?
でも実はソフトバンクから購入したiPhoneやスマホはSIMロック解除しないとYモバイルの回線、SIMはつかえません。
Yモバイルの回線はソフトバンクの回線だけではなく、前身であるイーモバイルやウィルコムの回線を含んだ独自回線を利用するためソフトバンク仕様になっているiPhoneやスマホはそのままではYモバイルのSIMに対応できないのです。
つまりソフトバンクからYモバイルに乗り換える場合はSIMロック解除可能な機種はSIM解除をした上で使用可能。別途SIMロック解除手数料が必要。
さらにSIMロック解除ができない2015年4月以前に発売された機種はYモバイルでは使用できないということになります。
ソフトバンクショップで手続き可能
Yモバイルはソフトバンクのグループ会社、子会社だと思っている人も多いですが、実は2015年にはワイモバイルという会社はなくなっており、ソフトバンクの中の1ブランドになっています。
そういった背景もあって最近はソフトバンクショップでのYモバイル取り扱いを開始しています。私がMNP予約番号発行のために行ったお店にもYモバイルの看板が立ててありました。
私の行ったお店のスタッフは一切売り込みはなかったですが、お店によってはYモバイルへのMNPを勧められるかもしれませんね。
実店舗でしかも1店舗内でMNP手続きが完了してしまいますから、面倒くさがりな人や情報にうとい人はしっかり比較しないうちに決めてしまいそうです。
とは言っても、移動の手間がかからない、店舗スタッフに説明を受けた上で手続きができるといった点ではお客さんにメリットがあると思うので、これは良いサービスと言えるでしょう。
ソフトバンクよりは安いけれど
ソフトバンクでスマ放題ライト、データ5GBというプランで使用していた私の場合、通話料や機種代金をよければ、ソフトバンクでの月々の利用料金は7000円ほどでした。
Yモバイルで2018年8月31日までの場合「スマホプランM」を選び、2年契約すればデータ通信量は6GB(2倍オプションキャンペーン適用)で基本料金が3980円。
ワンキュッパ割りがはいって実質3480円ですから、ソフトバンクと同等のデータ量で半額ぐらいの月額利用料ですから実際安いと言えるでしょう。
しかし、今回の乗り換えはポケットwifiでデータ通信をするので最安プランの「スマホプランS」で十分です。スマホプランSは実質2480円ですから最安プランとは言っても格安SIMの中ではちょっと高い気がしてきました。
Yモバイル以外のソフトバンク回線は?
そこで比較できるようなソフトバンク回線の格安SIMがないものかと調べてみると、3社候補が上がりました。
- LINE モバイル
- NURO モバイル
- b-mobile S
これら3社の格安SIMは
- ソフトバンク回線が利用できる
- 音声通話SIMの設定がある
- 動作機種なら
SIMロック解除なしで使える
の共通した特徴がありました。
しかもYモバイルのようにまぎらわしい表記はなく、Yモバイルよりも安い月額利用料金になっています。
ただし、3社の格安SIMのデメリットとしては
- 音声通話のかけ放題プランはオプション
となっています。私の場合ほとんど発信側として音声通話を使うことはないですし、LINEトークなどをマメに利用するので、この分価格が安くなるのはメリットともいえます。今使っているiPhoneをSIMロック解除なしで使えるのもうれしいです。
LINEモバイルに決めた!
最終的に私が選んだのは『LINEモバイル』です。
LINE モバイルの最大の特徴は、他の格安SIMだと使用できないLINEアプリでのID検索が使用できることです。
また、ソフトバンク回線では2018年の秋頃開始予定となっていますが、データフリーというサービスがあります。
LINEをはじめとしてフェイスブックやツイッター、インスタグラムといったSNSでのデータ通信料を消費させず、通信制限にかかっても該当するサービスは高速通信で使えるという、ありがたいサービスです。(最安のLINEフリープランはLINEのみ対象)
月額利用料はシンプルに
3GBで 1690円。
ソフトバンクの時と同じ5GBで 2220円。
最安のフリープランなら1GBですが破格の1200円です。
※すべて音声通話付きの価格
さらには余ったデータ量の翌月繰越やLINEモバイルユーザー同士のデータプレゼントなどができます。
契約期間は2年になりますが途中でプラン変更やオプション変更も可能なので、私はひとまず最安の「フリープラン(1G 音声通話付)」にしました。
※音声通話SIMからデータSIMへの変更などはできません。
さらに2018年8月31にまでに利用開始すれば6ヶ月間基本料金が900円割引になるキャンペーンが実施中です。つまり私は6ヶ月間 300円/月でLINEモバイルが使えるのです!
3社のなかでお手軽、最安値は『b-mobile S』です。
音声通話付きのSIMが990円から使いはじめることができ、1GBごとに15GBまで追加料金を支払って使うことのできる格安SIMです。最大の15GBまで使っても7240円ですから安いですね。
最低利用期間も5ヶ月と短めです。
『nuroモバイル』はソニーネットワークコミュニケーションズ(株)が運営する格安SIMです。NUROモバイルもLINEモバイルと同じようにデータの翌月繰越ができたり、途中からのプラン変更に対応します。
さらには「データ前借り」というサービスがあり、使い切ってしまった後に翌月分から通信量を前借りすることができます。
ただ、ソフトバンク回線は2GB(音声通話付き1680円)か5GB(2480円)だけと契約プランの数が少ないです。
私はちょっと不信に思った出来事があったので本当はオススメしたくないですね。このレポートは近々記事としてアップします。
まとめ
ソフトバンクからの乗り換えで私がいちばんオススメしたいのはLINEモバイルです。
価格がシンプルに安いですし、キャンペーンもたくさん実施していますから、Yモバイルよりも確実に月額料金を抑えることができます。
そして、LINE モバイルはソフトバンクと資本提携、業務提携している会社です。(出資比率ソフトバンク51%、LINE49%)
この辺りの状況を見ても今後は他のソフトバンク回線の格安SIMとは差が出てくる可能性も考えられます。
実際、回線速度をホームページ上に表示して1Mbpsを下回ればソフトバンク回線契約者全員に1GBプレゼントするソフトバンク回線で格安スマホ最速を目指すキャンペーン「格安スマホ最速CHALLENGE」を実施していて、ソフトバンク回線速度への自信がうかがえます。
Yモバイルも通信速度はもちろんLINEモバイルと同等かそれ以上でしょう。対応エリアはソフトバンク圏内に加えてYモバイル独自のアンテナも使用するので広いです。
他にも「10分以内の国内通話が無料」というサービスが標準でついていたり、Yahooショッピングなどの提携特典サービスが豊富なので、悪い、高いサービスではないと思います。
しかし、十分に理解、納得した上で利用したいですよね。
以上みなさんもじっくり比較して自分にあった格安SIMを選んでみてくださいね!
※記事上の価格表記は全て税抜き価格です。