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 NECは2018年8月3日、リチウムイオン電池事業を手掛ける100%子会社「NECエナジーデバイス」の全株式を中国企業に売却すると発表した。売却先は再生可能エネルギー事業者であるエンビジョングループのエンビジョン・エレクトローズである。

 株式の譲渡日は2019年3月29日を予定。NECは2019年3月期の連結決算にNECエナジーデバイスの株式譲渡による営業利益を約100億円計上する見込み。業績予想には織り込み済みだという。

 同時にNECグループは、日産自動車と共同出資するリチウムイオン電池の製造会社「オートモーティブエナジーサプライ(AESC)」の全株式も手放す。NECグループは所有するAESCの全株式を2019年3月29日付で日産自動車に売却。続いて、日産自動車は同日付で同社が保有するAESCの全株式をエンビジョングループに売却する予定だ。

 NECエナジーデバイスとAESCの株式は当初、中国の投資会社「GSRキャピタル」に売却される予定だった。しかし、GSRキャピタルが期日までに資金を払い込まなかったため、取引が成立しなかった。