関西学院大学との団体交渉の御報告!
ユニオン側から、従業員どうしのケンカで暴力行為があった時、会社が使用者責任を負うこと、また安全配慮義務があることを指摘し、訴えがあった後どのように対処したか問いただしました。
関西学院大学側は、双方の弁護士による和解交渉を見て、金明秀教授から事情を聞いただけで、口頭の注意だけでお茶を濁していました。しかも「口頭の注意は処分ではない」とはっきりいいました。A先生は13回も顔や首を殴られて1カ月以上もしゃべれないほどの怪我を負わされています。関西学院大学は暴力教授を処分もせず済ましていたのです。事なかれ主義も極まれりで、無責任そのものです。
しかも13回も殴られた事は知らなかった、その暴力の理由を問題にするほどで、A先生はそれを聞いて気分が悪くなり席をはずすほど、被害者への配慮の無い発言が多くありました。A先生は社会学部の責任者に報告しているのに、関西学院大学の人事は知らないふりで切り抜けようとしました。関西学院大学側の発言には暴力をふるった金明秀教授を擁護しているかの感触を受け、暴力教授の矛先が学生に向かうことなどまるで考えてもいないことが明らかとなりました。大学側の使用者責任(民法715条)「安全配慮義務」(労働契約法第5条)違反は明らかです。
日大のアメリカンフットボールの試合での反則プレーでの堂々とした記者会見と違い、身内の金明秀教授の悪質な暴力事件は隠蔽しようとしたことがうかがえる数々の発言で、そこには暴力事件の被害者であるのに、様々な誹謗中傷を振りまかれて、被害者が苦しんでいることへの配慮はみじんも有りませんでした。
関西学院大学側の一方的暴力事件への初期対応の誤りは明らかですので、大学側は改めて「調査委員会を組織する」こと、この調査委員会には第3者を入れること、並びに期限を切ることをユニオンから求めました。そしてこの調査委員会の報告書をユニオンに開示することを「当然のこと」と約束しました。また初期対応の誤りも含め調査するよう求めました。新世紀ユニオンとしてはこのほか就業規則の開示、パワハラ等の相談窓口の規則・内規等の開示を求めました。大学側は開示すると約束しました。
5年も前の暴力事件を、今頃になって調査委員会を作る関西学院大学の杜撰な対応は、加害者の金明秀教授の驕り・侮りを生み、職場で被害者への「暴力はなかった」「彼がぶこくしている」等の虚いを言い立てて、さらに被害者のA先生を苦しめることになりました。新世紀ユニオンとしては関西学院大学が金明秀教授の暴力に対する使用者責任・安全配慮義務を果たし、調査に基づいて暴力教授の適正な処分を行い、今回の同僚への金明秀教授の暴力事件の初期対応の誤りをも明らかにし、再発防止がキチンと果たされるまで闘いを続ける覚悟です。
関西学院大学側は、事件後被害者のA先生を、研究室の移動と教授会に出れなくしていた事も問題です。同僚への暴力の場合、加害者を配置転換するのが普通です。金明秀教授がいくら体が大きく、いかつい感じで、「関西カウンターの指導者」であるので、恐れおののいてこのような、有り得ない対処となったことは明らかです。(注・「カウンター運動」とはヘイトスピーチに反対する運動の事だそうです)
最後に金明秀教授がフェイスブック上で「新世紀ユニオンを訴える」とつぶやいている事に付いて、もし告訴すれば、それは今回の団体交渉申し入れへの報復としてとらえる旨を大学側に通告しました。最後になりましたが、暑い中団体交渉に参加して頂いた組合員のみなさん、ご苦労様でした。
- 関連記事
-
- 従業員が他の従業員に暴力を振るった時の措置! (2018/08/03)
- 関西学院大学との団体交渉の御報告! (2018/08/02)
- 本日、組合員の相談はユニオンに電話ください! (2018/08/01)
- 関西学院大学との団体交渉委員募集を締め切ります! (2018/07/30)
- 8月の組合員交流会のお知らせ! (2018/07/29)